ネット世論調査単語

• 概要
• 全体の傾向
• 内閣支持率・政党支持率調査の結果
• ネット出口調査の結果
• 関連動画
• 関連項目
• 関連リンク
• 掲示板

ネット世論調査とは、

1. インターネット上で行われる世論調査のこと。
2. 政治社会に関する意識調査として行われる公式ニコ割アンケートの一種。本項で解説する。

概要

ニコニコ割り込みを利用し、特定の時間（通常は19：30～22：30）に動画を閲覧しているユーザーに対し、支持する政党、内閣の支持・不支持、選挙の投票先などを質問する形式で行われている。それ以外にも自民党総裁選や表現規制など時事的なテーマを調査対象として実施することもある。

公式ニコ割アンケートの中では最も回答者を集めやすいジャンルであり、10万人を超えることも珍しくない。これまでの最大回答者数は、内閣支持率調査シリーズでは「内閣支持率調査 2010/5/27」の125,864人、それ以外のものでは、3日間の全動画アクセス者を対象にした「第22回参議院議員選挙 ネット入口調査」の1,001,485人である。

重み付け処理

「実際の世論から結果がかけ離れることを防止するため」に、20～40代のユーザーの回答に実際の有権者比率から算出した世代・男女別の重み付けを行い、修正した数値から総合結果を算出している。

回答数が少ないのに実際の有権者比率が非常に大きい50代以上のユーザーの回答は、少数の回答に過剰な重みが付いてしまうとして、総合結果から除外されている。同様に選挙権を持たない10代以下のユーザーの回答についても、総合結果から除外する処理が行われている。このような処理は「ネット世論調査」及び社会問題を扱う一般アンケートについてのみ行われており、その他の公式ニコ割アンケートでは行われていない。

ただニコ動ユーザーの思想分布と有権者全体の思想分布を一致させられるわけではないので、たいていの調査結果は「実際の世論から結果がかけ離れ」ている。仕方ないね。

全体の傾向

有権者を対象とした全数調査である国政選挙における各党の得票率と、ニコ動ユーザーを対象としたネット出口調査における各党の支持率を比較することで、ニコ動ユーザーの思想分布の特徴を伺うことができる。

2009年の総選挙と2010年の参院選に際して行われたネット出口調査では、以下のような傾向が見られた。

• 右派・中道右派に分類される政党・政治団体（自由民主党・みんなの党・たちあがれ日本・国民新党・新党改革および旧改革クラブ・日本創新党・幸福実現党）は、いずれも実際の得票率に比べて数ポイントから十数ポイント高い支持を受けられる（例外は選挙区で0.4ポイントのマイナスとなった2009年の総選挙時の国民新党）。
• 中道・中道左派に分類される政党・政治団体（民主党・公明党・社会民主党・新党日本）は、いずれも実際の得票率に比べて数ポイントから十数ポイント低い支持しか受けられない（例外は比例区で0.7ポイントのプラスとなった2009年の総選挙時の新党日本）。
• 左派の日本共産党については一定しておらず、2009年の総選挙では実際の得票率よりやや高い支持を集めたが、2010年の参院選では実際の得票率よりやや低い支持率となった。

この傾向は、各種マスコミが実施する政党支持率調査とネット世論調査の政党支持率調査を比較した際にも見られる。すなわち、右派・中道右派に分類される政党の支持率はマスコミ調査より高めに、中道・中道左派に分類される政党の支持率はマスコミ調査より低めに出る傾向がある。

これらのことから、ニコ動ユーザーの思想分布は、有権者全体の思想分布と比べて、保守・右派層が厚めに、リベラル・左派層が薄めに構成されているものと推測される。なおこの傾向は特に20～30代ユーザーで顕著になっている。

