ナポレオン(トランプ)とは、5人で遊ぶトリックテイキングゲームの一つである。
概要
ナポレオン軍と連合軍に分かれ、各スートのA、K、Q、J、10(絵札と呼ばれることが多い、以下「絵札」)を集める。
ルール
ローカルルールが非常に多く主流となるものも特にないため、ここでは「ぐるぐる温泉」で採用されていたルールを基に説明する(一部異なるものもある)。大まかなゲームの進め方は、カードを配る→ナポレオン(と切り札)を決める→副官を指定する→ナポレオンが手札を交換→絵札争奪戦 となる。
- カードを配る
カードはジョーカー1枚を加えた53枚を使用する。各人に10枚ずつを配り、余った3枚は場に伏せておく。 - ナポレオンを決める
前回ナポレオンになった人から順番に、パスをするか切り札にしたいスートと副官と合わせて取れそうな絵札の枚数を宣言する(例:ハートで12枚)。次の人はパスをするか前の宣言より強い宣言を行わなければならない(例の続きだとスペードで12枚or13枚以上)。スートの強さはスペード→ハート→ダイヤ→クラブとなる。誰かが宣言した後他の4人がパスをするとナポレオンと切り札が決定する。パスをした後(自分の順番が回ってきた場合)宣言をしても構わない。
あらかじめ宣言できる最低枚数を決めておく必要がある(11枚など)。全員がパスをした場合はカードを配りなおす。 - 副官を指定する
ナポレオンになった人は副官を指定するが、副官にしたいプレイヤーを指名するのではなく、任意のカードを指定する。指定されたカードを持っている人が副官となる。なお副官となった人は副官であることを公表する必要はない(というか副官であることを発言してはいけない)。自分の持っているカードを指定しても良いが、ナポレオン軍1人vs連合軍4人となる。後述の交換時に手札に加わった場合もナポレオン軍は1人となる。 - ナポレオンが手札を交換する
副官を指定したら、ナポレオンは場に伏せられた3枚を手に取り、不要と思われる3枚を捨てる。捨てるカードは何でも良い。絵札を捨てる場合は表向きにし、その他のカードは裏向きとする。なお捨てられたカードは最初のトリックの勝者が獲得する。 - 絵札争奪戦
ナポレオンが最初のカード(以下「台札」)を出し、時計回りで順番にカードを出す。その後は一般的なトリックテイキングゲームのルールに則ってゲームを進める。カードの強さは強い順にマイティ(スペードのA)→ジョーカー→正ジャック(切り札スートのJ)→裏ジャック(切り札スートと色違いのJ)→切り札(Aが強く2が弱い)→台札(Aが強く2が弱い)となるが、後述する特殊な条件で強弱が変わる。
最初に宣言した枚数以上の絵札をナポレオン軍が獲得した場合はナポレオン軍の勝利となり、そうでない場合は連合軍の勝利となる。
得点の付け方
得点の付け方は一例であり、宣言枚数を得点とする等他の方法もある。
条件 | ナポレオン | 副官 | 連合軍 |
ナポレオン軍勝利 | 4 | 2 | 0 |
連合軍勝利 | 0 | 0 | 2 |
ナポレオン軍勝利(副官なし) | 6 | - | 0 |
ナポレオン軍勝利(20枚獲得) | 6 | 4 | 0 |
ナポレオン軍勝利(副官なし・20枚) | 10 | - | 0 |
連合軍勝利(副官なし) | 0 | - | 1 |
役札
- マイティ(スペードのA)
スペードのカードなので、台札でスペードを出された場合にスペードのカードがマイティしかない場合はマイティを出さなければならない。台札でスペード以外のカードを出され、そのスートのカードが残っているときにマイティを出すこともできない。ゲーム中1番強いカードだがよろめきが発生した場合は負ける。 - ジョーカー
マイティの次に強い。どのスートにも属さないので任意に出すことができる。台札として出した場合は任意のスートを指定することができる。ジョーカー請求が発生した場合は必ず出さなければならない。絵札ではない。 - 正ジャック(切り札スートのJ)
ジョーカーの次に強い。マイティ同様スートの制約を受ける。 - 裏ジャック(切り札スートと同色のJ)
正ジャックの次に強い。切り札のスートではなく、もともとのスートの制約を受ける。
その他特殊なカード・条件について
- よろめき(ハートのQ)
マイティとハートのQが同じトリックで出された場合、ハートのQを出したプレイヤーが勝利する。マイティが出ていない場合は、通常どおりハートのQとして判定をする。 - ジョーカー請求(クラブの3)
台札としてクラブの3が出された場合、ジョーカーを持っているプレイヤーは必ずジョーカーを出さなければならない。通常どおり強さの判定はされるので、マイティが出なければジョーカーが勝つことになる。なお、ジョーカーを持っているプレイヤーがジョーカー請求をしても構わない(後のプレイヤーがジョーカーを持っていないのでジョーカーは出ないので、請求したプレイヤーがジョーカーを持っていることが分かる)。 - セイム2
台札と同じスートのカードが5枚出された場合、2を出したプレイヤーが勝利する。役札が出された場合は無効となり通常の判定をする。最初のトリックではセイム2は無効となる。
その他のルール
ナポレオンは正式なルールと呼べるものが存在しないため、多くのルールがある。事前に確認しておく必要がある。
なお、以下のルールを一切採用しない(上記のルールのみ)ものを、「あつまれ!ぐるぐる温泉」というゲームで用いられたことから「ぐるナポルール」と呼ぶことがある。
- ジョーカーを使用しない
ジョーカーを使用しないだけで特にルールは変わらない。カードを配るときに場に伏せるカードは2枚となる。 - ジョーカーの強さ・効果
常に最強・常に最弱・台札で出さないと最弱・など。
台札として出した場合は切り札のスートを指定したものとみなされる(他のスートは指定できない) - 絵札を捨てた場合
誰のものにもならず無効となる・ナポレオン以外の任意のプレイヤーに渡せる・など。 - ナポレオン軍が絵札を20枚取ると負けになる
20枚を宣言した場合は20枚取っても当然勝ちになる
絵札を捨てて無効になるルールを採用している場合、絵札を捨てて回避できない(捨てた絵札以外を全て取ると負けになる)ルールもある。 - 切り札を指定しない宣言ができる。
役札はマイティとジョーカーだけになる。 - リバース
正ジャック・裏ジャック以外のJを出すと、次のトリックからカードを出す順番が左回りとなる。もう1枚が出ると元の右回りになる。1つのトリックで2枚出た場合は右回りのままとなる。
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関連項目
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- 0pt