ニコニコ超大富豪とは、30分ですっきり遊べる、「大富豪」のニコニコ版全国統一ルールである。
以下はルールの厳密さを求めて細かく書いてあるので、初めてのかたは簡単に概要をまとめた『ニコニコ超大富豪(β)ルールブック』をお勧めする。
http://commons.nicovideo.jp/material/nc87759
概要
「ニコニコ超大富豪」は、日本で広く遊ばれている「大富豪(大貧民)」に「競技ルール」を加えることで、「3セットマッチ」で勝者を決めるスピーディでスリリングなルールへと「再構築」したゲームです。
「ニコニコ超大富豪」ルール Ver.140331
文:ニコニコ超大富豪製作委員会
プレイ人数:4人
プレイ時間:30分
対象年齢:8歳~
使用カード:53枚(ジョーカー1枚)
ルールブックの読み方
このルールブックは大きく「超大富豪」パートと、「競技ルール」パートにわかれています。
「超大富豪」パートには、いわゆる「大富豪」の遊び方が書かれていますので、「大富豪」の遊び方を理解している方は、流し読み程度でご確認いただけたらと思います。
ただし、「大富豪」は日本全国に地方ルールが存在しますので、「ニコニコ超大富豪」において、どのルールが採用されており、どのルールが採用されていないのかは、しっかり認識しておく必要があります。
「このルールが採用されていないなんて、知らなかった」とトラブルにならないよう、しっかり目を通しておいてください。
「競技ルール」パートには、「ニコニコ超大富豪」を「ニコニコ超大富豪」たらしめる、オリジナルルールが書かれています。
しっかりと目を通して、ゲームを楽しんでください。
【超大富豪】パート
基本的なルール
◎ゲームを管理する単位
各プレイヤーがカードをプレイし、手札をなくし、大富豪~大貧民が決まるまでの1プレイの区切りを、ゲームを管理する単位として「ゲーム」と呼ぶ。
プレイヤーがカードを出して、全員がパスするまでの区切りを、ゲームを管理する単位として「ラウンド」と呼ぶ。
◎カードの強さ
ジョーカー > 2 > A > K > Q > ・・・ > 4 > 3
◎ジョーカーの扱い
ジョーカーはオールマイティとして扱うことができる。つまり、「K」と同時に出すことで、「K」の2枚組として扱える。
ジョーカーを単独で出した場合は、最強のカードとして扱う(「2」の上に出せる)。
◎手番のまわり方
手番は時計回り(左回り)で移動する。
「ゲーム」の進め方
◎「ゲーム」の進め方の概要
「ゲーム」は次のように進行する。
{以下をチャートに。1行目を強調}
カードを配るプレイヤーの決定
カードを配るプレイヤーを決める(2回目以降は大貧民が配る)
↓
カードの分配
カードを配るプレイヤーがカードを配る
↓
カードの交換(競技ルール)
カードの交換を希望するプレイヤーがいた場合、カードの交換を処理する
↓
「ゲーム」の開始
カードを配ったプレイヤーから手番を始める
↓
カードの出し方
手番のプレイヤーは、カードを場に出せるなら出してもよい。出せない、もしくは出したくないならパスをする
↓
ラウンドの終了
全員がパスをし、場にあるカードを出したプレイヤーまで手番が回ってきた場合、そのプレイヤーは場にあるカードを全て流し、手札から好きなカードを場に出すことができる
↓
上がり
手札がなくなったプレイヤーは上がりとなる。上がったあとのカードは場に残り、ゲームは続行される
↓
「ゲーム」の終了
全員の順位が決まると、その「ゲーム」は終了する
↓
「100億カード」「-100億カード」の分配
最初に上がったプレイヤーは大富豪となり、「100億カード」を2枚受け取る
2番目に上がったプレイヤーは富豪となり、「100億カード」を1枚受け取る
3番目に上がったプレイヤーは貧民となり、カードは特に受け取らない
4番目、つまりビリだったプレイヤーは大貧民となり、「-100億カード」を1枚受け取る
◎カードを配るプレイヤーの決定
1回目の「ゲーム」を開始する際は、じゃんけんなどで負けたプレイヤーがカードを配る。
2回目以降は、大貧民がカードを配る。
◎カードの分配
カードを配るプレイヤーは、自分から順番にカードを配る。
カードは、カードを配るプレイヤーのところで配り終わる(カードを配るプレイヤーのみ手札が14枚、残りのプレイヤーは手札が13枚となる)。
◎カードの交換(買収)
「ニコニコ超大富豪」では、カードの交換は「100億カード」を消費することで行われる。
カードの交換に関する詳細なルールは【競技ルール】」パートを参照のこと。
◎「ゲーム」の開始
