ニコニコ競馬チャンネル単語

345件

ニコニコケイバチャンネル

2.0千文字の記事

掲示板へ

記事編集

ニコニコ競馬チャンネルとは、株式会社ドワンゴが提供するニコニコチャンネルである。

主に日本の地方競馬中継の配信をニコニコ生放送を通じて連日実施している。

概要

ニコニコではそれまでも競馬関連番組が放送されたり、ユーザーが競馬関連動画をニコニコ動画にアップするなどしていたが、公式な競馬中継配信をニコニコ生放送で実施するチャンネルとしてドワンゴが2016年 5月に開設を発表した。

当時既にインターネット販売に注力していた地方競馬は、地方競馬全国協会の「地方競馬ライブ」で全レース、インターネット投票サイトで投票対象レースの配信が行われていたほか、各主催者が個別にYouTube等を通じてネット配信を実施していたが、そこに新たな媒体として加わった。

「地方競馬ライブ」やYouTubeなど他のネット配信との間で比較すると、ニコニコ生放送の配信の方が現地とのタイムラグが少し短い特徴がある。一方、他配信(特に「地方競馬ライブ」)では開門前の準備段階から配信を開始していることが多いが、「ニコニコ競馬チャンネル」は事前番組や1レースパドック開始直前からの配信となる。

中継を見ながら視聴者間でリアルタイムにコメントを投げ合えるため、ニコニコ生放送の特性によく合っており、予想や感想を書き込むだけでなく、独特の文化やおやくそく的なものを形成したり(弾幕など)、現地や同時開催の他場の情報交換や中央競馬のコメント、時には関係ない雑談までしており、ゆるゆると殺伐が同居している。

映像は各主催者が制作している公式配信を加工や追加なくそのまま放映しているため、BGMやパドック解説が流れないレース間のタイミングでは無音の映像のみとなることもあり、テレビの競馬中継にしか慣れてない視聴者は戸惑うこともある。

運営が常時監視しているが、通常は最初と最後の挨拶をする以外はネット投票サービス「SPAT4」や「楽天競馬」の宣伝や事務的な告知を合間に運営コメントで入れるのみである。ただし、コメントのやり取りが活発な放送になると公式情報や補足情報のリンクを運コメしたり、コメント相手にギャグやおやくそくにのっかることもある。

歴史

最初に中継を開始したのは2016年 5月18日。「第61回大井記念(SII)」が開催された大井競馬場の全レース配信であった。次いで6月8日の「第62回東京ダービー(SI)」開催日にも実施した後、6月27日から大井競馬全開催日の全レース中継を本格的に開始した。

その後、南関東の残る3場、ホッカイドウ競馬、ばんえい競馬…と順次配信場を拡大。2018年 8月の岩手競馬配信開始により、2020年 1月まで開催がなかった姫路競馬場を例外とすれば残すところ1場となっていたが、そこからは動きがなく3年以上が経過しており、これ以上の拡大は半ば視聴者も諦めていた。

しかし、2022年 4月3日、唯一残っていた金沢競馬の配信が開始されたことにより、地方競馬全競馬場の配信を達成。この時点ではYouTube配信を行っていない場もあったため、「地方競馬ライブ」や投票サイト以外では唯一の全場カバーのネット配信媒体となった。

各地方競馬場の中継開始日

	配信開始日	備考
帯広競馬場	2017年 4月21日
門別競馬場	2017年 4月18日
盛岡競馬場	2018年 7月14日
水沢競馬場	2018年 8月19日
浦和競馬場	2016年 9月14日
船橋競馬場	2016年 9月5日
大井競馬場	2016年 5月18日	レギュラー中継は6月27日から
川崎競馬場	2016年 9月9日
金沢競馬場	2022年 4月3日	2021年 11月3日のJBC競走のみ同時開催の門別、大井の公式配信が金沢中継をネットしたため、本中継開始前からニコニコ生放送で映ったことはある
笠松競馬場	2018年 4月23日
名古屋競馬場	2018年 3月13日	当時は名古屋市の旧競馬場弥富市の現競馬場からは2022年 4月8日開始
園田競馬場	2017年 9月29日
姫路競馬場	2020年 1月15日	園田とタイムラグがあるのは、この日まで7年以上開催がなかったため
高知競馬場	2017年 12月12日
佐賀競馬場	2018年 3月17日

その他の放送

投票サイト「楽天競馬」の企画による馬券対決番組や、岩手競馬のレース中継とは別のライブ配信番組がときおり放送されることがある。「リアルダービースタリオン」や各種競走馬セリの中継は別のチャンネルの番組である。

リレー

昼間開催の競馬場の配信が終了すると、引き続き薄暮やナイター開催の競馬場の中継にリレーされて飛ばされる。このため、「ニコニコ競馬チャンネル」に一度入れば何も操作することなく1日地方競馬漬けになることが可能である。さらに最後のナイター開催場の中継が終わると、今度は「リアルダービースタリオン」の馬房配信に飛ばされるのがデフォであり、1日馬三昧も不可能ではない。