基礎データ | |
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正式名称 | ネパール連邦民主共和国 संघीय लोकतान्त्रिक गणतन्त्र नेपाल |
国旗 | (未作成) |
国歌 | 何百もの花束 |
公用語 | ネパール語 |
首都 | カトマンズ(Kathmandu) |
面積 | 147,181km²(世界第93位) |
人口 | 約2649万人 |
通貨 | ネパール・ルピー(NPR) |
標準時 | UTC+5:45(NST) |
ネパール、ネパール連邦民主共和国とは、インド半島の北部・ヒマラヤ山脈中部に位置する国家である。
概要
エベレストのお膝元として有名である。現地のネパール語では、サガルマータと呼ばれる。
北側に中華人民共和国、南側にインドと接する。両国に挟まれている内陸国である。
漢字では「尼婆羅」。英語の正式名称は"Federal Democratic Republic of Nepal"、略称は"Republic of Nepal"。
国内標準時がUTC+5:45と、インド標準時(UTC+5:30)より15分早い。どうしてもインドと区別化を図りたかったのか不明である。他に45分差を使用するのは、ニュージーランドのチャタム諸島(UTC+12:45)のみである。
長らく独裁王政を敷いていたが、1990年立憲君主制に移行。また2008年に王政が廃止され、共和制に移行した。
2015年にはマグニチュード7.8の大地震が発生し、甚大な被害が発生した。
歴史
- BC6世紀頃…釈迦が生まれる。(インド誕生節あり)
- 1769年…ネパール王国成立
- 1790年…清・ネパール戦争
- 1814年…ネパール・イギリス戦争
- 1951年…ラナ家が打倒され、民主化が行われる。
- 1960年…国王マヘンドラがクーデターを行う。以後30年、独裁体制が続く。
- 1990年…再民主化。
- 1995年…マオイスト政党「ネパール共産党統一毛沢東主義派」が結成。
- 1996年…ネパール内戦勃発。
- 2001年…ネパール王族殺人事件発生。当時国王のビレンドラが暗殺される。その後ギャネンドラにより、再び独裁的政治が行われる。
- 2006年…ネパール内戦終結。
- 2008年…王政廃止、共和制に移行。再再民主化。選挙でマオイストは過半数獲得できなかったが、賛成多数で共和制に移行。
政治
かつては世襲制による絶対王政だったが、2008年より共和制に移行した。かつては独裁国王vs共産主義者(マオイスト)の争いが続けられていた。マオイストの暴力も問題視されるが、やはり王政の廃止は国民の民意から見放されたことが大きい。
よく「中国がネパール王室を倒した」と言われる。これは左翼ゲリラ兼主要政党・ネパール共産党統一毛沢東主義派に「毛沢東」の文字が入っているためと思われる。
しかしむしろ中国は、独裁国王ギャネンドラを支援していた。2003年、中国外務省の駐ネパール大使は「ネパールのゲリラが『マオイスト』を自称するのは、毛沢東のイメージを悪化させるものであるので、許されない」とコメントしたことすらある。
このネパール・マオイストの毛沢東思想は、中国から直接伝播したものではない。中国から南米の左翼ゲリラに渡り、そしてネパールに到達したものである。そのため「地球を一周した南米風の毛沢東思想」という、大きく変化したものである。
このネパール再民主化において、中国の関与はない。ネパール王室、特にマヘンドラやギャネンドラは我が物顔で権力を独占し、やりたい放題であった。ネパール人と王室の間に、厚い信頼や尊敬は存在しなかった。多くの国民から尊敬される日本の皇室とは、根本的に異なる。
2001年6月のネパール王族殺人事件でも、ギャネンドラが国王ビレンドラを討ったという陰謀が流れた。国王ビレンドラは民主的政治に理解ある国王であった。
事件後ギャネンドラが即位する。しかし元々国民から不人気、かつビレンドラと対照的な独裁的政治を行ったため、王政が廃止されるに至った。
因みに日本への難民申請者は、ネパール人が最多である。彼らの大半が「マオイストの暴力」を理由とする。実際にマオイストの暴力受害を証明し、難民申請が許可されたネパール人もいる。しかし大抵の場合、日本政府は却下する。2008年の民主化で、申請却下の動きは加速されると思われる。
国際関係
ただ中国との関係悪化を恐れ、チベット自治区からの亡命者の活動を制限している、または強制送還した可能性もあると噂されている。
インドからも多数の補助金を受け、ネパール人はインドでの就労が自由である。
地理的に中国・インドに挟まれていることから、双方の政策に大きく左右されやすい。上記のように、中国とインド、両国がネパールを自国側に引き込もうと競争している。
ブータンとは度々要人を双方が迎えているが、ブータンによるネパール系住民難民化問題により緊張している。国交は樹立されている。
民族・宗教・言語
ヒンドゥー教を信仰する国民が多数である。次に仏教が信仰されている。
度々エベレストの案内人として紹介される「シェルパ」はチベット系の少数民族である。
イギリス軍に所属する傭兵であるグルカ兵は、ネパール人である。
公用語はネパール語である。その他にも多数の民族が固有の言語を持つ。
経済・産業
農業が主要産業で、工業化は遅れている。カトマンズのヒンドゥー教・仏教寺院やエベレスト[1]などの観光収入が外貨獲得手段の大きな割合を占めている。
関連動画
関連項目
脚注
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