この記事では、たった3日で2014年12月15日にサービス終了したニコキャスについて解説します。 niconico(く)での新サービスのニコキャスについては、nicocasをご覧ください。 |
※鳥居みゆっきが運営していた「ニコキャスト」(サービス停止中)とは異なります。
ニコキャス(nicocas)とは、2014年12月12日に公開されたライブ配信サイト。
ところが、 3日経った 2014年12月15日 に、急遽サービス終了を発表した。
サービス終了のお知らせ | nicocas(ニコキャス)
あの伝説の「その域に達していない」の再来か?
株式会社ニワンゴが運営するライブコミュニケーションサービスである。
キャッチコピーは「ココだけの新しい視聴体験を。」
概要
名称 | nicocas |
---|---|
読み | ニコキャス |
公開日 | 2014年12月12日 |
リリース | 予定なし |
タイプ | iOS端末を用いた ライブ配信サイト (アプリユーザー優先型サービス) |
収益 | 一部課金 |
ライセンス | ©niwango,inc. |
閲覧 | 一部制限あり |
登録 | Twitter認証が必要 (niconico認証で特典あり) |
標語 | ココだけの新しい視聴体験を。 |
運営 | ニワンゴ |
開発 | ドワンゴ |
サーバ | ドワンゴ(東京) |
現状 | 出直しのため休止中 |
名称や内容が「twitcasting(ツイキャス)」を強く意識している。
ドメインも「nicocast.com」から「t」を取っただけと、妙に意識しているが
それはおそらく気のせいである。
既に「niconicoスマートフォンサービス」が存在するが、それとは別途の独立した新サービスとなる。
それは、かつて存在した niconico のスマホアプリサービス
「ニコルソン」のようなアプリユーザー優先型サービスの再来である。
(ニコルソンはこえ部に近い要素であり、それも投稿はアプリのみだった)。
公開する以前から、「ニコキャス」が商標登録されたこと、
ホリエモンがプロトタイプを見て絶賛したなどとして話題になった(詳細後述)。
ニコキャスはライブ放送を通じてコミュニケーションができるサービスである。TwitterのアカウントとiOS端末(iPhoneなど)さえあれば手軽に放送をすることが可能で、コメント等を通して視聴者とのコミュニケーションが楽しめる。
まーた Android ユーザーが嫉妬する要素を
視聴はPC/スマホのブラウザで可能。
専用のiOSアプリをダウンロードすれば視聴・放送・コメントも楽しめる。
ニコキャス最大の特徴は以下に記す2つの画面で、全く新しいユニークなスタイルで視聴が楽しめることである。
Top画面
放送中の番組は、「番地」と呼ばれる区画のような座標をそれぞれ持ち、タイルのように敷き詰められている。
一つ一つの番地からは動画・音声が流れていて、ユーザーはスワイプ操作でタイルの位置・縮尺を自由自在に変えて番組を一覧・視聴することができる。
気になる番組を見つけて画面中央に当たったフォーカスをタップすると、視聴画面で番組を楽しめる。
視聴画面
中央の「視聴中の番組」と両脇に見切れた「隣の番組」で構成されている。番組同士はドーナツ型のイメージで数珠つなぎにつながっており、スワイプ操作で直感的に次々と隣の番組へ移っていけるのが最大の特徴である。
視聴画面では番組を視聴する以外にも、コメントをしたり、ニコインと呼ばれる仮想金貨をプレゼントしたりすることで、放送者と視聴者との間でコミュニケーションを楽しむことができる。
ニコキャス世界
ニコキャスで重要な要素は「位置を持つこと」である。
タイルで番組を俯瞰することで、気になる放送を簡単に見つけられるし、逆に目立つ放送には視聴者が流入しやすい。
視聴画面では視聴者が番組を次々と移っていけるだけでなく、放送者も「番組の隣同士」という関係性が生まれ、コラボレーションや相乗効果が期待できる。また、人気の放送者の隣は視聴者が流入しやすいという性質を持っているため、初心者でも視聴者を集めやすい効果もある。
この位置の概念が今までの動画アプリにはないユニークさを提供している。
そうニコキャスとは一つの世界なのである。
ユーザーはニコキャス世界を、時に空から俯瞰から望むこともできれば、街を歩くように覗いて行けるのだ。
これがニコキャスでしか楽しめない「ココだけの新しい視聴体験」なのである。
機能
当初
- 現在は、iOS アプリのみに対応。
- コメントや放送には、iOS 端末とTwitter アカウントが必要となる。それ以外は閲覧のみしか対応していない。
- 無料で放送ができるため、niconico プレミアム会員必須ではない。
- 配信画面では左右両サイドに他の配信が表示される。
- トップページはあまりにも先進的で、いろんな放送の音声が聞こえてくるため、 Ustream 並みに騒がしい。
- 機能面はツイキャスそのもの。カメラ切替え・音声のオンオフ・映像のオンオフ・Twitter通知オンオフ。
- 視聴者数は累計であり、これはニコニコ生放送と同等。ツイキャスのようなアクティブ人数表示はない。
- ニコ生及びツイキャスでは1枠最低30分区切りであるが、ニコキャスでは1枠最低15分区切りである。
なお、放送する直前で設定から放送時間を選ぶ事が可能で、30分まではニコイン消費なし(詳細後述)。
放送時間は延長時間も含み最大4時間までとなっている。 - ニコインはツイキャスのコンティニューコインからもじったものらしいが、
かつて存在したニコゲーの仮想通貨名称であった「ニコイン」の使い回しでもある。
*年*月*日
***
ニコイン
ニコインはニコキャスで使える仮想通貨で、
放送者にプレゼントしたり、自分が放送する時に放送時間を延長できる。
ニコイン入手方法(アプリ必須)
ニコインの価格表
放送時間
|
歴史
日付 | 内容 |
2014年8月6日 | |
2014年9月3日 |
Twitterにて、 商標速報bot が上記の情報を通知。 |
2014年9月30日 |
ドワンゴの川上量生会長は KADOKAWA との経営統合に向けた記者会見で、 |
2014年10月1日 |
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2014年12月12日 | |
2014年12月15日 |
急遽、17日24:00をもってサービスを終了すると発表した。 |
2014年12月17日 |
あの騒がしかったトップページが、一転して静まり返った。
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2015年5月15日 | |
2015年5月18日 |
エンジニア2人によるチーム『東京ピザ倶楽部』がTwitCasting(ツイキャス)専用ビューワ“TwiTwiCast(ツイツイキャスト)”を公開し、ニコキャスそっくりと話題になる。同日、閉鎖。関連記事 →コチラ |
関連動画
関連項目
関連リンク
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