この項目では作品全般について記述しています。 アニメ版は「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」を重点な。 |
|
◆鯛◆ワーワーワオー、ワッパッパオー!◆餅◆ |
0100010010101000100101010100010010101000
0100010010101000100101010100010010101000
ニンジャスレイヤーとは、Twitter上で連載されているサイバーパンクニンジャ活劇小説である。
同小説の主人公については、ニンジャスレイヤー(キャラクター)を参照のこと。
概要
NINJA ware...merciless demi-gods,ruling Japan with their Karate in the age of Ninja tranquility.
ニンジャとは、平安時代の日本をカラテによって支配した半神的存在である。
But, "some" committed a forbidden form of Hara-Kiri storing their souls at Kinkaku Temple for future resurrection.
しかし彼らはキンカク・テンプルで謎のハラキリ儀式を行い、歴史から姿を消した。
Their lost history was falsified and concealed and the truth about these Ninja was long forgotten.
歴史は改竄され、隠蔽され、ニンジャの真実は忘れ去られる。
Now, in the future where the universalization of cynbernetic technology and electronic networks are God,
やがて世界を電子ネットワークが覆いつくし、サイバネ技術が普遍化した未来。
suddenly,sinister ninja souls,resurrected from thousands of years past,are unleashed on the dark shadows of Neo-Saitama.
数千年の時を超えて復活した邪悪なるニンジャソウルが、突如、ネオサイタマの闇へと解き放たれたのだ……!Fujikido Kenji is a "Salaryman",whose wife and child were killed in a ninja turf war.
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。
In a brush with his own death,Fujikido is possessed by an enigmatic Ninja Soul.
彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。
Fujikido cheats death and becomes Ninja Slayer.
A Grim Reaper destined to kill evil Ninja, committed to a personal war of vengeance.
一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」……ニンジャを殺す者となり
復讐の戦いに身を投じる。
Set in the dystopian underworld of Neo-Saitama,Ninja Slayer takes on Soukai Syndicate ninjas in mortal combat.
近未来都市ネオサイタマを舞台に、ニンジャスレイヤーvsニンジャの死闘が始まった。
(ネオサイタマ炎上PV英語版より)
原作、ブラッドレー・ボンド&フィリップ・ニンジャ・モーゼズ。
『ブレードランナー』や『ニューロマンサー』を思わせる、「歪められた日本観」を基本に展開するアメリカ産サイバーパンク小説。 超常の力を持つニンジャが闘い、クローンヤクザが規則的に暴れ、オイランドロイドが舞う…そんなマッポーの世の近未来日本がハードに、時に現代社会を鋭く反映したシリアスさで描かれているのが特徴である。
原文からある日本語と、それらを基にした独自のスラング、これらを担当する翻訳チームの独特な日本語訳が混ざり合い、全編を通して(俗に「忍殺語」と呼ばれる)風変わりなカタカナ・キーワードが多く盛り込まれている。その為、世界観や言語ばかりに目を奪われがちだが、物語やキャラクターは長いスパンで綿密に設定されており、作品としての完成度は濃い。
またTwitter連載という形式を利用する事で、従来のネット小説とは異なるリアルタイム共有体験が可能な連載方法も魅力のひとつ。「ニンジャヘッズ」と呼ばれるファン達は、投稿される各エピソードの流れを追いながらハッシュタグで実況や考察、イメージを基にしたイラスト投稿などを行うことが出来るのだ。
Twitter連載
2010年7月24日、twitter上の無名アカウント@njslyrにて突如謎の小説の連載が始まった。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/NJSLYR/status/19413249155
これこそがサイバーパンクニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」であり、米国人の原作者二人から日本語翻訳権を得た翻訳チームによって、リアルタイム翻訳で連載されている作品である。
以降、頻繁なペースで不定期に連載を続け、じわじわと読者数や知名度を増やし、書籍化、オーディオドラマ化、コミカライズ、アニメ化など様々なメディアミックスがなされるまでになった。
2021年現在においてもtwitter上で絶賛連載中である。
これまでに@njslyrで掲載されたエピソードは有志によりtogetterにまとめられており(後述)、掲載順やエピソード時系列順などで読むことができる。これは商業展開を始めた現在でも変わらず、全て無料でweb上で読むことができる。
ニンジャスレイヤープラス(note連載)
2016年11月、「note」というプラットフォームで開始した有料(月額490円)連載。
主に人気キャラのスピンアウトやサブストーリーを中心に掲載されている。メインストーリーはこれまで通りTwitter上で無料で読めるので、主筋を追うだけなら読まなくても良い。
支払い方法は以下の3種類。
2018年11月から、ログ安全保存と新規読者のアクセスしやすさのために、Twitter連載時の第1部エピソードのnoteへのアーカイブが始まった。こちらは無料で読むことができる。
メディアミックス
Twitter連載の他、現在では書籍版、オーディオドラマ、コミカライズが展開中。アニメ化についても発表された。
7月からアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米最大アニメイベント「Anime Expo 2014」への参加も決定。それに先立ち、日本のオタク系ニュースを世界へ発信するサイト「Tokyo Otaku Mode」で原作(英語版)の連載「マシン・オブ・ヴェンジェンス」が4月から開始された。
続報に備えよう。
アニメ
2014年4月2日、公式ツイッターアカウントで遂にアニメ化が発表された。制作会社はTRIGGER。同月11日にはアニメ版公式サイトも公開されている。
同年7月、ロサンゼルスで開催されたAnime Expo2014においてアニメPVが世界初公開。タイトルが「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」であること、放送時期が2015年であることなどが告知された。
同年12月8日、初のアニメ映像お披露目となるティザーPVが公開される。
詳細は該当記事にて。→ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン
書籍版
Twitter連載版の内容をまとめたもの。第1部全4巻、第2部全8巻、第3部全9巻。イラストは漫画家「わらいなく」氏が担当。
ただTwitter版の内容をまとめただけではなく、大幅な加筆・修正、殆どの登場ニンジャの設定画、書籍版のみ収録のエピソードの存在など、書籍版独自の要素も大きい。
また、お値段は少々張るものの、様々な限定グッズが同梱されたebten(エンターブレイン社のネットショップ)DXパックにも毎回注目が集まる。
なお、書籍版が刊行されたからといって、元のTwitter版のまとめが削除されることはない。
オーディオドラマ
第5巻『ザイバツ強襲!』(第2部第1巻)、及び第8巻『聖なるヌンチャク』(第2部第4巻)に、CD付き特装版が発売中。
収録エピソードは『ザイバツ強襲!』に「ラスト・ガール・スタンディング」、「メナス・オブ・ダークニンジャ」。『聖なるヌンチャク』に「シー・ノー・イーヴル・ニンジャ」と「デス・フロム・アバブ・セキバハラ」。
また、YouTubeにて「ゼロ・トレラント・サンスイ」がフルバージョンで無料公開されている。
コミカライズ
◇我々は、周辺メディアに様々な二次的メディア展開をやる。それらの振れ幅と多様性を容認する。
なぜか?自由!l唯一のイメージ、唯一の表現手法を守るのは原作小説である。
常に我々は当アカウントに掲載を続けていく。それを原作者監修にて加筆推敲し書籍にする。
これは不可侵の原典だ。他は自由です◇
上記引用の通り、ニンジャスレイヤーは原作小説を元に多種多様なコミカライズが行われている。
「特に原作準拠"無印"、特に乙女なグラキラ、特に少年なキルズ」の三種類のコミカライズが様々な漫画雑誌で連載していた。
これらは全て「公式」であり、雑誌連載と同時にTwitter上で雑誌連載版の全ページが無料で公開されている。
- ニンジャスレイヤー (漫画:余湖裕輝 脚本:田畑由秋)
月刊コンプティークとコンプエースにて同内容で連載していた。単行本全14巻。
劇画調の迫力でニンジャが出て殺す!他のコミカライズの中では一番原作のアトモスフィアの再現を重点している。
コンプエース2016年4月号よりニ誌で異なるエピソードが同時並行連載されていた。
@njslyr_ukiyoeでも月二~四回のペースで公開していた。単行本が刊行されても公開されたウキヨエは消されない。
上記アカウントで公開されたウキヨエはtogetterでまとめられている。 →まとめ第一話、全話まとめ
- ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ (漫画:さおとめあげは)
B's-LOG COMICにて連載していた。単行本全3巻。
グッドルッキングガイズ重点であり、顔が近い。心理描写重点でもある。少女向け。
@comibiでも月一回のペースで公開していた。単行本が刊行されても公開されたウキヨエは消されない。
上記アカウントで公開されたウキヨエはtogetterでまとめられている。 →まとめ第一話、全話まとめ
- ニンジャスレイヤー殺(キルズ) (漫画:関根光太郎)
ニコニコ静画内「水曜日のシリウス」にて連載していた。単行本全5巻。
少年漫画・特撮アトモスフィア満載。
@shonen_siriusでもおおよそ月二回のペースで公開していた。
上記アカウントで公開されたウキヨエはtogetterでまとめられている。 →まとめ第一話、全話まとめ
よくある質問
どうやって読めばいい?
- 現在連載中のエピソードを読む→ Twitterで@njslyrから読める。
- 過去の連載を読む
→ wikiまとめからTogetterに飛んで読む(第1部)(第2部)(第3部)(第4部)(公開順)
→ 物理書籍を読む(物理書籍公式サイト)
→ noteからアーカイブを読む(3部作アーカイブ総合目次)
たくさんエピソードがあるけど、どれから読み始めたらいい?
連載最古エピソードの「ゼロ・トレラント・サンスイ」が(これまでのあらすじ)の書き出しで始まっている事からも示される通り、第1部~第3部のニンジャスレイヤーは一話完結型、意図的に時系列をバラバラにした上で更新されており、基本的にどのエピソードから読み始めても良い構造になっている。
ジョジョの単行本を3部とかから買った人は実際多く、また既に何枚もアルバムを出しているバンドのCDをファーストから買う人はそんなにいない。好きなところから買えばいい。内なるカラテの高まりを感じてください。全てはそのようなことなのだ…!
Wiki等を参考に、ニュービー向けエピソードから読み始めたり、面白そうなタイトルから読み始めるのもいいだろう。リアルタイム更新の醍醐味を掴む為に、いきなり連載中の最新話に飛び込んでしまうのもひとつの手。とはいえ、連載順に読み進めていく方が各エピソードの流れや設定を掴みやすいとの意見が現在の主流である。
ただし各部最終エピソードだけは、ある程度その部を読了してから読み始めることをオススメする。
うってかわって第4部は第3部までとは主人公も時代も異なっているので、第4部から読み始めることは公式も勧めている。なお第4部自体は時系列順に更新されているので、各シーズンの第1話から順に読み進めていくことが基本となっている。
◇「エイジ・オブ・マッポーカリプス」の本編は新たなニンジャスレイヤーが担い、時系列シャッフルもなく、アメリカンドラマ的に真っすぐに進んでゆくので、「どこから読めばいいの?」「あれ、この前の話は?」という迷いはありません。なので今から始められる!読み進められる!人に勧められる!◇
どのアカウントをフォローすればいい?
- @njslyr……現在配信中のエピソードを読むには、このアカウント。
- @njslyr_r……時折、過去のエピソードがここで再放送されていた。現在、再放送は@njslyrで行う方針になったため、ほとんど使われていない。
- @dhtls……ほんやくチーム専用アカウント。時折Q&Aなどを行ったり、ジョークエピソードや別作品を放送している。
- @the_v_njslyr……本編登場人物でもある、ザ・ヴァーティゴ=サンのアカウント。現在は殆どのツイートが削除され、更新されていない。
- @njslyr_ukiyoe……「無印」のコミカライズ専用アカウント。連載終了に伴い更新も終了している。
ハッシュタグはどう使い分けるの?
