ニャオモト・カンとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』に登場する人物である。
概要
味なんかどうでもいい!マージンで儲けるのだ!
衛生管理だって訴えられない程度でいい!味なんて調味料で誤魔化せ!
2022年12月28日から翌23年1月11日にかけて開催されたイベント「喰積の前にいささか ~一番勝負~」に登場したNPC。名前の割にネコ獣人ではなく、恰幅の良い汎用ロボの立ち絵を流用している。名前の由来はサイバーパンク・ニンジャアクション小説『ニンジャスレイヤー』第1部のラスボス、ラオモト・カン。ムハハハハハハッ!とは笑わないがムッフフフとは笑う。
キヴォトス全域で急速に勢力を広げている食品会社ニャオモト・フード(通称ニャオフード)の会長。今のところニャオモト以外の重役、つまり社長や役員といった幹部格は見受けられない。ワンマン経営者なのだろうか?ニャオフードは傘下のフランチャイズ店や個人経営の飲食店に食品を卸す業務を執り行う。しかし最初こそ高品質の食品を卸すが、次第にニャオフード特製の化学調味料で味を誤魔化した、安価で質の悪い食品を卸し始めるという薄利多売の手口で利益を追求。また人件費削減のためか機械化も推し進めているようだ。グルメヘルメット団に作らせたホームページには「今日もニャオフードは安価でおいしい食べ物を提供するために、常日頃から社員一同笑顔で働いております」の一文が。欺瞞!
フランチャイズ化を拒んだ店には卸価格を引き上げたり、周辺の商店から在庫を買い上げて食材が手に入らないようにするなどの陰湿な嫌がらせをし(フランチャイズ店にはテナント料を引き下げて損害が出ないように配慮)、それでも応じない場合はグルメヘルメット団をけしかけて嫌がらせを激化、そのまま潰してしまうという。作中ではフランチャイズ化を拒む店の旗頭的存在スズメ亭を潰すため様々な嫌がらせを仕掛け、一時は女将に店を畳む決断をさせてしまったほど。このため飲食店全てがフランチャイズ化してしまった商店街もあるという。要は悪徳企業である。食品会社ながらニャオフード予備隊と呼ばれる私設部隊と雇用中のグルメヘルメット団を兵力として保有する。
その一方、ニャオフードが多大な雇用を創出しているのも事実であり、明日をも知れぬ貧困生活を送っているグルメヘルメット団が安定した収入を得られるのもニャオフードのおかげ。団員は「ニャオフードの傘下に入ることが、何も悪いわけじゃない。むしろ、それがプラスにつながる人もいるんだ」と語る。
派手な演出を好み、どうすれば話題になるかを常に思案しながら経営判断をしている。美食研究会が本社へ殴り込んできた時にはその襲撃さえも利用し、食品の質に不満があるハルナにおせち対決を突きつけ、有名な美食研究会を打ち負かす事でニャオフードを宣伝しようとした。勝利を確実なものにすべくスズメ亭周辺の商店に質を更に落とした粗悪食品のみを卸す手の込みよう。経営者らしいリスク回避が光る。当然だがラオモト並みのカラテ戦闘能力は持っていない。むしろ持っていたら美食研究会がツキジめいた惨状にされてしまう。
ニャオフードの傘下に入らないスズメ亭と、それに味方する美食研究会を倒すため、クロノス報道部を招いておせち対決を仕掛けたニャオモトだったが、化学調味料を使った質の悪い食品に加えて機械化に頼った大量生産で味を考慮しなかった結果、まさかの敗北を喫してしまう。最後は武力に訴えてニャオフード予備隊とグルメヘルメット団をけしかけたがそれも撃退されて失敗。「これで勝ったと思うなよ!」と叫びながら逃げていった。その後は語られていないものの信用に大きく傷が付いた可能性が高い。なお、グルメヘルメット団は先生の尽力や、代わりに雇用すると申し出たスズメ亭の女将によって救われたと思われる。
余談
ムッハッハッハッ!
「喰積の前にいささか ~一番勝負~」が開催される数ヶ月前、韓国にて、ラオモトが粗相をしたヨロシサン製薬の営業マンを殺人ズワイガニのいるプールに落として処刑するシーンをキム・ヨンハ統括Pに置き換えた「ヨンハモト・カン(俗に言う清渓川ネタ)」が流行。独裁者と化したヨンハPが、失態を犯した部下を殺人生物がひしめく清渓川に突き落とすキャラ付けがなされた。これを逆輸入する形でニャオモト・カンが作られてイベントに登場したという。ニャオモトもまたブルアカの歴史を語り継ぐ人物なのだ。
例のシーンは第1部のエピソード「ネオヤクザ・フォー・セール」で見られる。
ちなみにラオモト自身も「ネオサイタマ・イン・フレイム」にて、「マグロはコストが高い?」「有害成分含有のバイオ・マンボウを使え!粉末にすれば愚民どもに見分けはつくまい!」とニャオフードめいた悪行をしている。
『ニンジャスレイヤー』におけるニンジャというのは、ニンジャソウルに憑依されて尋常ならざる異能を持った者たちの事を指す。彼らは総じてモータル(一般人)を見下しており殺人衝動に駆られるまま殺戮を繰り返す無慈悲な存在。そんなニンジャを傘下に組み込んで役割を与え、従わないニンジャは徹底的に排除するのがラオモト率いるソウカイヤである。暴れる危険なニンジャに手綱を付けるという意味では必要悪と言える。ニャオフードが単なる悪徳企業ではなく、雇用創出を担っている演出がなされたのも、ソウカイヤをモチーフにしているからだと思われる。
関連項目
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