ニュルブルクリンク( Nürburgring )とは、ドイツ、ラインラント=プファルツ州、アイフェル地方ニュルブルクにあるサーキットである。
概要
全長20.832kmの自動車開発や草レース等に使われ、ニュルブルク城と村を囲むように設置された北コース( Nordschleife (ノルドシュライフェ))と、1984年に新設され、F1を代表するグランプリレース等に使われる5.1kmのGPコース( GP-Strecke )に分かれる。
F1世界選手権のドイツGP(ホッケンハイムと隔年)やドイツツーリングカー選手権、ニュルブルクリンク24時間レースなどの開催地である。
モータースポーツの他にも、マラソン大会、自転車レースなどが行われている。コース脇には設備の整ったキャンプ場もありイベント時には観戦に多くのキャンプ客でにぎわう。
北コース Nordschleife
ノルドシュライフェの特徴としてはコース全体で約300mの高低差があり、コーナーの数が172、コース幅・エスケープゾーンが狭く、そしてコーナーの殆どがブラインドコーナーである。さらにコース全体の平均スピードが高いが路面が波打ち、滑りやすい等の理由から世界最長で有数の過酷さを誇るサーキットとして知られている。
サーキットではあるが、扱いは高速道路。料金さえ払えば誰でも通行可能。ただし普通のレンタカーで走行するとレンタカー屋に怒られたり、点検料金を追加請求されることもあるという。入場ゲートのところにカメラが設置されているので100%バレるとのこと。ニュルの近くにニュル専門のレンタカー屋が存在するとの事なので、面倒でもそこで借りて乗り換えた方が無難。
国際免許がない人でも、助手席に乗せてドライブもといアタックしてくれるデモンストレーターが存在するので、体験自体はそこまで難しくは無い。…がこのデモンストレーターさん、結構な割合でクラッシュしてるとかしてないとか。
そんなサーキットである為、自動車の総合的な性能を測りやすい事から著名な自動車メーカーがの殆どがスポーツカーなどの開発テストをここで行い、いつしか自動車開発の聖地とも言われるようになる。
それは当然ドライバーに体力面、精神面双方に掛かる負担が大きく。長大でバリエーション豊かなコースを覚える事からして難しく、自動車の高速化もあいまって、安全面の問題からレースなどの極限の速さを競うイベントはあまり行われなくなったが、ここに憧れるドライバーは多い。
ちなみにニュル=北コースというイメージが強いが、ニュル24hではスタート・フィニッシュの関係でGPコースの一部分も使っている。
GPコース GP-Strecke
GPコースは当時22kmあった全コース( Gesamtstrecke )の南側、フィニッシュコース( Zielschleife ) 2.281kmの部分を取り壊し世界最高水準の安全性を備えたサーキットをめざし当時、車輌の高速化に伴う危険性の増加から取り消されていたF1ドイツGPの開催権を取り戻すべく1984年に建設された。
以来、時代と共に頻繁に改装され、ここで行われるF1を初めとしドイツツーリングカー選手権などグランプリレースの殆どはこちらで行われる。
南コース Südschleife
北コースに対し、かつては南コース( Südschleife (ズュドシュライフェ)) 7.7kmが存在していた、北コースと同じフィニッシュラインを通る。しかし、北コースに比べ整備が行き届かず安全対策も遅れた為、破棄される事になる。現在はGPコースや周辺施設の整備などで取り壊され、森林の中を通る一部が残るのみである。
近年はこの跡地を利用しビンテージカーイベントが開催されている。
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外部リンク
- Nürburgring - 公式(ドイツ語・他)
関連項目
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