- #ニンジャスレイヤー……公式実況用タグにして、ニンジャスレイヤー関連の話題用の基本的なタグ。主にリアルタイム更新時の実況に使われている。再放送やダイハードテイルズの実況も兼ねている。かつてはタグに全角文字が使えなかった時代の名残で#njslyrを使っていたが、分かり易さを優先してこちらに変更された。
- #DHTPOST……ニンジャスレイヤーを含むダイハードテイルズ関連作品全てに使える共通DIYタグ。
- #DHTLS……ダイハードテイルズ広報局がアナウンスするような各種話題用タグ。
※#njslyr7kや、#njslyr7dタグはいろいろあって公式タグではなくなった。
その他、公式タグではないがよく使われているタグとしては以下のものがある。
- #ウキヨエ……二次創作絵発表用タグ。好きなキャラの絵を描いたらこのタグをつけて発表してみよう。絵だけでなく、写真をあげるヘッズもいる。時々公式アカウントで拾ってもらえることも。
もともと公式タグではないため、これからも使用しても構わない。構造的には#DHTPOSTが最上位タグとなり、その下で「何の作品のファンアートなのか」をわかりやすくするタグとなることを想定されている。
ほんやくチーム曰く、「タグにおいては、人種、国家、宗教、政治政党思想、ゲームハード思想、ウイルス対策ソフト思想、携帯キャリア思想、お相撲思想、その他諸々、なんかそんな関係のヘイトを絡めたネタは奥ゆかしくないので公式としては厳かに禁じさせて頂いております」とのこと。
俺の知ってる忍者と違う!
『ニンジャスレイヤー』における「ニンジャ」は、我々日本人が想像する「忍者」ではなく、いわゆる「超人」や「異能力者」めいたニュアンスで設定されている。『X-MEN』の「ミュータント」を「ニンジャ」という言葉に置き換えた存在といえば分かりやすいだろう。
詳しくはニンジャ(ニンジャスレイヤー)記事を参照。
いつからやってるの?最近の作品じゃないの?
ニンジャスレイヤーの歴史は決して短いものではない。それは原作者の二人が出会った時から始まったと言えよう。
そこをキーとし、その他の事件を交えながら現在までの歩みを簡単に記したい。
紀元前2300年ごろ? | 『大洪水』 |
794年~1185年 | 平安時代 |
1603年~1863年 | 江戸時代 |
80年代末期~90年代初頭 | パソコン通信の隆盛 |
90年代半ば? | ボンド、モーゼスの出会い*1 |
1995年 | Windows95発売によるインターネットの一般化 |
1996年 | Ninja Slayer(初期版)発表*2 |
1998年 | Ninja Slayer Classics発表*3 |
90年代末期~00年頃 | ノベル、コミック、フィギュアなどが存在*4 この頃、原作者と出版社が著作権で揉め、原作シリーズはしばらく断絶*4 |
2000年 | Y2K |
2002年頃 | 初期版ニンジャスレイヤーの翻訳サイトの存在を確認*5 |
2005年頃 | mixiコミュニティ発足*6 |
2009年 | 09年版ノベルの発表*7 出版社との著作権係争が収束し原作者へ権利回復が行われる*9 ハリウッド・ムービー企画が立ち上がるも頓挫*9 |
2010年 | twitterによるリアルタイム翻訳開始*8 |
2012年 | 邦訳書籍版刊行開始 |
2013年 | コミカライズ版連載開始 |
2014年 | アニメ化発表 原作版(英語版)ニンジャスレイヤー連載開始 フィギュア発売 |
2015年 | アニメ(web版)世界30カ国で放映開始 |
調査の甲斐もあり、いくつかの情報から古い時代の歴史を描き出すことに成功した。
しかしY2K以前の情報は電子的、物理的に混濁しノイズにまみれ解釈の難しいものもある。
明確な情報を探し出すことは今現在も困難を極めている。
*1 書籍第四巻あとがきより。
*2 初期翻訳サイトより。
*3 mixiコミュニティの記事より。
*4 複数のインタビュー[1][2][3][4][5]より。
*5 Internet Archiveより(2002年時)。copyrightは2000年となっている。
また姉妹サイトのDIEHARD TALES(2003年時)も参考に紹介しておく。
*6 mixiコミュニティ。
*7 英語公式サイトにて確認。
*8 現在は09年版ではなくリバイズド版を原作者が執筆しそれを翻訳している。(該当記事)
*9 原作者からのエアメールより。
海外の古いファンサイトとか全然ないじゃないか騙されないぞぼくは・・・!
もっともだ。確かに非常に気になるぶぶんがあるとおもいます。
だが、皆さんもご存じだろう。江戸時代に実在した忍者松尾芭蕉に関するすぐれた評伝、William C. Flanagan「ROAD TO THE DEEP NORTH」を。中世日本を舞台としたとてもすばらしい幻想小説、P. H. Chada「FAR EAST OF EDEN / ZIRIA」を。これらは日本ではたいへんゆうめいだが、米国ではほとんどだれもしらない。
日本を題材にした海外著作者のほんが、作者の母国ではあまり知られていないのは実際よくあることなのだ。
第1部「ネオサイタマ炎上」/Neo-Saitama in Flames
鎖国状態にある近未来日本の中心都市、ネオサイタマ。
ネオサイタマ第二の高層ビルであるマルノウチ・スゴイタカイビル……そこで起こったニンジャ組織同士の抗争に巻き込まれたことにより、妻子と共に平穏に暮らしていた中流サラリマン、フジキド・ケンジの運命は一変した。
妻子を殺され、自らも死の淵に立った彼に謎のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が憑依、復讐者「ニンジャスレイヤー」となったフジキドは、ネオサイタマを裏から支配する巨悪ラオモト・カン率いる悪のニンジャ組織「ソウカイ・シンジケート(通称:ソウカイヤ)」のニンジャたちと戦いを繰り広げる!
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
主人公と宿敵
- ニンジャスレイヤー (本名:フジキド・ケンジ) (CV:森川智之)
赤黒のニンジャ装束に、恐怖を煽る書体で「忍」「殺」と刻まれたメンポを身に着けたニンジャ。
ごく普通の中流サラリマンだったが、マルノウチ・スゴイタカイビルで突如勃発したニンジャ組織同士の抗争により妻フユコと息子トチノキを喪い、自らも死の淵に立った時に謎のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が憑依、自らもニンジャとなり復活した。妻子の復讐の為、力無き人々を虫けらの如く踏み潰す悪しきニンジャ全ての抹殺を誓う。
特殊なジツ等は持たないが、自らの肉体を駆使した超常のカラテとスリケンで闘う。
詳細は該当詳細ページを参照。
「Wasshoi!」
「ニンジャ、殺すべし!」
「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」
(黙れナラク!)
- ナラク・ニンジャ(CV:麦人)
マルノウチ抗争に巻き込まれ瀕死の重傷を負ったフジキドに憑依した、全ニンジャの抹殺を目論む謎のニンジャソウル。
通常のニンジャソウルは憑依してすぐに対象のソウルに溶け込んでしまい自我を失うのだが、ナラクは自我を保ったままニューロンに同居し、あまつさえフジキドの身体の主導権を奪おうとさえする。
また、ほとんどのニンジャソウル及びニンジャクランの知識を持ち合わせているなど、不可解な点が多い。
(この程度の弱敵をあしらえぬようでは、やはりワシに体を預けるべきでは?)
(グググググ……フジキドよ、案ずるな。妻子の仇はこの儂が討ってくれるわ。そして全ニンジャを殺す!お前はそのまま、精神のフートンの中で永遠に悶え続けておれ!)
- ナラク・ニンジャ(CV:麦人)
- ダークニンジャ(本名:フジオ・カタクラ)(CV:速水奨)
ネオサイタマを牛耳る闇の帝王ラオモト・カンの懐刀である、オブシディアン(黒曜石)色のニンジャ装束に身を包んだニンジャ。フジキドの妻子を直接殺害したのが彼であり、以来ニンジャスレイヤーと並々ならぬ因縁がある。
妖刀「ベッピン」を携え、敵を瞬く間に斬り殺すヒサツ・ワザ「デス・キリ」を放つ、底知れぬワザマエのニンジャ。
宿敵として力をつけると共に第2部からは裏の主人公めいて暗躍し、忍殺世界の謎を紐解く存在ともなっていく。
「このときを楽しみに待っていた、ニンジャスレイヤー=サン。 わがカタナ『ベッピン』が、貴様の血を欲して夜な夜な泣いていたものだ」
「…キリステ・ゴーメン」
ソウカイヤ(別名:ソウカイ・シンジケート)
ネオサイタマを裏から支配せんとする暗黒ニンジャ組織にして第一部の主敵。
ラオモト・カンを首魁とするトップダウン型組織であり、フットワークの軽さが特徴。
- ラオモト・カン (ニンジャネーム:デモリション・ニンジャ)(CV:津嘉山正種)
第一部の舞台、ネオサイタマの政治的、経済的支配を目論む悪の帝王。表向きは巨大金融企業「ネコソギ・ファンド」の社長だが、その正体はネオサイタマの裏社会を牛耳る闇の組織「ソウカイ・シンジケート」のドンであり、自らの身体に七つものニンジャソウルを宿す恐ろしきデモリション・ニンジャでもある。
アルマーニのスーツに黄金のメンポ(ニンジャマスク)という個性的過ぎるファッションセンスと独特の笑い声が特徴。
「ムッハハハハハハ!ムッハハハハハハ!」
「卑怯と思うか?ニンジャスレイヤー=サン!戦闘はビジネスと同じだ!ロマンなど不要!より卑劣な側が勝つ!」
ソウカイ・シックスゲイツ(総会六門)
ソウカイヤの威力部門。その中でも精鋭とされる6人は、「シックスゲイツの六人」と呼ばれ、単にシックスゲイツと呼ぶ場合はこの「六人」のことを指すことが多い。「六人」から欠員が出た際には下部構成員から新たに選抜されるため常時6人存在してるが、ニンジャスレイヤーとの戦いで死者が続出するため入れ替わりが激しく、時期ごとのメンバーを特定するのが難しくなっている。以下のニンジャはシックスゲイツの中でも代表的なメンバーである。
- ゲイトキーパー(CV:糸博)
ラオモトの最側近であり、シックスゲイツ創設者にして電脳戦もカラテも強いソウカイヤの要石。
「ラオモト=サンの絶対的実行力こそ、混迷下のネオサイタマが必要とする正義だ」
- アースクエイク(CV:白熊寛嗣)
ビッグ・ニンジャクランのソウルを宿す異常巨体に反して知能も高い実力者。
「我々はソウカイ・シックスゲイツです。ドラゴン・ドージョーに放火しに来ました。」
- インターラプター(CV:後藤淳一)
破壊力抜群のタタミ・ケンと絶対防御のカラダチを使いこなすニンジャ。かつてはソウカイヤ最強と言われていたが、重度のオハギ中毒を患いソウカイヤを抜けていた。
「オハギ依存を断ち、おれはまっとうな人間に戻る。そして家族を取り戻すのだ」
- ウォーロック(CV:緑川光)
フドウノリウツリ・ジツとネンリキ・ジツを使い、裏で暗躍する卑劣なニンジャ。
「おわかりでしょう。ゲコクジョです」
- ソニックブーム(CV:黒田崇矢)
ソニックカラテを使い、野良ニンジャのスカウトという危険な任務をこなす実力者。
「今も昔もニンジャはカラテを極めた奴が上を行く。身をもってわからせてやろうじゃねえか」
- ダイダロス(CV:宮下栄治)
ソウカイヤ随一のハッカー・ニンジャ。紳士的な意味でヘッズに人気。
「今度こそ貴女を捕えてLAN直結」「ではファックします」
- ヒュージシュリケン(CV:代永翼)
背中に背負った直径2m近い巨大セラミック・スリケンを使い、多数を相手にすることを得意とするニンジャ。
「俺は三度の飯より拷問が好きだ」
- ヘルカイト(CV:高木渉)
威圧的な文言がショドーされた凧に乗り、空中から敵を攻撃する斥候ニンジャ。
「ヘルカイトよ、真のシックスゲイツの矜持を奴に見せつけるのだ!」
- バンディット(CV:広瀬淳)
常人の三倍近いニンジャ脚力を持つ斥候ニンジャ。マキモノの輸送任務中ニンジャスレイヤーと出くわし「シックスゲイツの六人」中、最初の犠牲者となった。
「何故俺の名を? 貴様は、もしや、ニンジャスレイヤー=サン!」
- ビホルダー(CV:てらそままさき)
新型クローンヤクザの購入を渋ったサカイエサン・トーフ社への報復攻撃を命令された半身不随のニンジャ。集めたマケグミ達を言葉巧みに暴徒へ仕立て上げた。洗脳や金縛りの効果があるフドウカナシバリ・ジツの使い手。
「マーベラス、なんたる無慈悲さ!あなた、ソウカイヤクザになりませんか?」
ニンジャスレイヤーの協力者たち
- ナンシー・リー(CV:斎藤千和)
ソウカイ・シンジケートの実態を暴こうとする女性ジャーナリスト。第一部でのニンジャスレイヤーの相棒役を務める。
鎖国状態の日本、ネオサイタマでは珍しいコーカソイド金髪美女である。そのバストは豊満であった。
非ニンジャだがヤバイ級のハッキング能力を持ち、ニンジャスレイヤーも一目置く程の高い情報収集能力を誇る。
