※重要 また、使用する場合でも、設定に注意を払って使わないと、 |
ニコエンコとは、かつてのニコニコ動画用に設計された動画エンコードツールのこと。現在のニコニコ動画には適合していない。
tokaiknight 氏が開発したものと farbeyonta 氏開発による「ロツア製」(公開停止)と呼ばれるバージョンの2種類が存在する。どちらも同じ「ニコエンコ」であるが、操作性は双方で全く異なるものなので注意。
正式名称は定められていないが、この記事では便宜上「tokaiknight 版」および「ロツア製」と呼称する。
概要
tokaiknight 版(公式サイト
)
※2014年6月より、公式サイトが設置されているDropboxによるトラフィック制限(あるいはアカウント停止処分)の影響で、ニコエンコがダウンロードできなくなっています。詳細は不明ですが、現状ではtokaiknight氏によって対応が行われるまでニコエンコを入手する手段はないと思われます。
通常、Dropboxの「509エラー」は3日程度で復旧するものですが、2014年6月から半年以上にわたってニコエンコのサイトにはアクセス出来ない状態が続いており、tokaiknight氏がニコエンコ配布用に使用していたDropboxのアカウントが通信量過多を理由にアカウント停止されたものだと推測されます。
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ドラック&ドロップだけでエンコードできるため、非常に分かりやすく初心者向き。 - 音声のビットレートとエコノミー回避の有無を指定するだけで自動的に映像のビットレートを振り分ける。
- ソースの動画をニコニコ動画仕様にあわせて自動的にリサイズする機能を搭載。
- SWF ファイルからのエンコードが可能。
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連番動画や音声から動画を作成できる。 -
複数ファイルを同時にエンコード可能。 - インターレース自動解除機能搭載。
動作環境:
- 対応OS: Windows 2000 / XP / Vista
- 対応形式: AVI, AVS ファイル, また Windows Media Player などで正常に再生できる動画。
ロツア製(公式サイト
)
「ロツア製」は開発者がソースコードを削除してしまったため公開が停止された。
- VP6 (FLV) と AVC/H.264 (MP4) の2種類のエンコードが可能。(tokai 版は H.264 のみ)
- GUI で出力形式、ビットレート、アスペクト比、プレミアム仕様か否かなどを細かく且つ簡単に設定できる。
動作環境:
エンコード終了時の音のON/OFF
tokaiknight 版でエンコードすると、「シャキーン」といったような音でエンコードの終了を知らせてくれる。この機能をオフにするには、メニューのヘルプ → 本体の設定 → 「変換終了時に音を鳴らさない」にチェックを入れるとすれば良い。
なお、toolフォルダにある、ok.wav ファイルを鳴らしているので、同名のファイルで差し替えることも可能。ただし、再生時間は元のok.wavの長さで固定されている模様。
既知の問題
エンコードって何?、ビットレートって何?といったレベルのユーザーでも使え、手動設定でカスタマイズも可能であり、大変便利ではあるが、いくつかの問題があるため注意が必要である。(参考 ニコエンコ v0.77を使う場合の注意点: さまよう金の髭)
再生がおかしくなる問題
「変換速度」で「最低速」を選択すると、一部のPCでは再生がおかしくなる (参照 → 動画がおかしくなる方は大百科をクリック→)
ニコニコ動画iPhoneアプリで再生できない問題
変換速度:「最低速」でエンコードすると、ニコニコ動画iPhoneアプリ4.0では再生できない。ニコニコ動画iPhoneアプリ4.20以降に更新すれば再生可能。(ref=16 というx264のエンコ設定が問題だったので、「最低速」以外を指定するか、「ニコニコ動画.ini」などの設定ファイルでref=15以下を指定することで回避可能だった。)
自動変換の問題
再生時間の短い動画を「ニコニコ動画 プレミアム会員」設定で変換すると、極端にビットレートの高い動画になり、視聴者の環境によっては、再生が非常に重くなることがある。
