ニホンピロバロン(Nihonpiro Baron)とは、2010年生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2016年:京都ハイジャンプ(J・GII)、阪神ジャンプステークス(J・GIII)
2018年:中山大障害(J・GI)
入障まで
父フサイチリシャール、母ニホンピロアニカ、母父キャプテンスティーヴという血統。
父のフサイチリシャールは2005年の2歳王者で、種牡馬入り後はリッカルドなどダートを中心に活躍馬を出した。母は中央地方で20戦1勝。母父はトゥザヴィクトリーが2着だった時のドバイWC優勝馬で、種牡馬としては地方重賞馬を複数出している。
4代母ニホンピロアスターからずっと「ニホンピロ」冠でお馴染みの日本ピローブロック創業者、小林百太郎の持ち馬で、5代血統表内にニホンピロウイナー含めニホンピロ馬が6頭いる、ニホンピロゆかりの血統である。
2012年12月にデビューし、翌年3月にダート6戦目でようやく勝ち上がる。芝の500万特別を3着に入り、果敢にも京都新聞杯に挑戦したが着外。
3歳シーズンは500万下を勝って13戦2勝で終えるが、1000万下、また降級後の500万下の壁を中々超えられず、5歳4月の福島で22戦ぶりの勝利を挙げる。以後1000万下を4戦するが、何れも大敗し、5歳7月の駒場特別12着を最後に障害競走に活路を見出すこととなった。
平地での成績は37戦3勝。その内2勝は共にダート2400mであり、ダートのステイヤーだったようだ。
入障後
2015年11月、高田潤を背に、ジャパンカップ前日の東京競馬場で障害デビュー戦をハナ差、3着以下に大差を付けて勝利すると、続く障害オープン2着を挟み怒濤の5連勝。オープン3連勝に加え京都ハイジャンプ、阪神ジャンプSと障害重賞2連勝を挙げ瞬く間に名ジャンパーとしての名を挙げた。
ちなみに2連勝目の障害オープンで2着にオジュウチョウサンが入線。後に自身が回避した中山グランドジャンプでそのオジュウチョウサンが勝った事が本馬の評価を更に上げる要因となった。
しかし好事魔多し。京都ジャンプSでドリームセーリングの2着に敗れ、更に屈腱炎も発症。
障害馬として脂の乗った7歳シーズンを全て休養に充てざるを得なくなってしまう。
この間、自身の同期で前王者アップトゥデイトと、現王者オジュウチョウサンが激闘を繰り広げていた。
2018年(8歳)
2018年3月、約1年4ヶ月ぶりにターフに戻る。復帰戦のペガサスJSはマイネルクロップからクビ差の2着と敗れるも、続く中山グランドジャンプでは、高田潤がルペールノエルに乗るために白浜雄造に乗り替わる中、オジュウチョウサンが圧倒的コースレコードで圧勝。本馬もアップトゥデイトに9馬身離されたものの3着と好走。ニホンピロバロン自身も、従来のレコードからコンマ2秒遅い程度で走っており、屈腱炎に見舞われたものの能力は落ちていない事をアピールさせた。
その後、再び脚部不安を発症。前哨戦を使えずに中山グランドジャンプからのぶっつけ本番で中山大障害に挑む。これまでニホンピロバロンの手綱を握ってきた高田潤はルペールノエルに、白浜雄造はアップトゥデイトに騎乗。新たな鞍上にはオジュウチョウサンが平地再挑戦により相方を無くした石神深一が決定した。
戦前の中山大障害だが、オジュウチョウサンが同週の有馬記念に行った為に彼とがっぷり四つで戦っていたアップトゥデイトが単勝1倍台の圧倒的1番人気に推され、少し離れた6倍台に前走を快勝したミヤジタイガと本馬、更に離れてルペールノエルとタイセイドリーム...ここまで言って何かに気づいた人は障害マニア。2018年の中山大障害は単勝上位人気5頭がみんな同期の8歳馬なのである。臨戦過程に不安があったとはいえ、3番人気に推されたのはその能力が評価された所以だろう。「オジュウチョウサンを最後に負かした馬」という評判も立っていた。
レースが始まるとアップトゥデイトは大逃げせずに先頭に立ち、先団にミヤジタイガと本馬が取り付く格好。道中は全馬飛越を達成し拍手が鳴り響くなど荒れた展開も無かったが、第3コーナーのバンケットを終えた辺りでミヤジタイガがアップトゥデイトに競りかけて先頭に立つと、4号竹柵飛越後に本馬もアップトゥデイトを交わし、更にミヤジタイガも交わして先頭に立ち5号竹柵を飛越。
すると、飛越後にアップトゥデイトがバランスを崩し鞍上が落馬、競走中止と波乱が巻き起こる。
5号竹柵、つまり最終障害飛越後は平地の脚比べとなる。ニホンピロバロンはミヤジタイガを離してリードを広げるが、赤いチークピーシーズを付けたタイセイドリームが急追。最後はクビの上げ下げになるが、僅かにハナ差残す。
屈腱炎など脚部不安に見舞われながらも、8歳にして遂にJGIを制した。鞍上の石神深一はオジュウチョウサンでの5つを含めてJGIを6連覇。ハナ差敗れたタイセイドリームは2017年の中山GJの後、屈腱炎で1年以上休養し、更に鞍上の平沢健治は石神深一と競馬学校同期の桜でもあり、僅かなハナ差に人馬の執念が詰まっている。これだから競馬は止められない。
2019年(9歳)
2019年も現役を続行。前走と同様前哨戦を使わずに中山グランドジャンプに直行。オジュウチョウサンの参戦により、鞍上も昨年の同レースで騎乗した白浜雄造に乗り替わる。
レースでは3~4番手から終始オジュウチョウサンをマークする展開で進めていく。先行したミヤジタイガが失速したところをシンキングダンサー、タイセイドリームらが仕掛けていく中で本馬もスパートを掛けるも、伸びきれずに6着と敗れた。そして、レース後に鞍上の白浜騎手が下馬。後に屈腱炎と診断され引退となった。引退後は鹿児島県の霧島高原乗馬クラブで乗馬となる予定とのこと。
血統表
| フサイチリシャール 2003 芦毛 |
*クロフネ 1998 芦毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | |||
| *ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | ||
| Eliza Blue | |||
| フサイチエアデール 1996 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | |||
| *ラスティックベル | Mr. Prospector | ||
| Ragtime Girl | |||
| ニホンピロアニカ 2004 鹿毛 FNo.7-c |
*キャプテンスティーヴ 1997 栃栗毛 |
Fly So Free | Time for a Change |
| Free to Fly | |||
| Sparkling Delite | Vice Regent | ||
| Sparkling Topaz | |||
| ニホンピロプレイズ 1993 黒鹿毛 |
ニホンピロウイナー | *スティールハート | |
| ニホンピロエバート | |||
| ニホンピロクリア | *ブレイヴェストローマン | ||
| *ニホンピロアスター | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Vice Regent 5×4(9.38%)
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関連項目
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