「とことんやる気なんでしょ?私も乗る。逃げ回るのは性に合わないの」
「DAMN SHIT!ええ、ええ、そりゃ、ベイビーサブミッションてわけにはいかないわよ」
- ヤモト・コキ(CV:雨宮天)
元はキョートの進学校に通う孤独な女子高生だったが、とある事故に巻き込まれた際に「シ・ニンジャ」のソウルが憑依。その後はネオサイタマの進学校に転校してアサリという親友も得るが、ニンジャを手駒として揃えようとするソウカイヤに狙われることに。
当初はソウル由来のサクラ・エンハンス・ジツでオリガミを飛ばす攻撃に頼り切っていたが、シルバーカラスというニンジャとの出会いを経て「ウバステ」という名のカタナを用いたイアイドーとジツを組み合わせて戦うようになった。バストは平坦である。
「考える必要なんてない。さあ。これでさようならだ。今から私はアタイだ。さあ。サヨナラ。」
「きっと帰ってくる。アサリ=サンに何かあったら、どこからでも駆けつける。サヨナラ。ユウジョウ!」
- デッドムーン(本名:ミフネ・ヒトリ)(CV:武内駿輔)
死体専門の運び屋で非ニンジャ。
愛車である武装霊柩車「ネズミハヤイ」を利用して運びを行う。その運転技術はニンジャすら圧倒するほど。ネズミハヤイは武装霊柩車という異名が放つ通りタイヤまで防弾でチェーンソー、マシンガンなどといった武器を内蔵、さらには一時的な飛行のための翼が装備されているなど、これでもかというほど武装されている。また、車内には乗客にマッチャとオカキを出すという、親切な機能もついている。
白色脱色した逆モヒカンと称される髪型が特徴で、背中には名前の由来となった花札の中で最も不吉とされる札、デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ(おそらく「芒に月」)の図柄と「家族が大事」と書かれた文字がタトゥーとして彫られている。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ご入用は、座席かい……カンオケの方かい……」
「俺はもうミフネ・ヒトリですらない。ただのデッドムーンだ。あんたもその類なんだろう? ニンジャスレイヤー=サン」
ドラゴン・ドージョー
平安時代より続くドラゴン・ニンジャクランのドージョー。
第一部開始現在は主にリアルニンジャ(ソウル憑依ではなく修行でニンジャになった者)を目指すニュービーを育てているが、過去にはソウル憑依者を弟子にすることもあった。
- ドラゴン・ゲンドーソー (CV:秋元羊介)
ドラゴン・ドージョーの現在の主にして、日本最後のリアルニンジャ。
訳あってフジキドの師となり、チャドー暗殺拳とインストラクションを授ける。
ナラク暴走状態のフジキドと渡り合える程のカラテを持つ。
「百発のスリケンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のスリケンを投げるのだ!」
「ニンジャは地水火風の精霊と常にコネクトし、操る存在だ。これをフーリンカザンと称す!」
「ニンジャ・ソウルに呑まれるなかれ。手綱を握るのはおまえ自身」
ネオサイタマ市警(略称:NSPD)
サヴァイヴァー・ドージョー
自由を求めてヨロシサン製薬から脱走したバイオ・ニンジャの寄り合い所帯。
バイオ・ニンジャはヨロシサンのみが製造できるバイオインゴットを定期的に摂取しなければ死ぬため、各所のヨロシサン関連施設を襲撃して略奪している。
必要以上に暴力を振るうことはないので他のニンジャ組織より邪悪ではないが、それでもモータルを蹂躙することには躊躇はないのでニンジャスレイヤーのスレイ対象であることに変わりはない。
- フォレスト・サワタリ (CV:関俊彦)
サヴァイヴァー・ドージョーのリーダーを務めるニンジャ。もとはヨロシサン製薬の研究員だったが、ニンジャとなったことをきっかけにヨロシサン製薬で実験体となっていたバイオニンジャ達と共に脱走した。
憑依したグエン・ニンジャのソウルの影響で偽りのベトナム戦争の記憶による狂気にとらわれており実際狂人だが、非常に高い戦闘力と判断力を併せ持つ。
彼自身は軽度のバイオ処置を受けたに留まりバイオインゴットを摂取する必要はないが、メンバーのためにヨロシサン製薬関連施設を襲って物資を奪うなど日々奔走している。
「サイゴン!」「モッチャム!」「ジェロニモ!」
「ベトコンは大人しく貴様のヒサツ・ワザの披露を待っていてはくれんのだ」
イモータル・ニンジャ・ワークショップ(通称:INW)
ヨロシサン製薬から独立したリー・アラキが側近とともに設立した研究機関。
不老不死を実現するイモータルニンジャ計画を掲げ、その一環としてゾンビー・ニンジャを製造している。
- リー・アラキ(CV:千葉繁)
イモータル・ニンジャ・ワークショップの主催者にして狂気のマッドサイエンティスト。各方面からニンジャの研究を行なっており、ラオモト・カンに7つのニンジャソウルを憑依させる「ヨクバリ計画」の成功や重傷者の治療、ニンジャの歴史の研究などの功績がある。作中では死んだニンジャを復活させる「イモータルニンジャ計画」に没頭しており、ジェノサイドを始めとするズンビーニンジャはその副産物である。
「なんたる生への渇望!なんたる意志力!イヒヒヒヒヒーッ!」
「その論評は論拠不十分故に採用しないねェ……」「その結論は性急故に採用しないネェ」
オムラ・インダストリ
ロボットや兵器、重工業分野で存在感を示す暗黒メガコーポ。
「 皆 さ ん を 守 る オ ム ラ 社 の マ シ ン ガ ン 」
- モーターヤブ(CV:田中秀幸)
オムラ開発のロボ・ニンジャ。火力こそ高いが制御AIがポンコツであり、一般人を巻き込むのは当たり前どころか、フレンドリーファイアもごく当然のように行う欠陥品。
投降を受け付けないのはバグではなく仕様……とのこと。
「投降を受け入れました。ありがとうございます」
- モータードクロ(CV:田中秀幸)
ニンジャソウルを検知すると「ゼンメツ・アクション・モード」を起動、高火力で飽和攻撃を仕掛けるロボ・ニンジャ。
人間由来のニューロンを利用した制御システムを維持するためにスシを要求、専用のアームで掴んで摂取するという斬新すぎる機能を持つ。
「ドーモ、モータードクロ、です。私は偶然ここへ来て、戦って、います。オムラは無関係」
ヨロシサン製薬
江戸時代創建の巨大企業。一見してソウカイヤに従属しているように見えるが、むしろザイバツほどのニンジャ組織でもウカツに手を出せない暗黒メガコーポである。
安価で大量販売している栄養ドリンクに麻薬成分を混入させて中毒者を生み出すなどはほんの序の口であり、闇の深さは暗黒メガコーポの中でも随一である。
「ビョウキ、トシヨリ、ヨロシサン」
- クローンヤクザ(CV:玄田哲章)
ヨロシサン製薬によって生産され、各ヤクザ・クランや悪のニンジャ組織へと販売されているクローン戦闘員。体内には緑色のバイオ血液が流れており、三年の寿命で死ぬようにプログラムされている。クローンならではの統制のとれた戦闘が可能なのだが、ニンジャ相手になるとダース単位でなぎ倒されてしまうという、いわゆるザコ戦闘員役である。
「「「「「「「「「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「「「グワーッ!」」」」」」」」」」」」」
イッキ・ウチコワシ
暗黒メガコーポ等の抑圧的組織による奴隷的プロレタリアートに対するファシスト的搾取構造を打破するために、敗北主義的施設を襲撃し退廃的物資を接収するなどの科学的方法論に基づいた決断的闘争を行う進歩的革命組織。
富の再分配などを謳ってはいるが、目的のためには必要悪的暴力を振るうことも辞さず、アマクダリ(後述)などのニンジャ組織とも平気で手を組むなど、手段を選ばない。
- バスター・テツオ(CV:小西克幸)
イッキ・ウチコワシのリーダー。 第四部現在に至るまで、ニンジャなのかモータルなのかさえ不明という、謎めいた人物。
バトル物である本作において戦闘シーンはほとんどないにも関わらず大きな存在感を持ち、底知れぬカリスマを持つ。
「誰もが私であり、誰もがイッキ・ウチコワシの革命戦士たりうる」 - アンサラー(CV:楠見尚己)
バスター・テツオにも近いイッキ・ウチコワシの重鎮ニンジャ。
かつてはドラゴン・ドージョーにてゲンドーソーに師事していた。
「思想なき者に私は倒せぬ」 - フリックショット(CV:岩永洋昭)
イッキ・ウチコワシの戦闘エージェントニンジャ。パチンコパーラーから強奪してきたパチンコ玉を使用するパチンコ・ジツの使い手。
組織の内情を見極めようとするニンジャスレイヤーと組み任務に就くが、あろうことか居合わせた幼稚園児をブルジョワ階級の人間として容赦なく殺害しようとしたため敵対することになった。
「俺のパチンコ=ジツこそ、まさに我が組織の反ブルジョワ思想の体現である!自己批判せよ!イヤーッ!」 - アムニジア(CV:種田梨沙)
イッキ・ウチコワシの戦闘エージェントニンジャ。ダークニンジャとの戦いの後、行方不明になっていたユカノそっくりの顔と豊満な胸を持つ。
「私はアムニジア。純粋革命思想の子だ」
その他の人々
- ヤクザ天狗(CV:中田譲治)
違法サイバネ技術等によって強化した装備を駆使して非ニンジャでありながらニンジャを狩る、小型ジェットパックを背負いヤクザスーツにテング・オメーンをつけた謎のニンジャハンター。ニンジャに苦しめられる者の呼び声に応えて救いに現れてくれるが、聖戦のためのドネート(寄付金)として報酬は厳しく取り立てていく。発狂してしまっており、奇行も目立つ。
詳細は該当項目ページを参照。主人公フジキド・ケンジやそのライバルのダークニンジャ等のメインキャラを差し置いて、本作の登場人物中で最も早くニコニコ大百科に個別のページが作られた。
「……神々の使者、ヤクザ天狗参上!」
「オモチを口に咥えて、センベイを額に当てるのだ。ニンジャの悪夢が浄化される」
- ジェノサイド(CV:井上和彦)
INWから脱走したズンビーニンジャ(ゾンビのニンジャ)。
体は腐敗しており、おぞましい姿をしている。腐って醜い体と腐臭を隠すため、カソックコートと包帯、ウェスタンハットで体を隠し、浴びるように酒を飲む。ゾンビとなってしまったことや腐敗による記憶障害、さらに自身を付け狙う敵ニンジャからの襲撃を受ける自分を嘆いている。
自ら積極的に殺人を行うことはないが、怒りを感じた時や戦闘となった時には二つのバズソーを振り回して敵を殲滅する。
「俺はジェノサイド!俺はジェノサイドだ!俺は…!」
「ニンジャでゾンビーか!二重に呪われてやがる!死んだ体で生きながら、朽ち果てるまでインガオホーの苦しみを味わうのか?」
- ブラックヘイズ
組織に属さない、フリーランスの傭兵ニンジャ。数ある登場人物の中でもタカギ・ガンドーと並び、ハードボイルド・アトモスフィアを漂わせる。相手を捉えて離さないカラス網とコブラめいて特殊な効果を持つ葉巻を武器とする。契約は守るが破った者にはゴルゴ13よろしく報復も行うプロフェッショナル。
「ま、そう焦らんでも、ギャランティー分は働かせてもらうさ。始めるとしよう」
「入れ子構造のジゴクさ、この世ってものは……檻を破れば、また少し大きい檻の中に自分を見出す。マジックモンキーもブッダの掌から出られはしない」
第2部「キョート殺伐都市」/Kyoto: Hell on Earth
ソウカイヤが墜ち、炎上するネオサイタマ。だがフジキドの闘いは終わらぬ。全ての始まりとなった「マルノウチ抗争」の真実は、独立国家キョート・リパブリックに拠を構えるもうひとつの悪のニンジャ組織「ザイバツ・シャドーギルド(罪罰影業組合)」とソウカイヤとの抗争であった。混迷するネオサイタマを後にフジキドはキョートへ渡り、新たな仲間と共にザイバツへ闘いを挑む。
キョートに渡ったのはフジキドだけではなかった。ソウカイヤ滅亡後ザイバツに身を寄せたダークニンジャは、そのカラテのワザマエと卓越した礼儀・ワビサビを武器に、瞬く間にのし上がっていく。だが、その真意は……。
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
ザイバツ・シャドーギルド(罪罰影業組合)
「格差社会」をスローガンに掲げ、ニンジャによる人民支配……即ちニンジャ千年王国の実現を目指すニンジャ秘密結社。
ロードを頂点に、グランドマスター、マスター、アデプト、アプレンティスの順に並ぶピラミッド型の位階制度を持つ歴史ある組織である。
厳格な階級組織で貴族意識を持つ者も多く、上位へと就くためにはカラテのワザマエのみならず礼儀作法やチャドー、ハイクやワビサビなどといった奥ゆかしさが要求される。
概してソウカイヤをニンジャの数・質とも凌駕しているが、それ故に派閥同士の権力抗争が激しく、外敵に対して動きが鈍くなりがち。
「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」
- ロード・オブ・ザイバツ (本名:???)
