ニホンツキノワグマ(ニッポンツキノワグマ)とは、日本に生息するクマのひとつである。
概要
クマ科クマ属の動物で、ツキノワグマ(ヒマラヤグマ)の日本亜種。英名は「Japanese black bear」。学名には2通りあり、「Ursus thibetanus japonicus」はラテン語で「日本原産のチベット雄熊」、「Selenarctos thibetanus japonicus」は「日本原産のチベット月熊」という意味。
後者の学名はクマ属(Ursus)ではなくツキノワグマ属(Selenarctos)に分類されるときに使われる。
(ツキノワグマの属はツキノワグマ属として独立している説とクマ属の範疇であるという説があるため)
本州以南に生息するため、北海道のエゾヒグマとは生息域が重ならない。
昔話の金太郎(神奈川県と静岡県の境が舞台)に登場するクマはこのニホンツキノワグマだと考えられる。
大陸のツキノワグマに比べるとニホンツキノワグマは小型で、体長は120cm前後、体重は平均70kg前後で、二本足で立ちあがっても150cm程度しかない。(ただしクマはクマなのでヒトが勝てる保証はない)
また、ツキノワグマの特徴である首周りのたてがみのような毛は無くすっきりしている。
ニホンツキノワグマが比較的小型なのは、若齢時に捕獲され老齢のものが減ったことによるものと思われる。ただ季節によって体重は大きく変動し、冬眠明けから夏は減少、秋から冬眠前は増加する。その差は数十kgにも及ぶ。
名前の由来になった首元の「ツキノワ(月の輪)」ももちろん健在。若齢のものほど模様がはっきりしており、老いるにつれて模様が途切れたり薄くなったりする。
戦後の開発によりブナ・ナラブナなどの広葉樹林(ドングリ林)が伐採されたため、ニホンツキノワグマはエサに貧するようになる。その後エサを求め人里に頻繁するようになったため、多くのニホンツキノワグマが予防・事後的に駆除されている。またクマの胆嚢(クマノイ)は漢方薬として重宝され高く売れることから、密猟の被害にあっている。このような過度の狩猟と生息地の減少により、ニホンツキノワグマの生態は脅かされている。
IUCNのレッドリストではツキノワグマを「危急種(VU)」に指定しているが、環境省のレッドデータブックでは中国・四国地方などの一部地域のニホンツキノワグマのみを「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」に指定している(九州地方の個体群はすでに絶滅したとされる)。それ以外の地域のクマについては環境省で特に指定しておらず、国内での絶滅危惧種の移動はワシントン条約に引っかからないため、日本国内の多くの動物園で飼育されている。
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