ニンテンドーDSiウェアとは、DSi/DSiLLの内蔵ソフト「ニンテンドーDSiショップ」、3DSの「ニンテンドーeショップ」でダウンロード購入できる専用ソフトである。略してDSiウェアと呼ばれることが多い。
概要
ゲームはもちろんのこと、Webブラウザやメモ帳などのツールもあり、2011年2月の3DS発売後も新作が発売されている。これらのソフトはDSi/DSiLLもしくは3DSでダウンロード可能で、DS・DSLiteではダウンロードできない。2008年11月にニンテンドーDSiショップが開設され、本格的なソフト配信は同年12月24日から始まった。
ニンテンドーDSのソフトと同じく、3DSで起動する場合はスタートボタンを押しっぱなしにしておくと元の解像度で表示することができる。
DSi/DSiLLから3DSに「引越し」する場合を除き、ダウンロードしたソフトをほかの本体に移すことはできない。また、配信が終了したソフトやDSi特有の本体機能などを使っているソフトは「引越し」できないことがある。またDSi/DSiLLから3DSへの「引越し」は1回きりであり、3DSからDSiシリーズには移し直すことはできない。
また「引越し」に伴ってDSi側のソフトは消え、ゲームのセーブデータも消えてしまう。また購入履歴がニンテンドーeショップに移るため、ニンテンドーDSiショップでの無料再受信はできなくなる。(再購入は可能)
3DS間でのソフト移動は5回までに制限されていたが、2013年12月10日の本体更新(7.0.0-13J)でデータ引越し回数は撤廃された。こちらの場合はセーブデータが消えることはない。
購入方法
DSiウェアは、ニンテンドーDSi・ニンテンドーDSiLL内蔵の「ニンテンドーDSiショップ」もしくは3DSの「ニンテンドーeショップ」で購入する(無線LANとインターネット接続環境が必要。また、店頭のDSステーションでも接続可能)。有料ソフトは「ニンテンドーDSiポイント」もしくは3DSに登録した残高(3DSでは「ニンテンドーポイント」と呼ばず、単位は「ポイント」ではなく「円」である)を使って決済する。
ニンテンドーポイントは以下の方法で入手できる。ちなみに1ポイント=1円である。
- ニンテンドーDSiショップ、もしくはニンテンドーeショップにてクレジットカードで購入する
(購入単位は1000、2000、3000ポイントの3種。ニンテンドーeショップでは500円が加わった4種+決済時の不足金額分の購入。) - 任天堂製品の取扱店で「ニンテンドープリペイドカード」(旧称:Wiiポイントプリペイドカード/ニンテンドーポイントプリペイドカード)を購入し、DSiもしくは3DSに番号を登録する(カードは1000、2000、3000、5000ポイントの4種)
- コンビニ・携帯電話(2013年1月17日をもって終了)で「ニンテンドープリペイド番号」を購入し、DSiもしくは3DSに番号を登録する(購入単位は1000、2000、3000ポイントの3種)
このうち2.と3.については、本体に番号を登録する前ならば「Wiiショッピングチャンネル」にて「Wiiポイント」として登録可能。本体に番号を登録した後や、1.の方法で購入したポイントはWiiポイントとして扱うことはできない。WiiUの場合は3DSとポイントが共通で使えるため、このような心配はない。
詳しい説明やゲーム画面は任天堂ホームページ・DSiウェアを参照のこと。
なお、2016年3月31日にニンテンドーDSiショップの段階的なサービス終了が発表された。
終了後も購入済みソフトの再受信は可能であるが、将来的には再受信や3DSへの「引っ越し」も終了する予定である。ニンテンドーeショップでDSiウェアの販売は継続されるが、DSiでDSiウェアを遊びたい人は要注意。
→ 2022年2月16日、ニンテンドー3DSシリーズのニンテンドーeショップのサービス終了が発表された。eショップの機能を用いた残高の追加は2022年8月30日をもって終了し、その後はブラウザやswitch上で残高の追加は行えるが、2023年3月下旬に購入が行えなくなる予定である。
2008年11月より続いた息の長いコンテンツであったが、これを機会に多くのソフトが入手困難になると予想される。気になるソフトがある場合は早めに購入しておくことをおすすめする。
現在配信されている・されていたタイトル
タイトルの頭に「ちょっと」がつくものは、同名のDSソフトの内容から部分的に抜き出したものである。基本的にDSソフトの内容と変わりはないが、追加要素があるものもある。
ニンテンドーDSiショップは50音順にソフトが並んで表示される仕様だったため、表示されやすい「あ」行(とりわけ「あ」)を頭文字に持ってくる姑息なソフトが多く発売された。このようなソフトは2chのDSiウェアスレでは「あゲー」という蔑称で呼ばれ、忌み嫌われたり、地雷と警戒する対象になることが多かった(もちろん「あゲー」にも良作は存在する)。