秘密結社ザイバツ・シャドーギルドの謎めいた首領。ショーグン・オーヴァーロードとも。
配下のニンジャが謁見できる機会自体少なく、ノレンに隠されたその姿となれば知るものはごく数人のみ。
キョジツテンカンホー・ジツという恐るべきジツを持つといわれているが…?
その正体は、罪罰罪罰ロ罪罰罪罰罪罰罪罰ある罪罰ジ罪罰罪罰罪罰。実はザ罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰く、ロー罪罰キョ罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰ツ罪罰罪罰偽罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰罪罰ぎず、数罪罰罪罰パラ罪罰罪罰もに創罪罰罪罰罪罰罪罰る。
「ムフォーフォーフォー、ブッダも怒る」「ヤンナルネ……」
【ロードのキョジツテンカンホーを破らぬ限り】【汝に勝利は無い】
グランドマスター位階
ロード・オブ・ザイバツに継ぐ権力を持ったザイバツ・シャドーギルドにおける幹部の位階。カラテだけでは無く、ハイクやワビサビも兼ね備えている。恐るべき強敵としてニンジャスレイヤーの前に立ちふさがる。
- イグゾーション(CV:鳥海浩輔)
対象の生命力を異常活性化させるバリキ・ジツの使い手。グランドマスター最強ともいわれる貴族の末裔。
「格差社会を理解したまえ。支配者と、被支配者の意味を。江戸時代のように!」 - ヴィジランス
電算機室を任され、非戦闘分野でザイバツを支える組織の屋台骨。24時間働けますか?
「ヒヤリ!ハット!」
「我々の死の行軍は終わらない!永遠にだ!付いてこれない者は切り捨てる!」 - ケイビイン
キョート城ホンマルに続く中庭の守護を任されている庭師。テレキネシスで無数の武器を操るアスラ・カラテと、物体に仮初の命を与えて使役するカゲムシャ・ジツを使い戦う。
「貴様のシツレイは、我がカラテと命で雪ぐ」 - サラマンダー
戦った相手のワザを自分のものにする学習能力の持ち主。かつてはドラゴン・ドージョーに所属していた。
「来い、ニンジャスレイヤー=サン。俺の礎となれ」 - スローハンド
自身の動きを加速させるヘイスト・ジツの使い手だが、同時に自らの老化も加速してしまうため、実年齢より老いている。
「私は困惑し、怖れ、最善を尽くさねばならぬと感じている」 - ダークドメイン
亜空間を行き来し、接触した相手を消滅させるアンタイ・ウェポンを生み出すムシアナ・ジツの使い手であり、グランドマスターで最も凶暴な武闘派。
「俺のカイシャクは貴様の細胞一つ残しはせんぞ」 - ニーズヘグ
強者とのイクサを求める戦闘狂。ソウカイヤに寝返ったバジリスクとは同門だった。
「旨し!死ぬか?わしは!ハハハハ!来い!もっとだ!」 - パーガトリー
背中から暗黒カラテミサイルを放ち、策略を好む麻呂ニンジャ。
「行かれぬから!」
「もはやこれはミラーシェード=サンのケジメ案件では?」 - パラゴン
ロードの最側近であり特権的な地位を持つために他のグランドマスターからは嫌われている。
「私は完璧主義者なのだ」
「ヒカエオラー!」
マスター位階
部隊や作戦の指揮を行う上級ニンジャ。この位階から礼儀作法も重要視されるようになる。
- ザイバツ・シテンノ
バイオサイバネ手術で強化された4人組のニンジャ。
過去にザイバツを抜けたグランドマスターの弟子であり、それゆえにどの派閥にも属さないため、腰の重いザイバツ内においても迅速な行動が可能であり、第2部を通して何度もニンジャスレイヤーの前に立ちはだかる。
それぞれ「ドラゴン」「ゴリラ」「タコ」「イーグル」という、日本で広く知られる四聖獣の名を冠した戦士達である。
- ブラックドラゴン
ザイバツ内部の綱紀粛正や野良ニンジャ対応にあたる「懲罰騎士」の名誉位階を持つ。
サイバネを施された爬虫類めいた顎という恐ろしい外見に反し、部下からも慕われる人格者。
「世界の真の姿を見せてやる。そして来るべき理想世界を。答えろ。来るか?」 - レッドゴリラ
ゴリラめいた巨体を持つビッグカラテの使い手。
(((何事も暴力で解決するのが一番だ))) - パープルタコ
手術を施された口から犠牲者の髄液とソウルをすする、ビッチめいたニンジャ。青少年のなんかがあぶない。
「ファハハハハ!アカチャン。カワイイ女の子……」「ファックしたいの」 - アイボリーイーグル
背中に翼を持ち、寡黙でクールな外見に異常性癖を隠し持つ。
「此奴はなるべく生かして捕獲したほうがよい。拷問……して、聞き出すのだ。」
- ブラックドラゴン
- メンタリスト
反乱者の粛清を担当する「執行者」の名誉位階に就く不吉なるニンジャ。
現実と夢幻が入り混じるフィールドを形成するゲン・ジツを使い相手の思考を掌握する。
「タケノコは光りますか?おかしいと思いませんか?あなた」
- ミラーシェード
正面からのカラテに自らを不可視化するステルス・ジツを組み合わせる強者。
(思わぬロスタイムを貰ってしまった事だ)
- ディプロマット(兄)
アンバサダー(弟)
二人の間で物体を移動できるポータル・ジツを使う双子のニンジャ。二人はテレパスで繋がってもいる。ザイバツのネオサイタマ侵攻は彼らのジツを使って行われた。
「兄……兄さん」「何だ恥ずかしい奴だな。あの後テレパスしたろ」
アデプト位階
一人前となり、エージェントとして行動できるようになった下級ニンジャ。
- モスキート
我らがメンターたる変態紳士ニンジャ。
「女子高生フィーヒヒヒ!」
「せっかくだからその後で俺は女子高生血液を吸うだけ吸う!」
「これで俺の汚染血液と君の女子高生血液を直結相互循環!フィーヒヒヒ直結!」 - イグナイト
左半分を丸刈りにして真っ赤に染めた髪、剃り落としてイバラ模様のタトゥーをした眉、レザー装束に「地獄お」とショドーされたマフラーを纏う、パンクスめいた外見のカトン・ジツを使う女ニンジャ。
「ヘル・オー!それともヘヴン・オー?どっちでもいいぜ、燃やしちまえば同じ!」 - フェイタル
腰まであるプラチナブロンド美女のニンジャ。豊満な乳房の艶姿を見れる上に抹殺してもらえる。
「今のうちに網膜に焼きつけておけ。私の美貌をな。」
アプレンティス位階
半人前であり、メンター(師匠)のもとで研鑽を積む。
- シャドウウィーヴ (本名:ナブナガ・レイジ)
ある事件でニンジャソウルに憑依され、偶然出合ったザイバツ・シテンノの一角ブラックドラゴンに才能を見出され、彼の弟子としてザイバツにスカウトされる。
クナイ・ダートを相手の影に当て、動けなくしてしまうシャドウピン・ジツなど、影を駆使するジツを持つ。
最下級のアプレンティス(徒弟)位階だが、次第に底知れぬ才能を発揮するようになる。
「……骸怨ノ/死セル陽ノ下/影ヲ編ム」
「俺の空はお前の空よりも暗い……。ドーモ、シャドウウィーヴです」
ニンジャスレイヤーの協力者たち
- タカギ・ガンドー(CV:小山力也)
ナンシー・リーの紹介により、第2部全編に渡ってフジキドの相棒役として活躍するキョートの私立探偵。
190cm近い長身で重度のズバリ(薬物)中毒による白髪、頬にはほうれい線が刻まれている。
gun=kataめいた暗黒武道「ピストルカラテ」の達人であり、人間の身のままでニュービー・ニンジャと渡り合う程の実力を持つ。
彼の名前の由来となった「ガンドー」とは、ピストルカラテめいたアニメのこと…ではなく、古代の懐中電灯のことであり、彼の探偵事務所の看板には、三本脚の鴉がこれを持って闇を照らしている絵が描かれている。
「オイオイ、ブッダ、こいつは笑えねえジョークだぜ。サムライ探偵サイゴなら、こんな時、なんて言うだろな?」
「……で、まあ色々あったけどよ……俺が学んだのは、私立探偵の世界じゃ、シリアスになり過ぎた奴から死ぬってことだな……」
- シルバーキー (本名:カタオキ)
4年前に謎のニンジャソウルに憑依されながらもその正体を知らされず、能力を生かしたサイコ鍼灸師として平和な生活を送っていた気弱な青年。ザイバツに狙われた事でようやくニンジャとして覚醒、なし崩し的にフジキドと共闘関係になる。
カラテのワザマエはからきし、終始情けないアトモスフィアを漂わせるニンジャだが、対象の精神内に潜入し、支配や破壊を行う驚異のユニーク・ジツ「ユメミル・ジツ」の使い手。
「ダメだよォー、もうダメだ……明日も仕事休もう……マイコデリバリーしよう……なんだよニンジャって……ニンジャナンデ……?あいつ何だよ……コワイ……」
「俺だ!」
- アコライト (本名:カンツァイ)
キョート・リパブリックの山中にある名門バトルテンプル「ボンジャン・テンプル」で修行する、若いバトルボンズ。バトルボンズとはカラテを鍛錬することを通して悟りの境地に至ることを目的とした修行僧である。ある事件をきっかけに「アコライト」と名乗りテンプルを出て、俗世での探索行を始める。
まだ修行中の未熟な身と自認しており、自らの内の衝動や俗世の誘惑に心が揺れてしまうこともあるようだが、それでも凛とした態度を保ち、鍛え上げられたボンジャン・カラテを武器にマッポーの世に立ち向かう。
「セイヤッサーボンジャン!ボンジャン!ハイ!」
(「ブッダは寝ているのですか?」と悲運を嘆く人に答えて)「寝ているのは私達です」
- シバカリ
ナンシー・リーに雇われたテンサイ級ハッカー。
モータルながら、自身より格上のハッカー・ニンジャに対してもなんとか食らいつき、危険と見れば即撤退する冷静さも併せ持つプロフェッショナル。
「ネットワークに傍観者なんていう立場は存在しない……人の子、例外なし」
ニチョーム自治会
ネオサイタマ最大の歓楽街ネオカブキチョの一角、セクシャルマイノリティが集うニチョーム・ストリートを自治する組織。
- ザクロ (ニンジャネーム:ネザークイーン)
身長7フィート(213センチ)超のたくましい体を持つボンズ・ヘア(坊主頭)の男性だが、女言葉で話すオネエ。ニチョーム・ストリートにてゲイバーを営んでいる。
しかしその裏で、いざニチョームに厄介事が起こった時にはわずか3秒でニンジャ装束に服装を変化させて出動する、変身ヒーローめいたニンジャ「ネザークイーン」でもある。
カラテやジツの実力も高いが政治にも長けているとされ、ソウカイヤやザイバツと協定を結ぶことでどうにかニチョームの自由と安寧を保ってきた。
面倒見の良い性格で、流浪の生活を送っていたヤモト・コキを引き留め、居候として自分の店に身を置かせる。
「アータ、死神背負ってるわ!アータの我慢、不幸に真っ逆さまのアレよ!ええと、ミヤモト・マサシが……とにかくアレよ!」
サヴァイヴァー・ドージョー
- セントール
バイオ鹿に人間の上半身をケンタウロスめいて融合させた生物にニンジャソウルが憑依した存在。
なお、人間部分の頭部にはせんとくんめいて鹿の角がインプラントされている。
鹿の本能が残っているため、センベイに抗えない。
「……ニィイイイ……サン……ニイサン……オニイサン」
- ディスカバリー
サブジュゲイターのプロトタイプとして開発されるも、別件の事故のため放置されていたバイオニンジャ。
ヨロシサン関係のものを探知できる他、ある程度はサブジュゲイターのヨロシ・ジツに対抗できる。
「だがまァ、寝る・死ぬ以外に、俺にやる事があるとはな!その発想は無かった。発見(ディスカバリー)だ」
デスドレイン一味
- デスドレイン (本名:ゴトー・ボリス)(CV:森久保祥太郎)
強姦殺人・連続放火・銀行強盗・一家皆殺しなどの凶悪犯罪を繰り返した死刑囚ゴトー・ボリスにダイコク・ニンジャのニンジャソウルが憑依、裁判官や刑事(デッカー)達を皆殺しにして脱走する。
