ニセ十字(False Cross)とは、南半球で見られる十字型の星の並びである。
概要
一般的に言われる「ニセ十字」は、ほ座の2等星2つとりゅうこつ座の2等星2つで構成されている。2つの星座にまたがっているため、正式な星座ではない。
また、「ダイヤモンド・クロス(Diamond Cross)」と呼ばれる第3の十字星がある。こちらは散開星団を含み、みなみじゅうじ座とニセ十字の間にある。全てりゅうこつ座の恒星だが、やはり正式な星座ではない。
天の南極を探す際、みなみじゅうじ座と間違えてニセ十字を使用するとトンデモないところへ行きついてしまうので注意が必要である。特に、みなみじゅうじ座は1等星2コ、2等星1コ、3等星1コと明るさがバラバラで、サイズも2つのニセ十字より小さいため、初見では間違いやすい。
見分ける方法としては、以下の方法がある。
- 縦線と横線が交差する角度を見る。直交せず歪んでいる方はニセ十字である。
- 交点の位置を見る。横線が縦線の二等分線になっているものはダイヤモンド・クロスである。
- 本物のみなみじゅうじ座の西側には、ポインターと呼ばれる2つの1等星がある。ケンタウルス座のリギル・ケンタウルスとハダルで、目印になる。
- またみなみじゅうじ座は、十字の頂点が赤色巨星のため赤く見える。その他の星はすべて青白く輝く。
十字を作る恒星
十字の頂点から時計回りに記載する。
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