ニンテンドーピクチャーズとは、任天堂株式会社の100%子会社である日本のCG映像制作会社である。
概要
任天堂のゲームやキャラクターといったIP(知的財産)を用いた映像コンテンツを制作することを主な目的として、2022年10月3日に設立された。映像を通じて世界中の人々に任天堂のキャラクターを知ってもらい、ユニークで記憶に残り続ける映像を提供することを目指している。
そのルーツは、2011年3月18日に設立されたCG映像制作会社「株式会社ダイナモピクチャーズ」に遡る。同社は、もともと株式会社インデックス・アミューズメント(後のインデックス・ホールディングス)のCG制作事業を母体としており、分社化する形で誕生した。ダイナモピクチャーズは設立以来、映画、アニメ、ゲーム、VRコンテンツ、パチンコなど、極めて多岐にわたる分野でCG制作やモーションキャプチャーを手掛け、業界内で高い技術力を持つことで知られていた。
特にモーションキャプチャー技術には定評があり、本社の地下に専用スタジオを構えるほどであった。その実績は『DEATH STRANDING』、『NieR Replicant ver.1.22474487139…』、『ペルソナ5』、『モンスターハンター』シリーズといった世界的な人気ゲームから、スタジオジブリの『アーヤと魔女』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』といった話題のアニメ映画まで、枚挙にいとまがない。
任天堂との関わりも古く、ダイナモピクチャーズ時代から『METROID Other M』の制作や、宮本茂プロデュースによる『PIKMIN Short Movies』などを手掛けていた。これらの協業を通じて、任天堂は同社の高いクオリティと制作能力を評価していたと考えられる。
2015年頃から「任天堂IPに触れる人口を拡大する」という基本戦略を掲げ、ゲーム以外の分野へも積極的に進出していた任天堂にとって、映像コンテンツの自社制作能力の強化は重要な課題であった。2023年の映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の大成功は記憶に新しいが、それに先立つ2022年7月14日、任天堂はダイナモピクチャーズの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。この買収は、任天堂がIP活用をさらに加速させ、映像事業を本格化させるための戦略的な一手と見られている。
そして2022年10月3日、ダイナモピクチャーズは「ニンテンドーピクチャーズ株式会社」へと商号を変更し、任天堂グループの一員として新たなスタートを切った。代表取締役社長にはダイナモピクチャーズから引き続き広川ひろし氏が就任し、取締役には『スーパーマリオ』シリーズや『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーとして知られる小泉歓晃氏など、任天堂の役員も名を連ねている。
ニンテンドーピクチャーズになってからは、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『ピクミン4』などに関わったことが明らかになっており、今後の任天堂タイトルの映像表現の進化に期待が集まっている。
作品
ダイナモピクチャーズ時代に制作・協力した作品を中心に一部を記載する。
TVアニメ
| 放送年 | タイトル | 制作元請 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2014年 | M3〜ソノ黒キ鋼〜 | サテライト | CG制作 |
| 2015年 | 牙狼 -紅蓮ノ月- | MAPPA | CG協力 |
| 2016年 | 鬼平 | スタジオM2 | CG制作、撮影 |
| 2016年 | こねこのチー ポンポンらー大冒険 | マーザ・アニメーションプラネット | CG制作 |
| 2016年 | DAYS | MAPPA | CG制作 |
| 2016年 | ユーリ!!! on ICE | MAPPA | CG制作 |
| 2016年 | パズドラクロス | studioぴえろ | CG制作・モーションキャプチャー |
| 2017年 | TSUKIPRO THE ANIMATION | ピー・アール・エー | CG制作、OPムービー、モーションキャプチャー |
| 2018年 | こねこのチー ポンポンらー大旅行 | マーザ・アニメーションプラネット | CG制作 |
| 2019年 | エガオノダイカ | タツノコプロ | CG監督、CG制作 |
| 2020年 | ARP Backstage Pass | ダイナモピクチャーズ | 元請制作 |
| 2021年 | バック・アロウ | スタジオヴォルン | CG制作 |
| 2021年 | IDOLY PRIDE | Lerche | モーションキャプチャー |
| 2021年 | トロピカル〜ジュ!プリキュア | 東映アニメーション | EDモーションキャプチャー |
劇場アニメ
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (2009年) - CG制作
- PIKMIN Short Movies (2014年) - 制作
- アーヤと魔女 (2020年) - 制作協力
- シン・エヴァンゲリオン劇場版 (2021年) - モーションキャプチャー協力
- 攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争 (2021年) - モーションキャプチャー
ゲーム
モーションキャプチャーやCGムービー制作で関わった作品が非常に多い。ここでは一部を抜粋する。
任天堂プラットフォーム関連
- METROID Other M (2010年, Wii) - モーションキャプチャー
- ラストストーリー (2011年, Wii) - モーションキャプチャー
- Devil's Third (2015年, Wii U) - モーションキャプチャー
- モンスターハンター ストーリーズ (2016年, 3DS) - モーションキャプチャー
- ペルソナ5 (2022年, Switch) - オリジナル版のモーションキャプチャーを再利用
- ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム (2023年, Switch) - 開発協力(ニンテンドーピクチャーズとして)
その他プラットフォーム
- Dead or Alive シリーズ (1996年~) - モーションキャプチャー
- Shinobi (2002年, PS2) - モーションキャプチャー
- NINJA GAIDEN (2004年, Xbox) - モーションキャプチャー
- killer7 (2005年, GC/PS2) - 3Dアニメーション
- ロストオデッセイ (2007年, Xbox 360) - モーションキャプチャー
- DEATH STRANDING (2019年, PS4) - モーションキャプチャー
- NieR Replicant ver.1.22474487139… (2021年, PS4/Xbox One/PC) - モーションキャプチャー
その他
- 20世紀少年 第1章 終わりの始まり (2008年) - CG制作
- 20世紀少年 第2章 最後の希望 (2009年) - CG制作
- バイオハザード ウォークスルー ザ フィアー (2019年) - 制作
- ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!! (2020年) - 制作
- Close to you (2025年) - 制作(ニンテンドーピクチャーズとして)
関連項目
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