内面に闇を抱えた者や未覚醒のニンジャソウル憑依者を見抜く才能を持っており、各地でスカウトしたニンジャを集めてデスドレイン一味を結成する。
囚人拘束具めいたメンポとニンジャ装束を身にまとい、体中からコールタールめいた暗黒物質を放出、操作するアンコクトン・ジツの使い手。
「ドーモお前ら!今日から俺はデスドレインだ!死、そして排水溝だ!デスドレイン!まったく俺の品性そのまま!」
「オスマシ顔しやがってよォ!お前はなんで暴れ回らねえンだよ!?狂って殺しまくれよ!?人間をよォ!?」
- ランペイジ (本名:ゼンダ)(CV:山野井仁)
もともとは善良なソバシェフだったが、暗黒メガコーポへの工場建設反対運動を起こした結果、分断工作に遭い家業と妻を失う。絶望したゼンダは巨大装甲ビーグルに乗り暴走、建設現場を破壊して刑務所入りとなる。
いつの間にかアカラ・ニンジャのソウルに憑依され、破壊衝動の権化と化していく。
「俺はソバシェフ・ランペイジ事件だ。事象は殺せない」 - アズール
デスドレインに襲撃された闇サイバネ施術師の娘。登場時14歳。
未覚醒のニンジャソウル憑依者であることを見抜いたデスドレインは彼女を殺さず拉致。彼女は絶望からくる無力感から彼らに依存的に付き従うようになってしまう。
不可視の獣を操って戦う。
「私を助けてよ」「あなたが死んで、助けてよ!」
- ランペイジ (本名:ゼンダ)(CV:山野井仁)
オムラ・インダストリ
- モーティマー・オムラ
オムラ・インダストリ代表取締役社長。
「デカくて強いモノを作れば売れる」というモーター理念にこだわるあまり、ブームを巻き起こし利益を上げているオイランドロイド関連事業などを「破壊力に関係しない」という理由で切り捨てた。
しかしそこまでして傾注したロボ・ニンジャは欠陥品だったという、どこかで見たような話ではある。
「凄くて強い!だから凄い。だから売れる。だからオムラは大きく、凄くなる。運用?ニンジャを集めてサイバネ化すればいいだろう。何をバカな……リスクの話ばっかりしやがって。お前はセプクだ!今すぐだ!」
- アルベルト・オムラ
オムラ・インダストリ会長にしてモーティマーの父。病床の身を押して暴走する息子に諫言するが聞き入れられない。
「ソウダ、パパダ、バカ息子、カハーッ」 - モーターチビ(派生機:モーターチイサイ)
多機能汎用端末としても使える小型ドローン。純粋なオムラ製品としては最高傑作と評するヘッズも多いが、例によってモーター理念に反するとして開発中止となった。
「ヌンヌンヌンヌン……」
ヨロシサン製薬
- サブジュゲイター
クローンヤクザやバイオニンジャといった、ヨロシサン製薬にバイオ改造された者を操るヨロシ・ジツを使うバイオニンジャ。
いつの日かヨロシサン製薬を掌握しようとゲコクジョを企んでいる。
「貴方の遺伝子が、全ニューロンが、この私への反抗を許しません。そのようにできています」
その他の人々
- ケジメニンジャ
マンジ・ニンジャのソウルが憑依したことで自我を手に入れたクローンヤクザ。
自らのオリジナルであるドゴジマ・ゼイモンの行方を探し求める。
「夢を見た」「……中身は忘れた。だから夢を見たと証明する事ができない」
- ザ・ヴァーティゴ
twitterの忍殺アカウントのフォロワー数4643(ヨロシサン)人突破記念イベントで突如登場。本編外でヘッズの質問に答えてくれる解説的役割の因果律無視ニンジャ。自称「エターナルニンジャチャンピオン」。
ピンク色のニンジャ装束に「テツノオノ」の銘を刻んだ斧状武器と、機関砲を武器にして戦う。ニンジャソウルの影響で精神崩壊を起こし完全に発狂している設定だが、質問には割とまともに受け答えしてくれる。
その後もたびたび現れヘッズたちへのQ&Aコーナー「インタビュー・ウィズ・ニンジャ」を開いていたが、ある時「サァ行くか」という言葉で消えた直後、本編である2部の某エピソードに突如として登場。圧倒的な強さを見せつけ、多くのヘッズの度肝を抜き、重篤なニンジャ・リアリティショックに陥らせた。
登場するたびにtwitterのトレンドワードにその名が挙がってくる、まさにトレンドそのものといった存在である。
パンツはイチゴ柄らしい。
「俺がトレンド?そりゃそうさ、俺がトレンドだ!」
「だって、しかたのないことさ。ザ・は……忘れちゃいけないよ。仕方ない事だよな……。」
第3部「不滅のニンジャソウル」/Ninjaslayer Never Dies
ソウカイヤが滅び、ザイバツがキョートに墜ち……ダークニンジャは黒い渦へと消えた。
だが、人々を支配する脅威が消えたわけではない。ニンジャソウルディセンション現象の勢いは止まず、社会の闇には依然としてニンジャの支配と暴力が渦巻く。ネオサイタマではソウカイヤの後継たる悪のニンジャ組織「アマクダリ・セクト」が着々と勢力を拡大させていた。
復讐を終えたフジキドは、無為と怠惰の日々の中に沈み込んでいた。だが、夜毎にニンジャを殺して回る紛い者の「ニンジャスレイヤー」の出現が、彼を再び過酷なイクサへと立ち上がらせる!
原点回帰、一話完結、起承ニンジャ結がコンセプトの第3部。タイトルコールもシンプルになり、魅力的なサブキャラクターやエピソードのバリエーションもグッと増量された。お約束の偽物騒動を皮切りに、合体ロボ、グルメバトル、女学園サスペンス、公道バイクレース、わらしべ長者、昼ドラ、破壊可能アイドル、ダーティポリス、ボーイ・ミーツ・ガール、川口探検隊、ミュージカルに野球、温泉、ハーレム、スナイパー……とにかくなんでもありなのだ。
その一方で、より精密になった社会風刺や問題提起、時に実況ヘッズがふたつに割れる程にギリギリに攻め込んでくる人物描写、そして全力で彼等を左右に揺さぶってくるボンド&モーゼズの筆のキレもより冴え渡っている。
ネオサイタマは、理想のディストピアから真実のディストピアへ変貌を遂げてしまうのか?
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
アマクダリ・セクト
第二部開始直後にソウカイヤの後継組織として発足、半数以上はアガメムノンが新規にスカウトしたニンジャ達で構成されている。ザイバツに面従腹背しながら力を蓄え、第三部においてフジキドの主敵となる組織。首魁チバや摂政アガメムノンなどは第一部から登場している。
ニンジャ第一主義を掲げていたザイバツと違い、ニンジャすら管理の対象であるにすぎず、それゆえに役割を果たせるならばモータルでも構わない組織作りをしている。
- ラオモト・チバ(CV:松本梨香)
アマクダリ・セクトの首魁である、アルマーニのスーツにグレーがかったコケシ・カットの髪に群青色の瞳の少年。
非ニンジャだが、幼少の頃より帝王学と経済学を叩き込まれニンジャと接触しているためNRSを発症しない。弱冠12歳ながらネコソギ・ファンドCEOとしてテンサイ級の市場操作能力でネオサイタマの経済を掌握している。
第一部ラスボスのラオモト・カンの息子であることに目をつけたアガメムノンにミコシめいて担がれているが、半ば傀儡として扱われていることに歯がゆい思いをしている。ヤクザのオヤブンであることにアイデンティティを持っており、その点でもアガメムノンと反りが合わない一因となっている。
父を殺したフジキドと相棒ナンシーに異常な執念を燃やし、彼らを追い続ける。
「ムッハハハハハ!イディオットどもめ!」
(だが、ぼくは……いずれ見ていろ、アガメムノン。せいぜい今はそうやって、ぼくの事を置き物か何かのように見下しているがいい)
<12人>
アマクダリにおいてラオモト・チバを”補佐”する最高幹部。
現メンバーの大半はニンジャだが、シックスゲイツやグランドマスターと異なりワザマエではなく組織での役割に基づき選ばれているため、役割を果たせるならモータルでも構わない。ゆえにメンバーの代替は容易で、例え何人かがスレイされてもヒドラめいて数日中に組織が元通りになってしまう。
表社会との癒着が進んだアマクダリらしく、その多くは表向きネオサイタマにおける名士としての顔を持つ。
- アガメムノン(人間名:シバタ・ソウジロウ):執政官
後ろに撫で付けた白髪めいた金髪に褐色の肌、灰色の瞳の奥には小さい稲妻が走っている眉目秀麗な男。
表向きはネオサイタマ知事サキハシの私設秘書シバタだが、サキハシは彼の奴隷でしかない。その正体はゼウス・ニンジャのニンジャソウルを身に宿し、ラオモト・チバを担ぎ上げてアマクダリの実権を握る邪悪な摂政ニンジャである。
「私は極めて強固なシステムを構築した。<十二人>とて、最終秩序成立後にはもはや必要とせぬものだ。その死を悲しむ事はない」
「私は、復讐に狂い、地べたを這いずって苦悩する君をこそ応援し、楽しんですらいたが。ラオモト・カンを殺し、ロード・オブ・ザイバツを滅ぼし、なおのさばる君は、私のささやかで無害な娯楽としては不完全だ」
- アルゴス:ネットセキュリティ部門
てんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだるあまくだりてんからくだ
「攻撃せよ。攻撃せよ。攻撃せよ。アマクダリの支配体制には、些かの揺らぎも無し。攻撃継続せよ」 - キュア(人間名:ヤイミ・コナギバ):バイオ・医療・生体兵器部門
ヨロシサン製薬本社役員。白い髪に喪服めいた黒いドレスを着たのじゃロリババァ。なお実年齢は上から2ば……アバーッ
ニンジャの傷を癒やす引き換えに、全人格・全個性を彼女に明け渡した奴隷ニンジャ「ペイシェント」に作り変えるジツを持つ。
「褒美がほしいの?卑しいこと」「貴様らッ!誰がセプクするのじゃッ!」 - ジャスティス(人間名:ムナミ・シマカタ):法務官
新設治安維持部隊の「ハイデッカー」長官である壮年の女性。ハイデッカーはかつてソウカイヤが行おうとしたクローンマッポ計画の再来である。大空を飛び回り、脇腹からビームが出る。
「日陰を這い、命を啜る。それを悪と呼ばずして何と呼ぼう。世の為に今ここで死すべきは貴様だ」 - スターゲイザー:機動部隊司令官/兵器・重工業部門
かつてはオムラの従属企業であったオナタカミ社の特別顧問。無毛の2mの巨体はバラバラになっても何事も無かったかのように再生する。
「侮ってはおらん」「俺のカラテでも足りるかどうか、やってみねばわからん」 - スパルタカス(人間名:ヤマ・マサカツ):威力部門
ネオサイタマ格闘技振興連盟会長。アマクダリ最強の名も高く、現代にて古代ローマカラテ五つの獣の構えを全て使いこなす唯一のニンジャ。
「古代ローマカラテは魔技」「極めたと思えば、なお研究の余地が見えてくる。いわば俺のライフワークよ」 - ハーヴェスター(人間名:ケイノウ・サナダ):軍事部門/新兵教練
国防軍顧問を務める、白髪交じりの長髪に眼帯を着けた戦争狂ニンジャ。湾岸警備隊上がりの子飼いの部下を率い、ピストルカラテを使いこなす。
「ハ!ハ!戦争はいいぞ、小僧!」「我輩は戦術的勝利よりも戦略的勝利を好む」 - ブラックロータス(人間名:タダオ):宗教部門/電脳麻薬部門
カスミガセキ教区担当のでっぷり肥ったアークボンズ(注:大僧正)。第一部登場時はモータルだったが、リー・アラキからニンジャソウルを金で買ってニンジャとなった。特殊な性的嗜好を持つ。
「救済ですよ戦争は」「現世利益を生みます。経済をね!人は死にますが、その者らは生まれ変わりますから、実質プラスです」 - マジェスティ(人間名:カラカミ・ノシト):マスコミ部門/金融部門
