ヌビア・コネクションとは、銀河旋風ブライガーに登場する犯罪組織である。ブライガーから600年後の世界を描いた銀河烈風バクシンガー、800年後の世界を描いた銀河疾風サスライガーの世界においては、ヌビア教という宗教として登場する。
概要
ヌビア・コネクション
銀河旋風ブライガーに登場する、コネクションとよばれる巨大な犯罪組織の一つ。地球四大コネクションと呼ばれたコネクションの一つで、アフリカ大陸を中心に活動していた。
ヌビア教
銀河烈風バクシンガー、銀河疾風サスライガーに登場する宗教。カーメン・カーメンを崇拝している。その信者たちはヌビア・コネクション構成員の末裔らしい。
バクシンガーの時代には、カーメンを崇拝する者は「隠れヌビア」と呼ばれており、アステロイドに潜伏していた。
サスライガーの時代にはヌビア教徒が隠れる必要はなくなったらしく、木星軌道上にある新惑星のサン・オブ・ジュピターにカーメン神殿が築かれている。しかし、教団内部の情報は一般に公開されていないようで、ノンフィクション作家が潜伏して取材を行ったりしている。また、「科学を超越したようなところがある」という印象があるらしい。
銀河旋風ブライガーにおける動き
大アトゥーム計画
木星の水素を重金属に変換し木星を爆破する事で、地球の公転軌道上に多数の新惑星(ダイソン環天体)を生み出す。しかし、これによって発生する莫大なエネルギー、隕石、宇宙線によって地球人類が全滅の危機に瀕する可能性があった。カーメン・カーメンはヌビアの民のみを太陽系外に避難させ、新惑星の生成が完了した後にヌビアの民だけの新たな太陽系文明世界を築くつもりだったようだ。カーメン自身は木星と共に散って、新天体の土となった。
この大アトゥーム計画は成功し、木星は爆破されて新惑星が生成された。しかし、コズモレンジャーJ9、地球連邦軍、地球連邦惑星開発局、その他多数の勢力による共同作戦によって、水星、タイタン、トリトン、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストを爆破する事で木星軌道の周辺に防御スクリーンを形成。太陽系への被害は最小限に食い止められた。
カーメン・カーメン
大アトゥーム計画を立案し、実行したヌビアのリーダー。組織内のライバルを毒蛇を使った暗殺で葬った。
コネクションがらみの事件を陰で操り、ヌビア以外の地球四大コネクション(ヴォルガ、オメガ、レッドドラゴン)を壊滅させ、地球の裏社会を完全に支配。更には金星、火星、木星、土星のコネクションを傘下に収めた。
神懸かり的な言動、中性的な顔立ち、神秘的なBGM、コネクション構成員の狂信ぶりなどから、非常に宗教色が強いキャラクターとなっている。サスライガーの時代には「大カーメン」と呼ばれている。
銀河旋風ブライガーのラスボスといえる人物だが、主人公であるJ9チームは、大アトゥーム計画を実行され、直接対決では幻影に惑わされ、更にはそのまま木星と共に散られてしまうなど、最後までカーメンに翻弄されて勝ち逃げされた感が強い。
銀河烈風バクシンガーにおける動き
ヌビアの狂乱
旧バクーフ軍(太陽系自由連邦)と新惑星連合軍(新太陽系連合)との戦争をきっかけに起こった、大規模なヌビア教徒の暴動。
地球軌道から撤退を余儀なくされ、アステロイドベルトにおけるゲリラ戦を繰り広げていた自由連邦軍に対し、新太陽系連合は食料生産用の小惑星を焼き討ちする事で補給を断つ作戦に出た。この食料焼き討ちに対して、アステロイドの一大勢力となっていた隠れヌビアが暴動を起こし、アステロイドベルトは混乱状態となった。
これに対し、新太陽系連合幹部のイーゴ・モッコス、そして自由連邦軍主力部隊である銀河烈風隊局長のドン・コンドールは、両軍の決戦場を多くの一般民衆が住むアステロイドから木星以遠に移すことを計画し、ヌビア教教祖であるカーメン18世に協力を要請。カーメン18世はこれを快く承諾し、自由連邦の撤退作戦の背後はヌビア教徒が固める事となった。
しかし、それを知らない連合軍トルサ艦隊が、連合本部からの指示でアステロイドに突入する。ヌビア教徒を攻撃して自由連邦軍の背後を突こうとしたが、銀河烈風隊局長のドン・コンドールが盾となり、更に捨て身の攻撃でトルサ艦隊を壊滅させたことで、アステロイドやヌビア教徒への被害は最小限に抑えられた。
カーメン18世
カーメン・カーメンの生まれ変わりを自称するヌビア教の指導者。その顔は銀河烈風隊一番隊隊長の真幌羽士郎に瓜二つであった。
銀河疾風サスライガーにおける動き
聖エクソダス(聖アトゥーム祭)
木星軌道にある新惑星「サン・オブ・ジュピター」で外宇宙への旅に出る計画。
まず、ケン・ヤマオカ彗星の衝突を回避するために、サン・オブ・ジュピターを移動させる計画があった。これを、ブラディ・ゴッドが利用して、事故に見せかけてサン・オブ・ジュピターを太陽系外へ追放し、それによってJJ9チームのトライを阻止してビッグゲームを強制的にゲームセットに追い込むことを計画した。
しかし、このブラディの計画自体もヌビアに利用されたものであった。もともとは、ヌビアが太陽系を離れて外宇宙へ旅立つ計画だったのだ。
800年前に大カーメンによって予知されていたらしいこの計画は、冥王星に30億年前から眠るタイムカプセルに行き先が示されているらしく、バクシンガー時代には見られなかったヌビア教の神秘的な面が強調されている。
カーメン25世
ヌビア教の指導者。大カーメンの意思を継ぎ、外宇宙へヌビアの民を導く使命を帯びていると自称している。顔は非常に女性的である。
惑星ごと外宇宙へ行く計画を実行、超能力で核ミサイルの軌道を変えるなど、大カーメンと同じくらい常人とかけ離れた思考や力の持ち主。
BGM「カーメンカーメン」
銀河旋風ブライガーより使われている、カーメン・カーメンのテーマ曲。繰り返し使われたイントロやスキャットで、視聴者に強烈な印象をあたえた。
関連項目
- 3
- 0pt