ネコパンチ単語

• 概要
• 血統表
• 関連動画
• 関連コミュニティ
• 関連項目
• 掲示板

ネコパンチとは、

1. 猫が繰り出す必殺技 - 「猫パンチ」の記事を参照
2. 競走馬 -　2006年生まれの競走馬。本稿で記述

---

ネコパンチとは、2006年生まれの日本の競走馬。黒鹿毛の牡馬。

「忘れた頃の穴男・江田照男」を改めて競馬ファンに思い知らせ、さらには全国区にも知らしめた馬。

主な勝ち鞍
2012年:日経賞(GII)

概要

父ニューイングランド　母パシェンテ　母父*ダンシングブレーヴ
父は*サンデーサイレンス産駒・伯父がWoodmanという良血が買われて種牡馬として成功した馬。母父は競走馬・種牡馬双方で武勇伝を作った「勇者」。
競走馬名の由来は、馬主の桐谷氏がテレビ番組で猫が猫パンチで蛇を仕留めたシーンが印象に残ったためで、この馬の活躍以来、「ネコ」を冠名として用いるようになった。

2歳夏の北海道シリーズでデビュー。4戦目で初勝利を挙げるが北海道シリーズだけで連闘2回含む6戦を使い、さらには明け3歳になってからもダービー前までに8戦とかなり使ったが500万下を脱出できず3歳は終了。

4歳以降も多数使われ、掲示板入りをたびたび繰り返すようになり、4歳8月の札幌で500万下を脱出。2011年、5歳になって以降は長距離路線で戦い、3度目の北海道シリーズで平地・障害の両重賞を制するケイアイドウソジンなどを下して準オープン馬となると、函館のみなみ北海道Sに格上挑戦。マカニビスティー、ジャミール、メイショウクオリアなど重賞級の面々相手に先行抜け出しで勝ち、ついにオープン馬となった。

逃げ切りで大波乱ニャ！

オープン昇格後は絶不調になり重賞で苦戦する中、2012年3月の日経賞(GII)に出走。1番人気は勝ち負けを交互にする超良血馬ルーラーシップ。その他のメンバーもケイアイドウソジンの他、前年のクラシックを賑わせたウインバリアシオンとトーセンラー、天皇賞馬マイネルキッツ、三冠牝馬アパパネ相手の同着オークス馬サンテミリオン…と注目馬が顔を揃えていた。ネコパンチはというと、北海道でしか勝利を挙げられておらず洋芝巧者と見られたことや、万葉S、ダイヤモンドSと逃げる→逆噴射で2桁着順の惨敗続きということもあり単勝167.1倍の12番人気。
ただ注目すべきは、馬場が渋って前が残りやすい状態になっていたこと、そして鞍上がアルゼンチン共和国杯以来となる江田照男に戻っていたことだろうか。江田は「思い切って行け」と指示されており、これが思わぬ波乱につながる。

レースが始まると1周目3コーナーから一気に上がるとそのままハナを切り、ケイアイドウソジンが鈴をつけなかったこともあり、最初の1000m61秒5ながら向正面で10馬身ほどのリードをつける大逃げを打つこととなった。
3コーナーから後方で走っていた馬が続々と仕掛けるも直線に入ってもまだリードは十分。短い中山の直線、さらに伸びにくい重馬場では時既に遅し。坂を登り切ってウインバリアシオンとルーラーシップが懸命の脚を繰り出すもネコパンチは3馬身半前を賭け両頭とも2着争い、まんまと逃げ切り勝ちを収めたのだった。
江田にとっては1998年以来14年ぶり2度目の日経賞勝ち。勝利ジョッキーインタビューでは猫ひろしの「ニャ～」を披露し喜びを表した。奇しくも14年前に江田が騎乗していたテンジンショウグンも最低人気からの大穴(また「穴男江田」の原点になった馬)で、またも日経賞で江田により大波乱が演出されることとなった。

このレースは後に「マツコ・有吉の怒り新党」の「新・三大○○調査会」のコーナーで、江田が大穴を空けたレースを題材とした回にて紹介され、競馬ファン以外にも知られるようになった。なお、この回の放送後、江田は「怒り新党」の司会・有吉弘行と草野球で対決したとのこと。

その後は宝塚記念に出走するも3・4コーナー中間で捕まってシンガリ負け。その後も不振が続き、しまいには入障も取り沙汰されたが実現せず。2013年の福島記念で16着シンガリ負けしたのを最後に引退した。

引退後は東京競馬場で誘導馬、乗馬となり2023年まで在籍(誘導馬は2023年以前に引退している)。乗馬引退後は北海道新冠町のノーザンレイクで功労馬として余生を送ることになった。

血統表

ニューイングランド 1997 栗毛	*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛	Halo	Hail to Reason
			Cosmah
		Wishing Well	Understanding
			Mountain Flower
	*クラウンフォレスト 1990　栗毛	Chief's Crown	Danzig
			Six Crowns
		*プレイメイト	Buckpasser
			Intraguing
パシェンテ 1995 黒鹿毛 FNo.2-f	*ダンシングブレーヴ 1983 鹿毛	Lyphard	Northern Dancer
			Goofed
		Navajo Princess	Drone
			Olmec
	オトメザトップ 1990 鹿毛	*テリオス	Mill Reef
			Stilvi
		ケンコウジ	*テスコボーイ
			*ラダンスーズ
競走馬の4代血統表

クロス：Northern Dancer 4×5(9.38%)

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• 競馬
• 競走馬の一覧
• 2009年クラシック世代
• 江田照男
• テンジンショウグン/ダイタクヤマト / ミナレット - 「穴男」を代表する馬。

関連記事

親記事

• 2009年クラシック世代

子記事

• なし

兄弟記事

• アンライバルド
• イコピコ
• エーシンモアオバー
• ジョーカプチーノ
• ストロングリターン
• スリーロールス
• スーニ
• セイクリムズン

▶もっと見る

• ダノンブリッジ
• トランセンド
• トーセンジョーダン
• ハービンジャー
• ブエナビスタ
• ミスアンコール
• ランズエッジ
• ラヴェリータ
• リーチザクラウン
• ロジユニヴァース
• ワンダーアキュート