カラカミ・ファンド社CEOにしてメディア各社の筆頭株主。一見して鼻持ちならない笑みを浮かべたヤッピーじみた青年だが、あらかじめ活力を蓄えておいた供物たる人間を撲殺してカラテを補充する邪悪なニンジャ。
「スカっとした!」「市場はフェアだ。誰にでも勝利チャンスがある。……つい先程まではね。だが洪水で方舟はもう出航した。皆さんで満席だ」 - マスターマインド(人間名:シキタリ・シャンイチ):政治部門
内閣官房長官を務める壮年男性。アマクダリの掲げる秩序構築に心身を捧げており、非常時には鍛え抜いた肉体にオナタカミ社製ニンジャ用戦闘スーツ「アツモリ」を着用して戦う。
「何故なら私は官房長官だからだ!」「安心してジョウブツするがいい、哀れな復讐鬼よ!我々が築く新たな秩序の中では、君のような犠牲者は生まれ得ない!」 - メフィストフェレス(人間名:ダイザキ・トウゴ):財務官/宇宙開発部門
世界有数の資産家。一繋がりの山羊髭を蓄えた老人。相手のゴジョ・ゴヨク・コトワリを操るタイジン・ジツを使いフジキドすら翻弄する。
「あらためて、君の人生を始めようじゃないか。私が力をやろう。欲しいものなら何でもくれてやろう」 - リー・アラキ :ニンジャソウル研究部門
アマクダリ・アクシス
フランチャイズ的衛星組織ではない、アマクダリ専属の実行部隊。
- ドラゴンベイン
豹頭を模したメンポを着けた寡黙な男。全長10フィート以上のオベリスクめいて巨大な槍「ツラナイテタオス」を軽々と操る、アマクダリ最古参ニンジャ。
「滅びろ。闇の獣め」
- スワッシュバックラー
鼻から上を覆う覆面を着けた諧謔家。刺突剣で宙に投げた10枚のコーベインをひと突きで全て貫通するほどのワザマエを誇る。ドラゴンベインと並んでアマクダリ最古参ニンジャ。
「ごきげんよう、さようなら!」
- シャドウドラゴン
影で編まれた竜人めいた鎧を纏うニンジャ。アガメムノンのハタモト・エージェントであり、命令には機械めいて忠実。
「その命令は受けていません」「新月ノ/夜闇ニ紛レ/殺伐ノ騎士……」
- インターセプター
破壊力抜群のタタミ・ケンと絶対防御のカラダチを使いこなすニンジャ。ソウカイヤにいたインターラプターとは同門だった。
「あらゆる手を尽くし、敵手を死に至らしめる、それこそがイクサよ。我に万全のフーリンカザンあり」
- ファイアブランド
ハーヴェスター直属の歴戦ニンジャ。背中に書かれた「トクシュブタイ」の文字ははその証。数々の武器を使いこなし、状況判断も素晴らしい。
「灯の……絶えし路端に……ただ雨な……」
- フージ・クゥーチ
クローンヤクザの身体を義体にした呪殺ニンジャ。何故かニンジャスレイヤーに強い恨みを持っている。
(((フージ・クゥーチ。闇に秘儀を繋ぎ止めるマジナイよ。それが私の名だ。真の名は失われた!私は壊されたのだから!)))
- バイセクター
背中に背負った巨大なギロチン・チャブを投擲して戦う、肉体の大半をサイバネ化したニンジャ。ラオモト家信奉派。ニンジャスレイヤーに強い憎悪を滾らせる。
「もはや、恐怖も憂いも無い」「……憎悪だけがある!」
コリ・ニンジャクラン
かつて存在した同名のニンジャクランのソウル憑依者をホワイトドラゴンが集め、現代に結成したニンジャクラン。
アマクダリの傘下に入っている。
- ホワイトドラゴン
トゥララ・ニンジャのソウル憑依者だが、とある事情から自身は動けず、コリ・ニンジャクラン系のソウル憑依者の夢に啓示を与えて集めて配下としている。
反乱分子など、アマクダリにとって危険なニンジャを冷凍禁固刑にして封印している。
『人の子らよ』『ただ畏れよ』
- ソルスティス(本名:コヨイ・シノノメ)
超自然の仕切りを作成して自分や他人を隠蔽するトバリ・ジツの使い手にしてアガメムノンの妻。「日本最後の総理大臣」と例えられるアミダ・シノノメの孫という名家出身の佳人。
完璧な夫を演じるアガメムノンには思う所があるようだ。
「だって、ニンジャが助けに来てくれたんですもの。なかなかないことよ」
ニンジャスレイヤーの協力者たち
- エーリアス・ディクタス
第3部でフジキドの相棒役となる事の多い小柄な女ニンジャ。ヘッズの間ではエリ=チャンの愛称で親しまれている。一人称は「俺」。
黒髪のショートボブ、永久脱毛した眉毛の代わりにイバラのタトゥーをしており、「地獄お(Hell-oの直訳)」と書かれたマフラーを愛用している。
カラテのワザマエはからっきしだが、相手の精神に潜入できる特殊なユニーク・ジツを持っている。
「こんなのってないぞ……ネオサイタマいい加減にしろよ……」
「俺だぜ!」
- ユンコ・スズキ (モーターユンコ)
サイバーゴスクラブ「ウゴノシュ」を行きつけにしているサイバーゴス少女。ターコイズ色とクリーム色のLANケーブルが混じったサイバーゴスヘア。
右目は凍るように美しい青。左の瞳は黒い点が三角形に並び、時々回るサイバネ・アイ。
その正体は、脳記憶チップをドロイドに載せ復活させる「スズキ・マトリックス理論」によって奇跡的に生み出された、開発者の事故死した娘の記憶と人格を有する戦闘型アンドロイド少女である。
故会って、ハッカー弟子としてナンシー・リーの元に身を寄せることになる。
「スズキ・マトリックス理論って何?あなたは何故マグロなの?」
「やってやる!私はカワイイだッ!」
- レッドハッグ
第3部でニンジャスレイヤーとたびたび共闘する事になる、残念美人なフリーの女賞金稼ぎニンジャ。
背中に「婆」を逆さにした字の押してあるレザージャケットを纏い、2本のタバコを同時に吸う奇癖が特徴だが、これはある(タバコ好きだった?)故人を偲ぶ為に行っているらしい。
主に朱塗りの鞘のカタナを用いたイアイドーで戦うが、本来の戦闘スタイルはナックルダスターを用いた拳打重点のカラテである模様。
その実力はアマクダリ中枢の戦闘要員ニンジャとも渡り合えるほどである。
「ウェーゲホゲホ!」
「大人はいろいろあンのさ……ムカつく事情がいろいろね」
- マスターヴォーパル
傷つき倒れたフジキドの命を救った、ごま塩髪の薄汚い老人リアルニンジャ。
ソウカイヤのバジリスクとザイバツのニーズヘグの師匠であり、弟子を破ったニンジャが軟弱者では沽券に関わるとの理由で、フジキドを強制的に弟子入りさせ金をせびっている。
「カラテとは要はエゴよ。エゴの強い方が勝つ」
「お前の意思はお前の中にある。お前の善悪を決めるのはお前自身だ。お前が好きにやれ。外にルールを置くな」
- ヒナヤ・イケル・タニグチ(DJゼン・ストーム)
違法電波を使った非暴力を掲げる革命レディオ「キツネ・ムレ・チイサイ」のDJ兼主催者。二年前の事故により四肢をサイバネ置換している。
盟友カンダ・ノボルバシの死後、その養子であるニスイを引き取り育ててきた。
「行け!DJニスイ!やれ!DJデリヴァラー!ヨー!お前の中のゼンを信じろ!」
サークル・シマナガシ
アマクダリの推し進めるニンジャ秩序に反発する若いニンジャ達で構成された反逆集団。
かつてソウカイヤなどに潰されそうになった若く才能あるニンジャ達を
リアルニンジャ、フィルギアが拾い集めて結成された。
創始者はフィルギアだが、名目上の首領はアナイアレイターという事になっている。
- フィルギア(CV:立花慎之介)
端正な顔にワンレングスのストレート長髪、底知れぬ暗い目を四角いサングラスで、真意を相手を煙に巻くような飄々とした態度で隠した男。
自称「平安時代から生きているリアルニンジャ」であり、ナラクのことも知っている模様だが……
「俺はお前のトーテムだ。汝に啓示を与えん。……ア?まさか信じてないよな?頼むぜ」 - アナイアレイター
ニンジャ六騎士の一人であるフマー・ニンジャのソウルを宿した、金色の目の大柄な男。
あまりに強大なソウルゆえに時々ニューロンが侵食され暴走するが、ジツの相性が悪いスーサイドに殴られて止められるのがお約束。
「取り敢えずお前ら殺して、サークル・シマナガシはアマクダリ・セクトに宣戦布告だ!」 - ルイナー
フードを目深に被った、マーブル模様の都市迷彩めいたニンジャ装束を着た寡黙な男。緩慢な打撃で乗算されたカラテを流し込み叩き潰す、独特なカラテを使う。
「イザって時に情けねえ野郎だ!お前はよォ!」
- スーサイド(CV:日野聡)
アフロヘアーにサングラスの若い男。上半身裸なのは憑依しているパンク・ニンジャの影響でニンジャ装束を分解してしまうからである。
キョートの進学校の屋上から飛び降り自殺を計るが、偶然下にいたヤモト・コキを巻き込んでしまい、その際に両者ともにニンジャソウル憑依者となる。第一部にてソウカイヤに狙われたヤモトを救うべく死んだと思われていたが、フィルギアに救われてサークル・シマナガシに加入する。
周囲の人間の生命力を吸い取るソウル・アブソープション・ジツはカラテ生成物にも強く、暴走したアナイアレイターをぶん殴って止めるのが彼の役目でもある。
「ヤモト=サン、お前は俺とは違う。友達がいるし、これから先のことも考えられる。だからダメだ。ソウカイ・ニンジャなんて、くだらねえ」
「しまらねェよな。死に損なっちまってよ」
ネオサイタマ市警49課
市警内のはみ出し者を集めて構成された、犯罪者を追い詰めて狩り殺すためなら何でもする凶悪犯罪専門部署。裏ではN(ニンジャ)案件を扱い、アマクダリの支配に対抗しようとしている。
- ノボセ・ゲンソン
警察でも名を知られた伝説的デッカーであり、市警に影響力を持つ重鎮。
現役だった第一部から内部腐敗や外部からの侵食と戦っており、引退後も49課に市警内からニンジャを集めてアマクダリの支配に抵抗する。
イアイドー42段。
「49課の置かれている立場を理解しているか? NSPD本体が暗黒マネーにより民営化の危機に曝されている今、49課こそがネオサイタマの法を守る最後の砦…」- タフガイ
角刈りにティアドロップサングラスをかけた公僕とは思えぬ強面の風体をした男。理屈屋を見ると殴らずにいられない性格だが、意外にも後輩の面倒見はいい。
「ウオオーーッ!人間の知性をナメるな!」 - デッドエンド
オレンジがかった短い金髪にトマトのように真っ赤な唇、威圧的サイバーサングラスをかけ、レザージャケットにボロボロのジーンズを着た女ニンジャ。犯人を殺してしまい事件を迷宮入りさせてしまうためにこの名がついた。
例によって胸は豊満であった。
「いいな!クソ犯罪者を見たら容赦無くクソトリガを引け!潜在的なクソ犯罪者にも容赦なくクソトリガを引け!解ったか!」 - ナカジマ
若さ故の正義感からした行動のために49課に落とされたデッカー。
ハイスクールではヤブサメ部とクレー射撃部に入っており、インタハイにも出た経験がある。
「我々は49課だ!抵抗をやめなさい!我々は何をするかわからんぞ!」
「殉職手当てください……」
- タフガイ
ヨロシサン製薬
- トランスペアレントクィリン
有機バイオクリスタルで構成された肉体を持つニンジャ。ヨロシサン首脳部の一人。
アテン・ニンジャのソウルに由来するガンマ・バースト・ジツは、敵に病んだ光を浴びせ遺伝子変異を加速度的に起こして惨たらしく殺す。
かつてはザイバツのグランドマスターであり、ザイバツ・シテンノの師父でもあった。
「太陽の恵みを与えて進ぜよう」
「土くれに戻り、また生まれよ」
カブキ・フォース
キョート共和国に存在する秘密特務機関。ニンジャを捕獲し禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁「オペレイション・マジックモンキー」を推進している。
- アキラノ・ハンカバ
