ネットカジノとは、インターネットを通じて賭博を行うサイト。
広義的にはオンラインゲームの一種にあたるため、「オンラインカジノ」ともいう。
概要
元来一部の地域以外においてカジノは違法であり、そういった地域でもライセンス(許可)を取らなければ運営はできなかった。しかし1990年代以降のネット普及によりオンラインでカジノなどの賭博の胴元のライセンスを発行する国が増え、それに対応してライセンスを取得するための法人やゲームを開発する会社が次々と立ち上げられ、1996年に世界初のネットカジノ「Inter Casino」が開設。その後は雨後の筍のように扱うサイトが次々立ち上げられた。
ネットカジノでは自前でゲームは開発しておらず、開発会社からゲームの提供を受けている(mobageやDMMGAMESに近い形態)。また、ゲームに用いる乱数もいわゆる「乱数調整」ができないように厳密に管理され、認定機関の承認を得た乱数発生器(Random Number Generator、略してRNG)などを用いて管理し、公平性を担保している。
またライセンス発行国にも優劣があり、イギリス、ジブラルタルやマルタなどが特に定評がある。カリブ海に浮かぶオランダ領の島・キュラソー政府発行のライセンスはかつては審査基準が高いとは言えなかったが、ベラジョンが2020年に切り替えてからは日本向けのネットカジノの大半で用いられるようになった。
代表的なサイト
※適宜追加をお願いします
ベラジョン(Vera&John)
マルタ法人でオランダ領キュラソーのライセンスを取得している。
日本人向けの広告も多いだけでなく、日本のクレジットカードの入金にも対応していたりボーナスも充実しており、サポート体制も日本語で行われているため、日本での知名度は比較的高い。
ゲーム内容も普通のゲームの他に、臨場感あるライブ配信のカジノゲームやパチスロ機をモチーフとしたゲームも多く配信されており、ゲームとしても興味深いものがある。
日本向けのイメージキャラクターは吉田麻也で、BSテレ東の「ウイニング競馬」などでCMが流れている。このため競馬民から吉田は「ベラジョン吉田」と呼ばれることも。
ミスティーノ(Mystino)
2019年に創業と歴史は新しいが、提供ゲーム数は2500を超えているほか、ボーナスの条件や賭け方がシンプルなのが特徴。
またいち早くテレビCMの有用性に目をつけてCMを流し、2022年現在はBS日テレの「DRAMATIC BASEBALL」(読売ジャイアンツ戦)の主要スポンサー。CMキャラクターには「不思議の国のアリス」をモチーフにした「ミスティ」を採用しており、VTuberとしてカジノ関連だけでなく競馬・ボートレースの配信も行っていたりする。
Bitcasino
世界で初めて仮想通貨を用いたネットカジノを開設した。現在はビットコインの他日本円も使用可能。
イメージキャラクターは元大関で現在はエストニアの国会議員の把瑠都。元関取が大相撲で大問題となった賭博関連のキャラクターをしていることに関しては色々と批判がある。
日本での違法性と国内における現状
ネットカジノは日本国内においては賭博罪に問われるもので限りなくグレーに近い。
このため日本向けに展開しているネットカジノは全て国外に拠点を置き、主にBSなどで放送しているテレビCMもあくまで「無料版」と呼ばれる、リアルマネーを賭ける機能どころかポイントなどによる課金機能をもオミットした「カジノっぽいオンラインゲーム」の宣伝である。18禁のサイトとかだと『有料版』の宣伝しているところもあるが…。
しかし、日本からのアクセス数は世界でも上位である。そもそも馬券が3兆円産業だし、トラックレースやバイクレースを「競輪」「オートレース」って形でギャンブルにしちゃうし、パチンコ店は外国人から「町の中にカジノがある」って言われる国だし。
だがそれでも法務省が国会で見解を出していたり、単に接続して遊んでいたことが判明しただけでなく、「ネットカフェにて、客にオンラインカジノを遊ばせて換金していた」という事例や、「国外に法人的な届け出があるが実際には日本の資本」と判断されて逮捕された事例が存在している。
また、リアルのカジノ以上にギャンブル依存に陥る可能性も高いことや、マネーロンダリングの温床にもなりうる可能性も指摘されている。
遊ぶ際はこういったところも含めた自己責任で遊ぶように。
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