ネメシス(キン肉マン)とは、漫画・アニメ『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
真の完璧超人たる完璧・無量大数軍の一員であり、元キン肉族王家の超人。
キン肉族としての本名はキン肉サダハル。
概要
完璧・無量大数軍の第2陣として姿を見せた完璧超人。【完肉】の名を冠し、完璧に鍛え上げられた筋肉を自在に駆使して戦う。
運命の5王子とは違う正真正銘の、正義超人以外は存在しないはずのキン肉族の王家の血を継ぐ、歴史上から抹消された男。キン肉スグルの祖父である56代大王キン肉タツノリの実の弟で、スグルにとっては大叔父に当たる。
この出自が判明する前からスグルが使う必殺技に酷似した技の使用やキン肉族に伝わる諺の使用、さらにキン肉王家の者にしか扱えない「マッスル・スパーク」を披露するなど、キン肉族との関係が散見され、その秘密が注目されていた。
ブタ鼻・タラコ唇とスグルの顔の特徴とよく似たマスクを着用(スプリングマン曰くブサイク顔)し、敵だからか目には黒目の部分が無い。眉毛から頬を覆うパーツは戦闘時にフェイスガードになる変形機構付き。額には筆文字風に凛々しく刻まれた完の一文字。ゆで先生曰く「スグルそっくりの顔であるため気を抜くと面白い顔になってしまうため、風格・カッコよさ・強さを出せるよう時間をかけて描いている。完の文字も字体が崩れて情けない感じにならないよう気を付けている」とのこと。
完璧超人らしい、自分の力に自信タップリで常に上から目線な態度をとる。他勢力の超人や対等な地位であるはずの他の無量大数軍メンバーに対しても高圧的。その過去のため、完璧超人の思想とザ・マン(ストロング・ザ・武道、超人閻魔)の掲げる理想に心酔しており、その正しさを絶対と信じて疑わず、他の超人勢力・人間を下等・害虫と一蹴する独善的な性格になっている。
完璧超人の使命を果たすためなら仲間だろうが迷わず殺し、上司にあたる完璧超人始祖が敗北しても顔色一つ変えない。ただし、自身の出自やキン肉族の事になると感情を露わにして激昂する。特にキン肉族に対してはくだらない連中と言い切り、鉄槌を下すために現れたと豪語するほど憎んでいる。一方で兄・タツノリに対しては高潔で非常に気のいい男と今も尊敬と敬意を表しており、そんな兄を苦しめる存在として一族をより憎む要因ともなっている。それ故かロビンマスクからは「この世の地獄を全て見て来たような冷たい眼」と言われ、兄タツノリからはキン肉族に必要な慈悲の心を持たないと指摘されている。
もっとも、他人に厳しいがそれ以上に自分に厳しく、正しく「完璧超人」という超人勢力の思想を具現化したかのような人物である。そのため、他の完璧・無量大数軍のメンバーから一目置かれており、ネプチューンマンは、「これからの完璧超人界になくてはならない人物」、ピークア・ブーは「数百年にひとりの不世出の完璧超人」と評しており、いずれもスグルと心を通わせた後であってもネメシスへの信頼に変わりはなかった。また、完璧超人に転生しキン肉族への憎しみを抱いていても、兄のタツノリに対する尊敬の念だけは持ち続けている。
データ
活躍
前半生
元完璧超人始祖シルバーマンの子孫にして正義超人のリーダー格たる存在であるキン肉王家にて、時の大王の次子として生を受ける。幼少時から文武共に非凡な才能を発揮し、成長するにつれその才能は倍加的に高まっていった。ネメシスは次男坊で王位継承権は兄タツノリにあり、あくまでもしもの際の予備的存在だった。その境遇に不満を抱いたことはなく、また自身の才能に溺れる事もせず立派な王子である兄を尊敬し、兄弟仲はとても良かった。正義超人のリーダーとして宇宙の平和を守るキン肉王家の事も誇りに思っており、そんな一族の下に産まれた事を神に感謝していたほどだった。
しかし、あまりの天賦の才能に王家の周囲の者達は危険視し始め、やがてそれは高級官僚などへ広がり、キン肉大王へ諫言する者が現れるほどになった。やがてネメシスが若干13歳で「完璧版マッスル・スパーク」を習得した事で恐怖の念は頂点に達する。とうとう実の父親にも切り捨てられてしまい、人知れぬ場所の牢獄へ幽閉されてしまった。上層部はその存在を歴史から抹消する事を決め、国民に対しても彼の名前や存在を公言することも許さず、知る者語る者は一人残らず処刑するほどの徹底した統制を敷き、存在を消し去った。そのため、キン肉王家出身であるスグルもその存在を知らなかった。
ネメシスは牢獄でキン肉族への怒りを募らせる一方で、兄への信頼は捨てていなかった。やがて兄タツノリは王位を継ぎ即位。それでも幽閉状態は続いたが、自分が外に出ていけば自分を押し立てて兄と対立させ、国を二つに割ることになってしまうと考え、兄の統治する国のために一生を静かに牢獄で送る運命を受け入れていた。この時期、幼少期のキン肉真弓とハラボテ・マッスルが度胸試しにと地下水路を探検してこの牢獄に辿り着き、ネメシスは幼い彼らにより良い国を造るよう諭している。
そして、ついにネメシスの処刑が決定してしまう。タツノリは密かにネメシスの下を訪れ脱獄をそれとなく促し、ネメシスはキン肉族を辞める事を決め、兄との今生の別れを告げた。