クラブニンテンドー特典として配信された「任天童子」「ファミコンウォーズDS 失われた光」、My Nintendoのギフトで入手できるDL版「さわるメイドインワリオ」もDSiウェアにあたる。これらはニンテンドーeショップの引き換え番号で入手する仕様のため、DSiウェアでありながら3DSでしか遊ぶことができない。
タイトル | 配信開始日/ メーカー |
ジャンル | 概要 |
ゼルダの伝説 4つの剣 25周年エディション | 2011/9/28 任天堂 |
アクションアドベンチャー | ゼルダの伝説25周年記念で、2012年2月20日までの期間限定で配信された。GBAソフト「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」に収録された「4つの剣」をDSiウェア化したもの。通信ケーブルを用意するというハードルがあった原作版を、ワイヤレス通信でより気軽に複数人で遊ぶことができる。マルチプレイは人数分の本体とソフトが必要。つまり全員の本体にDL済みである必要がある。 |
ニンテンドー3DSへの引越し | 2011/6/7 任天堂 |
引越し | DSi/DSiLLに保存されているDSiウェア、写真、音声などを3DSに移動させるためのソフト。前述のとおりソフト移動は1回きり、DSi側のソフト、セーブデータは消えてしまう。このソフトはDLしてもDSi側のブロックは消費しないが、削除したりSDカードに移したりすることは出来ない。 |
じぶんでつくる ニンテンドーDS ガイド | 2010/11/17 任天堂 |
ガイド | 美術館や水族館などの公共スペースでDSを活用してもらうために任天堂が進めてきた試みを、ソフトとして配信することでDSに触れる機会を増そうとしたもの。写真付き音声ガイドを自作し、配信設定(2台以上用意することを推奨)をすれば他の人がDSを持ち込むとその内容を表示できる。 |
ほぼ日の健康手帳 | 2010/4/21 任天堂 |
健康管理ソフト | ロフトなどで販売されている、健康管理のための手帳をDSiウェア化したもの。人間ドックの検査結果や、病歴、薬歴などを書き込めるほか、健康に関するコラム等を収録している。個人情報を扱うため、起動には生年月日での本人確認が必要。BGMの一つとして「星のカービィ」のグレープガーデンが使われている |
どこでもWiiの間 | 2009/5/1 任天堂 |
コミュニケーション | Wiiチャンネルの「Wiiの間」の映像をDSi・DSiLLで見ることができるソフト (権利上の関係などから「どこでもWiiの間」に持ってこれない映像もある) →「Wiiの間」終了に伴い、2012年4月30日をもって配信終了。 |
うごくメモ帳 | 2008/12/24 任天堂 |
あそべる文具 | メモ帳ソフト。メモを書いてカレンダーに張り付ければスケジュール帳にも。その名の通り単なるメモ書きだけでなく、パラパラ漫画「うごメモ」も作成可能である。カメラを使ってモノクロ写真を撮影したり、マイクを使って音声やBGMを吹き込んだりすることもできる。完成した作品は本体内蔵メモリやSDカードに保存する。GIFアニメ形式でSDカードに出力可能。また、はてなが運営するサービス「うごメモはてな」を通じて、様々な作品を他のプレイヤーと共有できる。 →「うごくメモ帳3D」配信に伴い、コミュニティサービス「うごメモシアター」「うごメモはてな」が、2013年5月31日をもって終了。ソフト自体の配信は継続中。 |
ニンテンドーDSiブラウザー | 2008/11/1 任天堂 |
インターネットブラウザー | DSi・DSiLL用のフルブラウザー。Operaを採用(バージョンは9.5)。無線通信の高速化及びチューニングのし直しによって、以前に発売されたDS・DSLite用の「ニンテンドーDSブラウザー」よりもページ表示速度が速くなった。ちなみに、ニコニコ動画の再生に必要なAdobe Flashには対応していない。ニンテンドー3DSにはインターネットブラウザが標準搭載されているため、DLの必要はない。 |
DSiウェア 200 ・・・ダウンロードには200DSiポイントが必要(2014年の消費税引き上げに伴い一部値上げ)
DSiウェア 500 ・・・ダウンロードには500DSiポイントが必要(2014年の消費税引き上げに伴い一部値上げ)
DSiウェア プレミアム ・・・ダウンロードには800DSiポイント以上が必要
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関連項目
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