ニュータイプとは、新型という意味である。
- 機動戦士ガンダムシリーズに出てくる概念。
- 主に戦闘において異様に勘の鋭い人、サイコミュ兵器を使える人。
- 正確な定義は、生みの親である富野氏も一定して提言できていない。
- ちなみに同氏は、この概念を肯定したり否定したりと忙しい。
- 思いついた当初は「我ながら凄いものを思いついた!」と喜び、少し経ってからは「完全に失敗だった」と後悔。その後現在に至るまで、何度もこの概念に対する感情が変わりまくっている。全体的に見ると否定的。
- 富野氏以外の作品では様々な解釈がされており、オールドタイプで対処可能なレベルからオールドタイプから見れば神と呼べる領域までと、書かれ方の不安定さは悪化している。富野氏のアニメに置いてはどちらかと言えば前者に近い描かれ方であり、1st劇中でもその事を示唆する発言が有る。しかし後者の考えを支持するファンも多い。
- 転じて妙に勘のいい人のこと
- 良くも悪くも、感性が人と違う人のこと
- KADOKAWAの発行するアニメ雑誌『月刊ニュータイプ』
ニュータイプの設定
ニュータイプの定義は作品毎に異なるため、はっきりとした線引きはされておらず概念は曖昧。 ただ なんとなく勘が良いだけの人間。
学説上は感応波(サイコウェーブ)が一定値以上、具体的にはサイコミュにアクセスできるほど強い者がNTという認識になっている。感応波の強弱には差があるが、NTに分類されない人間も微弱な感応波を持ち、戦闘中にプレッシャーを受ける事でも高まる。感応波にはミノフスキー粒子を震動させる性質が備わり、様々な機器・システムに利用されている。
宇宙世紀の設定では、宇宙に進出した人間が 新たな能力を得た姿とされている。傾向的に書く場合は、宇宙空間で生活することにより、感応的な感受性の強化により、感覚的なコミュニケーション能力が高まった人たちのこと(その人が何となく感じているであろう感情面などで、思考そのものが読める(いわゆるテレパス)というわけでもない)。
しかし ガンダムシリーズで活躍したニュータイプの過半数、 特にシリーズでトップの能力を持つとされるアムロとララァが、地球生まれ地球育ちである。 そのためニュータイプ能力の強弱や覚醒度合いと宇宙進出には 確かな因果関係がなく、 宇宙で生活すれば人は新たな存在になるというジオンズムダイクンの根拠ない仮説がいつのまにか人の中で事実となってしまっただけである。
上記により、ニュータイプは常人より感知能力が高い。先述通り反射神経が良かったり、危険回避能力が高かったり、ミノフスキー粒子で満たされている当世界においてファンネルやサイコミュといった特殊兵装を扱えたり出来る。また、ニュータイプ同士なら感応波の送受信によって離れていても互いの存在が確認できたり、普段は出せない強い感応波なら思念的な会話ができたりする。作品設定によっては、断末的状況に発する強烈な感応、「思惟」をその発した人に関係するニュータイプが取り込み、残留思念として残ることもある(同様にそれらを取り込める機材(サイコフレームなど)でも起こりうる現象)。
しかしニュータイプと言えど、MSの操作など身体を使った戦闘は訓練でもしない限りオールドタイプと同スペックのようだ。そんなニュータイプであるが、当のニュータイプたちは自身を「勘が良いだけ」と評している。
その高いスペックからガンダム外伝BLUE DESTINYのクルスト博士はニュータイプを新人類と表し、オールドタイプの旧人類を滅ぼすのではないかと危惧した。
他の作品でのニュータイプ
後の作品のガンダムXにおいては明確な定義として「フラッシュシステムを作動させることができる」人間をニュータイプとしている。
また、ガンダムXのニュータイプは予知能力など特殊能力を持つことが多いが、特殊能力を持つにも関わらずフラッシュシステムを作動させることができない人間はカテゴリーF(Fake=偽物の意味)と呼ばれる。
関連動画
アニメ雑誌ニュータイプの付録
関連項目
- サイコミュ
- ミノフスキー粒子
- ファンネル
- 強化人間
- カミーユ・ビダン(富野氏が理想とする最高のニュータイプ)
- カテゴリーF
- SEED(ガンダムシリーズ)
- 可能性の獣
- ジオニズム(骨格の一つ)
- コスモ貴族主義(一部がニュータイプを神格化していた)
- ジオン・ズム・ダイクン(提唱者)
- オールドタイプ
- Xラウンダー
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