カブキ・フォースの長官を努めている男性。非ニンジャだが、呪力と禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁キ・マイの動きによってニンジャを支禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁禁キの使い手。
「共和国は……元老院は複雑怪奇な巨獣也。だが今はハンセイの時間ではない」
新生ザイバツ
この世とオヒガンの間に漂うキョート城にて、ロード亡き後にダークニンジャによって再編成されたザイバツ・シャドーギルド。
グランドマスターといった位階制度は残ってはいるものの完全な実力主義組織となり、イサオシを求めるニンジャが集う。
- ネクサス
電子的接続を経ずにコトダマ空間とリンクするイタコ・ジツを使う、ソクシンブツめいて痩せ細ったニンジャ。
第三部現在、現世にザイバツのニンジャが行き来するには彼のジツを使うしかない。
「滅びよ!亡霊めが!」 - ドモボーイ
群青色の装束を纏った、若く功名心に逸るニンジャ。アプレンティス位階。
「俺にもよくわかんねえんです。ただ悔しいんだ。わからねえけどさ……俺……」 - ディミヌエンド
黒灰色の装束の小柄な女ニンジャ。円月刀やダガーを使った二刀流で戦う。
キョート・ワイルダネスにある地下シェルターで外界を知らずに育てられていたところをスカウトされた。
「面倒は全部アンタに片付けてもらうよ。パシリ君」 - スパルトイ
ニーズヘグの弟子を自称するニンジャ。
師と同じくオーカー色の装束を纏い、蛇矛を使って戦う。
「勝手に殺さんでくださいよォ!センセイーッ!」
その他の人々
- サイサムライ
高速移動できるサイローラーやサイ索敵システムを搭載した、武者甲冑めいたサイアーマーを着込む賞金稼ぎニンジャ。
鋼の棒になる”サイミネウチ”モードや五倍の長さになる”サイザオケン”モードがあるサイサムライケンに、サイフラッシュパンやサイ電磁クナイ等を使って戦う。
ドーシンという子分とともにサイバギーを運転することもある。
「"調子に乗っている奴から負ける"。ミヤモト・マサシのコトワザだ」
- ラッキー・ジェイク
身体のあちこちを重サイバネ化したガイジン。本名不明。
世界最先端のLAN端子インプラント手術を受けるためにネオサイタマに不法入国したが闇サイバネ医者と金銭トラブルを起こしてしまい、以後は闇稼業に手を染めて帰国費用を稼いでいる。
名に反してあちこちでニンジャと遭遇してしまう。
脳内UNIXで翻訳して話しているため、スラングがなんかおかしい。
「ヤギ前後!」「庶子!」
第4部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」/Age of Mappor-Calypse
第4部は物語の中心である「メインストーリー」と、複数の短いミニシリーズや読み切りを掲載する「サブストーリーズ」とで構成されている。
第3部までは時系列がシャッフルされて連載していたが、第4部メインストーリーでは海外連続ドラマめいて時系列順に連載するスタイルとなった。
twitter連載されるのはメインストーリーのみで、幕間にあたる話はnote(無料記事)で、サブストーリーズはニンジャスレイヤープラス(有料記事)での連載となる。シーズン間などに再放送やニンジャスレイヤープラス掲載エピソードのtwitter掲載がされることがある。
シーズン2が開始した辺りから、制作側は第4部ではなくAoMや「ニンジャスレイヤーAoM」と呼んでいる。
現在メインストーリー・シーズン4が終了、2024年1月よりシーズン5が連載開始。
シーズン1
2038年1月18日、世界のタガが外れ、ケオスが世界を再分断し、ニンジャスレイヤーはダークニンジャの凶刃に斃れた。
それから約10年……
磁気嵐が失せ日本の鎖国は解かれ、カツ・ワンソーの使徒らが蘇り、謎の鉱物であるエメツを燃料としたポータルが世界各地を結び、ニンジャはほとんど公然の存在となっていた。
極東はネオサイタマ、その更に東にあるシャッタード・ランド。
霧の中から現れた者はニンジャだった。赤黒の。
彼の名はマスラダ・カイ。新たなるナラク・ニンジャの憑依者、新世代のニンジャスレイヤーだ!
マスラダが追うのは、ニンジャに福音を与える謎の男・サツガイ。そしてサツガイと接触した者たちの互助組織「サンズ・オブ・ケオス」。
さらにそのマスラダを追う組織あり、過去の「ニンジャスレイヤー」に因縁を持つ者達あり……
サツガイとは何者か?何故マスラダはサツガイを追うのか?そしてサツガイを殺すことはできるのか?
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
主人公と宿敵
- ニンジャスレイヤー(本名:マスラダ・カイ)
新たなるナラク・ニンジャの憑依者にして新世代のニンジャスレイヤー。
有望若手オリガミ職人だったが、自らの展示会を控えたマルノウチ・スゴイタカイビルに突如サツガイが出現。家族同然だったアユミを殺され、自身も死の淵に立ったマスラダにナラク・ニンジャが憑依、サツガイを追う戦いを始める。
(悪しき)全ニンジャ抹殺が目的だったフジキドと違い「サツガイ(に連なるニンジャ)を殺す」ことが目的であり、そのせいかナラクもさほど暴走していない。
「サツガイという男を知っているか」
「サツガイは何故アユミを殺した!何故おれではなくアユミが死んだ!何故だ、ナラク!」
- サツガイ
ニンジャの前に突如現れ、その場に居合わせたモータル等を皆殺しにした後で祝福……即ちジツ(に類する能力)をランダムに与える謎の男。
「魂!BWAHAHAHAHAHA!オカシイ!俺が何故そんなものを欲しがる。何もいらない」
サンズ・オブ・ケオス
サツガイ接触者たちの同好会めいたサークル。
過去のニンジャ組織と違い世界征服めいた目的を持っているわけではなく、接触者同士の情報交換と相互扶助が目的。ゆえにフォーラムに写真付きで今何をしているか投稿したり、上下関係もなくオフ会めいて旅行やバーベキューに興じていることもあるという異色の存在。その性質上、他の組織の構成員を兼ねていることが多い。
もっともサークル活動やサツガイに対しては各個人ごとに温度差があり、独自に神殿を作るほどサツガイを崇拝する者もいれば、接触者同士の交流程度に留める者もいる。また、接触者が全て参加しているわけではなく、加入を断る者もいる。
- ブラスハート(本名:カイル・オズモンド)
サンズ・オブ・ケオスの創設者にして、唯一サツガイと2度接触したニンジャ。
交流に務める他のメンバーと違い、独自の思惑があるようだが……
「俺に求めるのではない。俺が求めるのだ」「ヌンジャに至る道はひとつだ」
ソウカイヤ(第4部)
ラオモト・チバが再建したニンジャ組織。かつてほどではないようだが、それでもネオサイタマ闇社会に大きな影響力を持っている。
- ガーランド
新生ソウカイヤにてシックス・ゲイツの一人と数えられる、クナイ・ウィップを得物とするニンジャ。
伝説となっている「ニンジャスレイヤー」に興味を抱き、マスラダを追う。
「ベイン・オブ・ソウカイ・シンジケート(ソウカイヤの災い)の伝説。その真偽を確かめるとしよう」
「飯を採る時間を逸してな」
マスラダの協力者たち
- タキ
情報も扱うセルフピザ店「ピザ・タキ」を営む、自称カート・コバーン似の薄汚いハーフ・ガイジンの非ニンジャの男。自称テンサイ級二流ハッカー。
なんやかんやでマスラダの相棒のような存在になる。
「オイ、デジタル・オーディンの神託を授けて進ぜよう。生き残りたけりゃ、オレの言う通りに動くんだ。さもなきゃ、ヤクザどもにとっ捕まって、99マイルズ・ベイに浮かぶマグロ死体になるぜ」
- コトブキ
オレンジ髪のアオザイを着た女性型ウキヨ(自我を得たオイランドロイド)。
ネオサイタマ雑居ビルの出口のない部屋にてカンフー映画やグラインドハウス映画などの偏ったカルチャーに満たされて”飼育”されていたが、マスラダに救われてそのままついてきてしまった。どこかズレた思考と言動が特徴。
ウキヨだが作中の誰よりも人間らしい感情を持っている。
「自我があるのでダメです」「セルフですよ、簡単です」
「タキ=サン、いつにも増してダメ野郎的です」
シーズン2
新資源エメツによって急激な発展を遂げたアラスカの都市シトカ。
その近辺に流れ着いたマスラダは灰色の隠者と、奇妙な力を持った娘、ゾーイと出会う。隠者の真の名はシルバーキー……かつての「ニンジャスレイヤー」を助けたニンジャであった。
シルバーキーは破滅の危機に瀕していたマスラダの精神を安定させるも、シトカを牛耳るニンジャ組織「過冬」がゾーイの力を狙って彼らに襲い掛かる。
受けた恩を返すため、マスラダは過冬に戦いを挑む。
時同じくしてネオサイタマのニンジャ組織「ソウカイヤ」がシトカ入りしており、過冬に抗争を仕掛ける。
一方のネオサイタマでは、マスラダと接触すべくシトカへ向かおうとする者達がいた。
その者達もまた、かつての「ニンジャスレイヤー」をよく知る者達であった。
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
過冬
シトカを牛耳るニンジャ組織にしてシーズン2の主敵。
人口300万人を超えるといわれる現在のシトカは、過冬のシノギなくば成り立たない。
- シンウインター(本名:アドリアン・メギルヴィッチ・イオロフ)
過冬の首領であり、シトカでは誰も逆らう事ができない恐るべきニンジャ。
何者にも興味を示さず、手に入れたものもすぐに興味を失ってしまうが、自分の所有物を奪おうとする者は絶対に許さない。
「シトカは、俺の街だ」「ゾーイ……とかいう娘……あれも俺の物だ」
マスラダの協力者たち
- シルバーキー
グレイハーミットの名でシトカ近辺の浜辺に居を構え、隠遁しているニンジャ。
ゾーイを保護しており、自身の能力で周囲の方向感覚を狂わせることでゾーイを狙う過冬の構成員を遠ざけていた。マスラダを助けるも、ゾーイの居場所を突き止めた過冬のニンジャに敗れ、ゾーイを攫われてしまう。
経緯は不明だがゾーイと出会う前に肉体を失ってしまったとのことで、自身の力とゾーイの力を用いて存在を維持している。
「……そのまま野垂れ死ぬか? ナラク・ニンジャ=サン」「お前とは初対面ではないからな」
「どうだ。これがな、グレイハーミットの真骨頂……伊達に長い旅をしてねえ……」
- ゾーイ
シルバーキーの養女。
ニンジャではないが、コトダマ空間(精神世界のようなもの)から情報を抽出し、物質化して物理空間に取り出すという力を持った少女。
要するに何もない空間から食べ物、武器、金など望んだものを生み出すことができ、その力ゆえに過冬に狙われる。
彼女の力はシルバーキーの肉体を現世に維持するのにも必要である。そもそもシルバーキー自体がゾーイによって物理空間に呼び出された存在である。
「でも、死んじゃうよ! 消えちゃう! アタシがアンタのところに帰らないと!」
シーズン3
アメリカ合衆国はとうの昔に崩壊し、北米大陸は企業連合体「ユナイテッド・コープス・オブ・アメリカ」略してUCAが実質的に支配していた。
イクサに勝利したものの、ニンジャとしての力を殆ど失ったニンジャスレイヤーは、ネオサイタマに帰還すべくポータルが存在する都市バンクーバーを目指し、旧カナダ北西部・ブリティッシュコロンビアに入った。
しかしカナダ西部は十年前からUCAではなくタイクーンの支配にあった。
タイクーンはこの地のカエデをモミジに変え、木を、草を、獣を、生態系を歪め、ネザーキョウという国を作った。邪龍オオカゲに跨り空を駆けるネザーキョウのタイクーン、その名はアケチ・ニンジャ。
