ネオジム単語

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ネオジム(Neodymium)とは、永久磁石の原材料として現代の電子機器には欠かせない金属元素である。

※「ネオジウム」ではない。-iumをつける場合は「ネオジミウム」である。

基本性質

希土類元素、ランタノイドに属する銀白色の金属。酸化しやすく、水に溶ける。

ネオジム磁石

この元素の最大の利用価値はなんといっても強力な永久磁石、ネオジム磁石の原料としてであろう。ネオジムと鉄とホウ素からなるこの磁石は非常に強い磁力を持ち、磁力を要する様々な製品を飛躍的に小型化、高性能化させた。例を挙げれば携帯電話のスピーカーやバイブレーション用の超小型モーター、CD・DVDドライブの駆動モーター、ハードディスクドライブのヘッド駆動用のアクチュエーターなどである。また、ヘッドフォンに使うと音質が向上するため最近のヘッドフォンにはたいてい内蔵されている。まさに昨今の電子機器小型化の立役者のひとつであるのだ。

弱点としては、

• 脆い。衝撃で壊れやすい。
• 熱に弱い。キュリー温度は約310度。それ以下でも急速に磁力が減退する。
• さびやすい。製品にはメッキがなされている事が多い。
• 強力過ぎて取り扱い時に怪我をすることがある。
  • 磁石同士、もしくは磁石と鉄の間に指を挟んでけがをする事がある。扱う際は手袋をするのが望ましい。
  • 子どもが複数誤飲し、内臓の壁を挟んでしまって穴があく事故が報告されている。玩具でない磁石は子どもの手の届かないところに置き、玩具に使われている場合は対象年齢とSTマークを確認したい。

関連項目

• 周期表
• 元素の一覧
• 永久磁石
• マグネットボール

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