ニホンリスとは、動物の一種である。
概要
リス科リス属の動物。日本の固有種で、本州・四国の森林に生息する。英名は「Japanese Squirrel」、学名は「Sciurus lis」。
頭胴長は18~22cm、尾長は15~17cm、体重は210~310gほど。腹部の毛はいつも白いが、背中の毛は夏は赤褐色、冬は灰褐色に生え変わる。目を縁取るように生えている白い毛も特徴的。樹上に巣を作るため、木登りするための鉤爪や後ろ足、バランスを取るためのしっぽが発達している。鉤爪は餌を埋めたり掘り起こすのにも活用している。
食性はほぼ植物質。種子・葉・果実・樹液・芽などを食する。春から夏にかけては、わずかながら昆虫といった動物質のものも食べる。
IUCNのレッドリストでは、絶滅の可能性が低い「低危険種(LC)」とされている。一方で環境省のレッドリストでは、九州地方・中国地方のニホンリスが「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」とされている。ただし九州地方については過去100年にわたり確実な生息記録がないため、元々生息していなかったという説もある。保護のため、1994年にはニホンリス全体が狩猟獣から除外されている。
関連動画
冬場のニホンリス。毛は灰褐色で、耳に縦長のふさ毛が生えている。
夏場前のニホンリス。毛は赤褐色に生え変わり、耳のふさ毛も大半が抜け落ちている。
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関連項目
外部リンク
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