かつて織田信長に下剋上し共に地上から消えた明智光秀が、地獄から帰還したのだ。
ネザーキョウ東部に銀のオベリスク…自身の力の根源たるギンカクが出現したことを知ったニンジャスレイヤーは、行先を変更する。旅の過程で徐々にニンジャとしての力を取り戻しながらギンカクへと向かうが、ネザーキョウの軍勢の一部もギンカクの力を我が物にすべく動いていた。
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
ネザーキョウ
カナダ西部を支配する、カラテ(暴力)が全てを決める弱肉強食国家。
インターネットを惰弱と断じ、国内での利用を禁止している。
- アケチ・ニンジャ(センゴクネーム:明智光秀)
ネザーキョウのタイクーンであり、ネザーオヒガン(地獄のようなもの)から現世へと帰還した恐るべきニンジャ。ネザーキョウに流入するならず者にコクダカなるものを与えてニンジャの入口に立たせて兵隊にしている。
かつて自分の主だったオダ・ニンジャ(織田信長)に下剋上して肉体を奪い、4本腕になっている。言動は明智光秀よりも、創作上の織田信長のイメージに近い。
「者ども音に聞け!目にも見よ!我がカラテ子々孫々語り継ぐべし!我はネザーキョウのタイクーン!アケチ・ニンジャ也!」 - 邪龍オオカゲ
アケチ・ニンジャがネザーオヒガンで出会った邪悪な龍。バンクーバーのポータルはアケチ・ニンジャとオオカゲの攻撃で失われてしまった。
アケチ・ニンジャはオオカゲの他にもネザーオヒガンからニンジャや生物をいくつも連れてきている。
「ハンニャアアアアアア!」 - アケチ・ジョウゴ(明智常醐)
アケチ・ニンジャの子。ジョウゴ親王。ネザーキョウ東部の支配を任された、短気で残忍な暴君。
その顔はアケチ・ニンジャには似ておらず、出所不明の噂によれば、若き日のオダ・ニンジャと非常によく似ているという。
「……ワシには魂がない」「ワシの全ての空虚と不満は、それが原因なのだ。ネザーオヒガンのオオイクサ。現世における数々の殺戮。武勲。何を以てしても、ワシの心は満たされぬ。喜びは湧かぬ」
マスラダの協力者たち
- ザカリー
通称ザック。ネザーキョウで育った13歳の少年。仲間たちと共に非合法とされるインターネットへの接続を繰り返していたが、ある日インターネット狩りに遭って自分以外が全滅してしまう。
文明に憧れてUCAへ脱出するためにマスラダとコトブキに協力して一度はUCA入りするも、彼らを慕って旅についていくことを決める。
「大丈夫だ。俺、アニキやコトブキ姉ちゃんに面倒はかけねえし。自分の事は自分で守る。ずっとネザーキョウで生きてきたんだ。役に立つし、むしろ、あっちじゃセンパイみたいなものだって話!」 - フィルギア
シトカで起きた天変地異を知ってやって来たという、古代から生き続けるリアルニンジャ。かつてのニンジャスレイヤーやアケチ・ニンジャについても知っていると称する。
ネザーキョウにギンカクが出現したこと、それを悪用しようとする者がいることを告げる。
「ニンジャスレイヤーは大昔から何度も現れた。で、その膨大な力はしばしば溢れて、ひどい事態を引き起こして来たんだ。俺はそういう事態を思うと、心底たまらないんだよ」 - サガサマ・ミネ
バンクーバーで出会った、チカハ社のサラリマンニンジャ。ニンジャネームは持っていない。ニンジャである前にサラリマンらしく、コトブキたちも当初彼がニンジャだと気付いていなかったようだ。
攻撃下のバンクーバーからの避難方法を考えている中でザックからヨロシサンのシンカンセン駅への護衛を頼まれ、そのまま共に密航する。マスラダたちは途中下車したが、彼はそのまま終点のニューヨークまで向かっていった。
「ハイ、オツカレサマデス……ハイ、ちょっと不測の事態でですね、滞在ビジネスホテルも焼けまして……」 - ヤモト・コキ
ヨロシサンのシンカンセン内で出会った女子高生の姿をしたニンジャ。ニンジャネームは持っていない。ザックは彼女を自分たちと同じ密航者だと見抜き、相乗りした。
その正体はオヒガンを司るシ・ニンジャのソウル憑依者。
「ネザーキョウ。アンタたちも、どこまでも、これが狙いか」 - サブジュゲイター
ヨロシサン・インターナショナルのCEO、ヨロシ・サトル。ヨロシサンはUCAの一員だが、プライベートジェット機が墜落してしまい、ネザーキョウ領内で秘書と共に遭難状態になってしまったところ、ネザーキョウに潜伏するインターネット利用者「リコナー」に発見される。
同時期にドリームキャッチャーに呼ばれたマスラダと共闘する。
「旅程を変更し、急遽、私CEO自らが、未開の地であるネザーキョウ内で健気に文明活動を行っている皆さんとの、力強い協力関係を築く事になった。普通ですよ」 - ナイン・トオヤマ
ヨロシ・サトルの秘書。
「UCAは実際、古代ニンジャの国家運営を時代錯誤と侮っていたように思います。ですが……時代は違えど、錯誤ではない」
「貴方は御自身で経験が浅いと言いますが、私にはそうは思えませんよ、コトブキ=サン」 - A-1(別名:ファストストリーム)
最初のリコナー。リコナーとしての名前はA-1だが、ドリームキャッチャーからはファストストリームと呼ばれている。
外見は片手杖で身を支えるアルビノの少年だが、リコナーとして長きにわたって戦いの中におり、ネットワーク・インフラを甦らせることを自身の使命だと考えている。
「己の利益と安全を考えるならば、ただ隠れ、潜んでいるだけでよいかも知れない。だが、私は私の知り得たことを誰かに役立てねばならないと考えている」 - ドリームキャッチャー
鹿めいた角を生やし、クマめいた爪と牙を生やし、瞳だけでA-1よりも大きい、巨大な獣。高い知性を持つが、巨大すぎる体のせいで動くことはできない。至近距離ではテレパシーによる会話ができる。
異常発達した角がアンテナの役割を果たし、無線Wi-Fiのスポットともなる。インターネットとテレパシーが同類と扱われるのは本作品ならでは。
(((彼らはタイクーン直属の精鋭だ。数十時間のうちに、この谷を見破る。残された時間は決して長くない))) - アナイアレイター
サツガイと接触した影響で、ニンジャソウルの制御が利かなくなったニンジャ。
対抗手段のヒントが得るべく、サツガイを倒したニンジャスレイヤーに会うためにネザーキョウに入った。
「オイ……ドウニカしやがレ……サツガイを……ヤッたのは……テメェなんだろ……! オレはオマエに会いに……」 - ナンシー・リー
伝説のハッカーYCNAN。長く眠った状態にあったが、アケチ・ニンジャの全世界への宣戦布告の際に発生したオヒガンの強い揺れによって覚醒した。かつての仲間が皆ネオサイタマの外にいたため、自分に繋がる要素を電子的に辿ろうとした結果ニンジャスレイヤーとタキを見つけてコンタクトを取る。
「タイピング速度と夢があれば、何でも出来る」
シーズン4
ネオサイタマに帰還したニンジャスレイヤーは、ニンジャ絡みの荒事を解決する存在として、ネオサイタマでの生き方を進めていた。そんなある日、ニンジャスレイヤーは突如7人のニンジャに襲撃される。
カツ・ワンソーの子らを自称する旧きリアルニンジャ7名が、ストラグル・オブ・カリュドーンの儀式における狩りの獲物としてニンジャスレイヤーを選び、ネオサイタマへ代理戦士を送り込んだのだった。勝者となった者の主が、ダークカラテエンパイアの空なる玉座を守る摂政の座につき、余の者らを従えるのだ。
代理戦士を返り討ちにしつつ儀式について調べるニンジャスレイヤーと仲間たちだったが、やがてリアルニンジャらも想定していなかったであろう事態がネオサイタマを覆うのだった。
主な登場人物
◆格納◆押すと開閉◆しよう◆
マスラダの協力者たち
- ナンシー・リン
コールドスリープから目覚めたナンシーがドロイドボディで行動する際の名。本来の肉体から乖離が激しく、自我侵食を最低限にすべくリンと名乗る。遠隔で行動しているので反応速度も相応に劣る。
「気分一新、と言いたいところだけど、正直私も馴れない。私の肉体は別の場所にある」 - ザナドゥ
マナウスからネオサイタマにやってきた、グラフィティ・アーティストであり、ニンジャ。ネオサイタマではヒキャク・パルクール稼業で食い扶持を得ている。プレシーズン4でニンジャ絡みの荒事に巻き込まれ、ニンジャスレイヤーらに助けられたのが馴れ初め。
「お前がありがたがってる俺のアートだ」
「俺は、わかるぜ。あれはヤバいものじゃねえよ。俺のカンは鋭い。アーティストだからな」
ダークカラテ・エンパイア
全てのニンジャの祖であるカツ・ワンソー。
ニンジャ大戦にてハガネ・ニンジャに討たれた彼を再び王として迎え、大戦以前の世に戻さんとする復古の帝国……それがダークカラテ・エンパイアである。
- オモイ・ニンジャ
かつては現実世界に存在していたが、オヒガンに住まううちに観念的な存在に変質してしまったリアルニンジャ。
そのため他人と接触するためには誰かの自我の殻を被る必要があり、シーズン4開始時点ではト・キコというハッカーのそれを利用している。 - アイアンコブラ
アユタヤ大森林の深奥に本拠を構えるコブラ教団の主であるリアルニンジャ。 - ケイムショ
半身がゾンビーめいて腐食したリアルニンジャ。ロンドン塔の骨の玉座に座し、大英博物館に収蔵されているミイラ状態のゴダ・ニンジャを敵視している。
- ヴァイン
シーズン2にてシトカに顕現したリアルニンジャ。第4部開始現在ではキエフの暗黒メガコーポの創業者一族の一人と融合し、レイヨウめいた角に蹄を持ち茨のメンポとマントを着けている。
- ギャラルホルン
緋色の稲妻を纏わせたカラテを使うリアルニンジャ。支配地を持っていないらしく、現在は暗黒メガコーポのコンサルタントを務めている。
- セト
黒い肌にジャッカルの頭を持つリアルニンジャであり、エジプト神話のセト本人。古代エジプトカラテの使い手。 - シャン・ロア
アジア・オセアニアに影響力を持つ謎の国家ボロブドゥールの主たるリアルニンジャ。他者に印を刻み影響下に置くジツを得意とする大魔術師である。
シーズン1にてケイトー・ニンジャ及びレッドドラゴンとともに復興したドラゴン・ドージョーを襲撃し、神器を奪った。その際にサツバツナイトとも交戦した経験がある。
その他の人々
シーズン5
リアルニンジャの陰謀を退け災厄を乗り越えたネオサイタマ。ニンジャスレイヤーもネオサイタマの始末屋としての活動を再開していた。だがネオサイタマには新たな災厄… "犯罪" が忍び寄りつつあった。一つ一つはネオサイタマのチャメシ・インシデント(日常茶飯事)にしか見えぬかもしれぬが、それらが複雑に折り重なりタペストリーめいて織りなすと、果たしてどのような姿が現れるのか。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
外部リンク
子記事
- ニンジャヘッズ
- 忍殺語
- ヤクザ天狗
- ニンジャスレイヤー(キャラクター)
- バリキ・ジャンプ
- ヤモト・コキ
- ダークニンジャ
- ノー・カラテ、ノー・ニンジャ
- 急げ!ニンジャスレイヤー
- イグゾーション
- クローンヤクザ
- naraku within
- マグロ・サンダーボルト
- ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン
- ナンシー・リー
- シルバーカラス
- フォレスト・サワタリ
- ラオモト・カン
- ユカノ
- ノーホーマー・ノーサヴァイヴ
- ニンジャスレイヤーTRPG
▶もっと見る
兄弟記事
- なし
- 83
- 0pt