カードを配ったプレイヤーから、その「ゲーム」の手番を始める。
◎カードの出し方
手番のプレイヤーが「ラウンド」の最初の手番プレイヤーであった場合(場にまだカードが出ていない場合)、手札のカードからどのカードを出してもよい。
すでに場にカードが置かれている状態で手番が回ってきたプレイヤーは、「場に置かれているカードより強いカード」しか出せない。
手番のプレイヤーは、カードを場に出せない、もしくは出したくないならパスをする。
一度パスをしても、同一「ラウンド」の次の番にカードを場に出すことが出来る。
手番のプレイヤーが「ラウンド」の最初の手番プレイヤーであった場合、手番のプレイヤーは「同じ数字のカード」を複数枚同時に出すことができる(「5」を2枚同時に出すなど)。
以降のプレイヤーは、「ラウンド」の最初の手番プレイヤーが出した枚数と同じ枚数のカードを出さなくてはならない(場に「5」が2枚出ていた場合、「6」を1枚、もしくは3枚といった出し方はできない)。
「革命」「しばり」「11バック」「8切り」の特殊ルールに関しては、「特殊ルール」を参照のこと。
◎「ラウンド」の終了
全員がパスをし、現在場にある一番強いカードを出したプレイヤーまで手番が回ってきた場合、その「ラウンド」が終了する。
手番のプレイヤーは場にあるカードを全て流し、手札から好きなカードを場に出し、新しい「ラウンド」を開始する。
◎上がり
手札がなくなったプレイヤーは上がりとなる。上がったあとのカードは場に残り、ゲームは続行される
場に残ったカードに対し全員がパスをした場合、上がったプレイヤーの左隣のプレイヤーが手番のプレイヤーとなって新しい「ラウンド」を開始する。
「ジョーカー」「2」「(革命時の)3」及び特殊な効果を持つ「8」と「11」で上がることはできない。
上がることのできない札で上がってしまった場合、そのプレイヤーはその時点でのビリとなる(上がり禁止札で上がったプレイヤーが複数いた場合、より後で上がったプレイヤーの順位が下となる)。
◎「ゲーム」の終了
3人目が上がると全員の順位が決まるので、その「ゲーム」は終了する。
◎「100億カード」「-100億カード」の分配(競技ルール)
最初に上がったプレイヤーは大富豪となり、「100億カード」を2枚受け取る。
2番目に上がったプレイヤーは富豪となり、「100億カード」を1枚受け取る。
3番目に上がったプレイヤーは貧民となり、カードは特に受け取らない。
4番目、つまりビリだったプレイヤーは大貧民となり、「-100億カード」を1枚受け取る。
「100億カード」「-100億カード」は、カードの交換の際に大きな意味を持つ。
カードの交換に関する詳細なルールは【競技ルール】パートを参照のこと。
特殊ルール
「ニコニコ超大富豪」では、下記の特殊ルールを採用する。
◎「革命」
手番のプレイヤーが4枚以上のカードを同時に出した場合、ジョーカー以外のカードの強さが反転する。
すなわち、「ジョーカー > 3 > 4 > ・・・ > K > A > 2」となる。
革命の効果は、その「ゲーム」が終了するまで持続する。
革命中に再度4枚以上のカードが出されると、カードの強さは通常に戻る。
革命は、カードが出た段階で効果が発揮される(「7」4枚で革命が起こった場合、その「ラウンド」では「8」より上の数字の4枚組を出すことはできない)。
「『ラウンド』の最初の手番プレイヤーが出した枚数と同じ枚数のカードを出さなくてはならない」というルールに注意すること。
「革命」に「革命」を重ねる場合を除いて、「ラウンド」の途中で「革命」を起こすことはできない。
◎「しばり」
手番のプレイヤーが出すカードが、「現在場にある一番強いカード」と同じスート(スペード、ダイヤといった絵柄のこと)であった場合、「しばり」が発生する(場の「スペードの5」に対し、「スペードの7」を出した場合、「しばり」が発生する)。
「しばり」が発生した場合、その「ラウンド」中は、「しばり」の原因となったスートしか出せない(上記のケースの場合、スペードの「しばり」が発生する。以降この「ラウンド」では「8」以上のスペードのカードしか出せない)。
場に複数枚のカードが出ている場合、すべてのスートがすべて同じだった場合、やはり「しばり」が発生する(「スペードの6」と「ハートの6」に対し、「スペードの9」と「ハートの9」を出した場合、「しばり」が発生する。以降この「ラウンド」では「スペードとハート」の「10」以上の2枚組のカードしか出せない)
◎「11バック」
「J」が出ると、その「ラウンド」中は一時的に「革命」状態(ジョーカー以外のカードの強さが反転)となる。