内閣支持率・政党支持率調査の結果

本項では、毎月実施している「内閣支持率調査」「政党支持率調査」の結果を、世代・男女別に紹介する。

• 表中の数値は全てパーセンテージ。
• 数値は毎月のネット世論調査「内閣支持率調査」に基づく。ただし09年8月と10年6月は、いずれも選挙期間中につき、支持率調査自体が行われなかった。
• 内閣支持率調査は、10年5月までは鳩山内閣を、10年7月以降は菅内閣を、それぞれ対象にしている。
• 法律上の政党要件（所属国会議員5名以上、または直近の衆院選・参院選で全国得票率2%以上）を満たさない会派・政治団体は「その他の政党」扱いになり、単独の回答対象とはならない。ただし旧改革クラブは09年8月末の総選挙で一度政党要件を失った後、10月の調査前に政党要件を回復したにもかかわらず、10年1月まで「その他の政党」扱いが続いていた。…もしかして運営に忘れられてた？

総合結果

世代別結果

• 概要で述べたように、50代以上・10代以下の調査結果は総合結果の計算から除外されている。
• 世代間比較で最も支持率が高い（不支持率は低い）ものは青字で、低い（不支持率は高い）ものは赤字で示す。

50代以上

40代

30代

20代

10代以下

男女別結果

男性

女性

ネット出口調査の結果

本項では、2009年8月実施の第45回総選挙及び2010年7月実施の第22回参院選に際して行われた「ネット出口調査」の結果を、現実の選挙結果との比較を中心に紹介する。

• 支持率・得票率の数字はパーセンテージ。
• 調査では白票・棄権も含めたパーセンテージを出しているが、供託金没収点の確認や実際の結果との比較の都合上、白票・棄権の分を除いて再計算したものを掲載している。

第45回総選挙（2009年8月30日）ネット出口調査の結果

本項では小選挙区・比例区全体での党派別支持率・獲得議席数を紹介する。選挙区・比例区別などの詳細なデータは「第45回衆議院総選挙 ネット出口調査」総合結果を参照のこと。

• 白票は小選挙区で4.9%、比例区で3.0%を占めた。また小選挙区・比例区ともに回答者の25.3%が棄権した。
• 小選挙区では小選挙区別出口調査のデータを用い、最も支持率の高い政党の公認候補が当選したものとしている。
• 比例区では各ブロックごとにドント方式に基づいて各党の議席数を決めているが、現実とは結果が逆転しているために大量の名簿登載者不足が生じる計算になっている。名簿不足を考慮して議席を再配分した場合の議席数については上記動画記事を参照のこと。
• みんなの党・平沼グループ・新党大地・幸福実現党などの全体支持率は出されなかったため、諸派・無所属とまとめて載せる。ただし平沼グループは小選挙区のみに、新党大地は比例区のみに、それぞれ候補者を擁立している。

なお1963年総選挙を最後に自民党の選挙区得票率が5割を超えたことはなく、小選挙区制導入後は2005年総選挙で記録した47.8%が最高得票率となっている。また第一党の議席獲得率74.2%（480議席中356議席）は、1942年総選挙で大政翼賛会が記録した議席獲得率81.2%（466議席中381議席）に次ぎ、憲政史上第2位に相当する数字である。

第22回参院選（2010年7月11日）ネット出口調査の結果

本項では小選挙区・比例区全体での党派別支持率・獲得議席数を紹介する。選挙区・比例区別などの詳細なデータは「第22回参議院議員選挙 ネット出口調査」総合結果動画を参照のこと。

• 白票は選挙区・比例区ともに5.4%を占めた。また回答者の36.0%が選挙区で、36.1%が比例区で棄権した。
• 日本創新党・幸福実現党・女性党の選挙区全体での支持率は出されなかったため、諸派・無所属とまとめて載せる。ただし女性党は比例区にのみ候補者を擁立している。

参院選比例区で4割を超える得票率が記録されたことは一度もない（最高得票率は1986年参院選で自民党が記録した38.6%）。また第一党の議席獲得率57.9%（121議席中70議席）は、同じく1986年参院選で自民党が記録した議席獲得率57.1%（126議席中72議席）を超え、歴代1位に相当する数字である。

関連動画

内閣支持率調査

ネット入口調査・ネット出口調査

その他

関連項目

• 政治
• 公式ニコ割アンケート
• 世論調査／政党支持率
• 党の一覧

関連リンク

• 過去アンケート一覧　政治社会 - ニコ割アンケート
• 参考：NHK政治意識月例調査（月ごとの内閣支持率・政党支持率を一覧表で見ることができる）

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