手動設定でビットレートを指定すれば回避可能だが、全部おまかせでエンコできる、というメリットは失われる。
16:9の動画を自動変換で変換すると、512x288の動画になり、ニコニコ動画のプレーヤーサイズより小さくなり、再生時には引き延して表示することになる。手動変換→画面サイズの指定で横854、縦480に指定したほうが画質は良くなる。
「ニコニコ動画」設定(一般会員用)でエンコードすると音声ビットレートが96 kbpsになるが、音声を重視する場合には低すぎると思われる。
その他の問題
tokaiknight 版の最終更新が、5年以上前の2010年4月25日であり、その後、長らく更新が行なわれていない。この間に、エコノミー回避のためのビットレート上限が245 kbpsから、445 kbpsに変更になった。新基準に対応するには、変換先の設定フォルダにある「ニコニコ動画 エコノミー回避.ini」の編集が必要。
デフォルトの動画のエンコード設定(x264の設定)は、ニコニコ動画に最適化したものではないので、同じビットレートでも、つんでれんこやAviUtl+x264GuiExのニコニコ動画向けプリセットでエンコードしたものに比べて、画質や再生の軽さなど面で多少劣る。
同梱されているx264が古い。最新のx264 (32bit 8bit-depth)に差し替えた場合、CPUによっては(1割程度?)早くなる場合も。
パソコンにインストールされているアンチウィルスなどのセキュリティ関連ソフトによっては、動作が許可されなかったり、必要なファイルを誤って削除されてしまうことがある。 (その場合は、セキュリティ関連ソフトの設定変更が必要。)
また、ニコエンコにはneroAacEnc.exeが同梱されているが、neroAACEncoderの再配布は許可されておらず、ライセンス違反となっている。
上記への対策
上記の問題点や以下の対策方法がよく分からない場合は、
他のエンコードツール(つんでれんこ、AviUtl+x264guiExなど)を利用して下さい!
どうしても、tokaiknight版 ニコエンコ ver0.77 を使う必要がある場合は、
「変換先の設定」フォルダにある、「ニコニコ動画.ini」など4つのファイルのうち必要なものを右クリック → 編集 を選び、
[画面サイズ]→512×384 を [画面サイズ]→854×480 (Qの大画面サイズ向け)または、640x384 (Qの中画面および原宿サイズ向け)に
(デフォルトではアスペクト比は維持されるので、16:9の動画をエンコードする場合でもこれで良い)
[x264追加コマンド]→--colormatrix smpte170m --bframes 4 --ref 4
(「最低速」で再生がおかしくなる問題とニコニコ動画iPhoneアプリで再生できない問題の対策)
「ニコニコ動画 エコノミー回避.ini」の[ビットレート制限]→420
(2012年2月8日からの新基準対応)
などと設定してから使用することを推奨する。(そのあたりを書き換えた「変換先の設定」フォルダ一式。ただし、これに差し替えて、ビットレートを適切に設定した場合、多くの環境で正常に再生されるようになる代わりに、変換速度の設定はほぼ無効になる。)
また、特にプレミアム会員の場合は、自動ではビットレートが高くなりすぎることがあるので、手動設定でビットレートを指定すること。(映像は通常は1000 ~ 1500 kbpsあたりまで。高くしすぎると「重い」とのコメントが付くかも。音声は224 -320 kbpsあたりでほぼ最高音質。音声を重視しない場合は、96 kbpsもあれば足りる。映像、音声ともビットレートを上げれば品質は上がるが、その分、動画再生が重くなり、視聴者に負担をかけることになる。)
関連リンク
関連項目
- つんでれんこ
- 夏蓮根
- AviUtl
- 動画がおかしくなる方は大百科をクリック→
- エンコード
- Adobe Flash Player
- H.264
- kbps
- アスペクト比
- エコノミー回避
- エコノミー症候群 - 7分10秒からの超高速化
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