「革命」とは異なり、「ラウンド」が終了するとその効果は消滅する。
「J」を複数枚出した場合でも成立する。
◎「8切り」
「8」を出すと、強制的にその「ラウンド」は終了する。
「8」を出したプレイヤーが、新たな「ラウンド」の最初の手番プレイヤーとなる。
「8」を複数枚出した時でも成立する。
◎その他の特殊ルール
上記以外の特殊ルールは存在しない。
「階段」「スペードの3」など、全国的にメジャーなルールも存在するが、「ニコニコ超大富豪」では採用しない。
【競技ルール】パート
「競技ルール」の概要
「ニコニコ超大富豪」では、1「ゲーム」ごとに「100億カード」と「-100億カード」が配られ、これを用いることでカードの交換を行う。
「ニコニコ超大富豪」では、3回「ゲーム」を遊ぶ。
3回目の「ゲーム」で大富豪となったプレイヤーが勝者となり、基本的にそれ以外の3人は敗者となる。
カードの交換(買収)
その「ゲーム」の開始前、カードが配られ各プレイヤーが自分の手札を確認したのち、「100億カード」を持つプレイヤーは「カードの交換」を行うことができる。
この「カードの交換」を、「ニコニコ超大富豪」では「買収」と呼ぶ。
「買収」には下記のルールが存在する。
・「100億カード」を1枚以上持っているプレイヤーでなければ、「買収」を行うことができない。
・身分(大富豪>富豪>貧民>大貧民)が下のプレイヤーから順番に「買収」を行うかどうかを選択する。
・大貧民は「買収」を行うことができない。
・「買収」を行うことを宣言したプレイヤーは、「買収」の対象プレイヤーを選ぶ。このとき、自分より身分が上のプレイヤーを「買収」対象に選ぶことはできない(つまり、大貧民はその「ゲーム」では「買収」を行うことができない)。
・「買収」を行うことを宣言したプレイヤーは、「買収」対象とするプレイヤーに、自身の持つ「100億カード」を1~2枚渡す。
「100億カード」を渡されたプレイヤーは、渡された「100億カード」の枚数と同じ数だけ、自分の手札の中から強いカードを渡す。
・「買収」を行うことを宣言したプレイヤーは、「買収」対象とするプレイヤーに、渡した「100億カード」の枚数と同じだけ、自分の手札の中から必要のないカードを渡す。この際、必ずしも弱いカードを渡さなくてもよいことに注意。
・渡された「100億カード」は、次の「ゲーム」で使用することができる。ただし、「-100億カード」を持っていた場合、「-100億カード」1枚につき「100億カード」1枚が打ち消される。
つまり「-100億カード」を1枚持っているプレイヤーが「100億カード」2枚で「買収」された場合、手元に残るのは「100億カード」1枚となる。
・「買収」で得たカードは、全員の「買収」が終了するまで、手札に加えてはならない。
・1人のプレイヤーは、1回の「ゲーム」で「買収」を1回しか行えない。
3ゲームマッチルール
「ニコニコ超大富豪」では、3回「ゲーム」を遊ぶ。
3回目の「ゲーム」で大富豪となったプレイヤーが勝者となり、基本的にそれ以外の3人は敗者となる。
最終的な勝利にとって、途中の順位は一切考慮されない。
「100億カード」「-100億カード」の枚数は、最終的な勝敗には一切関係しない。
FAQ
◎「100億カード」は3回目の「ゲーム」まで取っておく?
「ニコニコ超大富豪」では、3回目の「ゲーム」で大富豪となったプレイヤーが勝者となります。
したがって、「100億カード」は3回目の「ゲーム」に使用するのが基本的な考え方となります。
ただし、2回目の「ゲーム」の順位によっては、「100億カード」を持っていても無意味になってしまう可能性があります。
また、2回目の「ゲーム」で大富豪になっていれば、3回目の「ゲーム」で「買収」されることはありません。2回目の「ゲーム」の順位も非常に重要なのです。「100億カード」を使わずにすますほど余裕があるかどうかは、自分の手札と相談して決めるべきでしょう。
◎2回目の「ゲーム」で大貧民だと勝ち目がない?
2回目の「ゲーム」で大貧民だったからといって、勝利を諦めるのは早すぎます。
なぜなら、最終的な勝者は「3回目の『ゲーム』の勝者」。2回目の「ゲーム」で大富豪だったプレイヤーは、一番のライバルである富豪から手札を奪おうとするでしょう。
そうした上位の潰し合いの隙を付ける可能性もあるのです。
「こんな手札じゃ勝ち目がないよ!」という態度で同情を買い、逆転の超大富豪を目指しましょう!
◎買収って絶対やらなくちゃだめ?
任意です。手札を温存するのも戦略です。
- 1
- 0pt