ナフサ(Naphtha)とは、石油(原油)によって精製される化学原料の一種である。
なお、廃油や木材などの再生可能資源を原料にしたナフサ(バイオマスナフサ)も開発されている。
概要
主に石油から作る化学原料。ガソリンと同じく揮発性が高く危険物に分類され、備蓄等の取扱いも厳しい。
原油を蒸留装置によって分離・精製するときに抽出される液体で、プラスチックや合成繊維、合成ゴム、サプリメントのカプセル、断熱材、塗料、接着剤、洗剤など、多くの石油製品の大本になる基礎材を産生する。生活に欠かせないインフラの一つ。
ガソリンと同じ沸点で分解される軽質液体なのだが、石油の活用が始まった当時は重油軽油やガソリンなどと違って用途が見いだせず、発電用原料として燃やすしかなかった。
1920年代にアメリカ合衆国は有効活用できないかと研究した結果、プラスチックなどの原料になることが判明し、世界中で活用されるようになった。日本では1950年代から生産を開始。
ナフサをさらに科学的に分解・加工(ナフサクラッカー(分解炉))を経由するとエチレンやプロピレン、ブタジエンといったオレフィン系炭化水素と、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素(BTX)が出来る。
これをさらに二次、三次精製し、最終的な製品に加工する。(詳しい一覧は経済産業省やプラサーチ株式会社の石油化学系統図を参照)
古くは「ナフサ」(naphtha)と言う言葉の対象は現在より広く「石油」を指していた。その後に石油の精製技術が発達し、ガソリンや灯油などの各留分の名称が整備されていった結果、「ナフサ」は石油全体への呼称と言うよりその中の特定の留分を指す名称に狭義化した。
石油危機との関連
2026年2月28日にアメリカ合衆国とイスラエルがイランへの大規模空爆を開始し、その報復の一つとしてイランが日本に届く原油のおよそ9割が経由するホルムズ海峡を封鎖。これにより大手化学メーカーが次々と工場の生産を削減したことでゴミ袋の入手が困難になったり、商品パッケージが簡略化される「ナフサショック」問題が巻き起こった。
関連動画
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関連項目
- 石油
- 包装
- ガソリン
- プラスチック
- 石油原料節約パッケージ
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