脱獄してキン肉星を離れたネメシスは地球に向かい、伝説として語り継がれていた"聖なる完璧の山(モン・サン・パルフェ)"を目指す。たどり着いた先で門番を務めていたミラージュマンと出会い、完璧超人となるための試練として戦う事になる。ネメシスの攻撃はミラージュマンに通用せず、その攻撃に圧倒されるが、咄嗟にとった防御の構え「肉のカーテン」で攻撃を防ぐ姿を見てシルバーマンの子孫である事に気付いたミラージュマンによって試練に合格し、儀式によって完璧超人へと転生した(その際に額の文字がKINマークから完へと変化した)。
超人墓場での修行を経てメキメキと実力を上げ、文字通り完璧な強さを手に入れた。その中で完璧超人の超人界統治の思想に共鳴している。高い実力は完璧超人界でも注目され、武道からは地上侵攻に際し、もし自身が不在となった場合は代わりに指揮をとるようにと言われていた。
完璧超人始祖編
ストロング・ザ・武道が魔雲天と共に谷底へ姿を消した直後、完璧・無量大数軍の第2陣として登場。完璧超人の「負けたら自害」の掟を破ったピークア・ブーを粛正するべく「完璧版マッスル・スパーク」を放つが、スグルが割って入ったため、ピークア・ブーを病院送りにするのみで終わった。そして、三属性による全面対抗戦は鳥取砂丘での第2ラウンドに突入する。
鳥取砂丘でのサッカラ階段ピラミッドでの戦いでは第6ステップにおいて正義超人軍のリーダー・ロビンマスクと対戦。試合は両者拮抗の新シリーズ初という膠着状態に突入。友情の素晴らしさをキン肉マンに代わってネメシスに伝えようとするロビンに対し、ネメシスはこれを拒絶。自慢の膨張・収縮自在かつ柔剛合わせ持つ筋肉と驚異的な技術を持って襲い掛かり、徐々に力の差が見られるようになってくる。ロビンの技を次々と突破し、恐るべき技の数々で容赦なく攻め立てた。ボロボロの満身創痍状態になりながらも幾度となく立ち上がり戦意はむしろ上がっていくロビンに驚きながらも優位に試合を進め、友情パワーに対しても見向きもしなかった。鎧を脱いで真のパワーを解放したロビンの切り札「タワーブリッジネイキッド」ですら破ってしまう。ラストは必殺技「<完肉>バトルシップシンク」を喰らわせ勝利。不沈艦とまで呼ばれたロビンを撃沈し命を奪った。
試合中はロビンを評価する発言が多く「下等超人の中でも最高傑作」とまで評しており、ロビンの最後まで立ち向かった戦いを受けて「きさまのような男こそ、完璧超人に生まれてくるべきだったのだ…」と発言している。試合後、ロビンへの礼とスグル達への見せしめとして砂の地面へ放り投げ埋葬している。
ウォーズマンに敗れたポーラマンを介錯した後、異変を察知し超人墓場へ急行。そこでミラージュマンとアビスマンの戦死を確認し、悪魔将軍と対面した。国立競技場に現れた"許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)"に駆けつけ武道の正体に戸惑いながらもスグル達の前に立ち塞がった。
「許されざる世界樹」サイフォンリング2階において、ラーメンマンと激突。そこでついに自らの出生の秘密を明かし、キン肉族の腐敗を糾弾した。戦いはキャメルクラッチを驚異の柔軟性で破り、あと一歩のところでトドメを刺せないものの、優位に試合を運びラーメンマンを追い詰めていく。ロビン同様凄まじい気迫で立ち上がるラーメンマンに驚くが、ロビンを葬った必殺技「<完肉>バトルシップシンク」で殺しに掛かる。しかし、スグルの声援に奮起したラーメンマンによって技を外され逆襲を受け、さらに渾身の「九龍城落地(ガウロンセンドロップ)」を喰らってしまう。しかし、命の危機を感じるほど追い込まれたネメシスは完璧超人の未来を継ぐ決意と散っていった仲間への思いによって火事場のクソ力を発動。あわやの所で直撃を免れていた。本来なら忌むべき友情パワーに目覚めてしまった事に動揺し、その事をラーメンマンに指摘され激昂。力を使い果たしたラーメンマンに対し怒りの「完璧版マッスル・スパーク」を放ち撃破した。
惨殺されたと思われたラーメンマンだったがギリギリ生きていた。試合そのものは既に決着が付いていたため、ネメシスは「試合の外でただ虐殺を楽しむことはせん」として殺さず解放した。ラーメンマンは、キン肉マンのマッスル・スパークとネメシスのマッスル・スパークは似ているようで違う技だと語る。また、その後現れたシルバーマンからは、ネメシスのマッスル・スパークが完全ではない理由として、「慈悲の心」が欠けていることを指摘される。
休息を挟んで翌日、甲子園球場でいよいよ現・キン肉星大王であるキン肉マンことキン肉スグルと戦う。キン肉族伝統の戦闘スタイルを知っているネメシスはキン肉マンを圧倒、KO勝ち寸前の状態から「失神での勝ちなど許さず、殺して決着を付けるため」無理矢理起き上がらせるなど圧倒的に試合を進める。そこにキン肉真弓が到着、ハラボテと共にかつてネメシスから教えられた事を語り、再びキン肉族に戻ってくれるよう請願する。ネメシスはこれを拒否し、逆にキン肉マンと真弓に完璧超人入りを求めるが、やはり断られる。もっとも、この時点でタツノリから言われていた慈悲の心が何であるかを理解しており、内心ではキン肉マンたちのことを認めてはいた。そして試合が再開し、多くの仲間達の思いを受けてキン肉マンが奮闘。ネメシスの技を押し返していく。大勢で戦う正義超人に対して孤独な戦いを決意するネメシスのもとに、ピークア・ブーとネプチューンマンが応援に駆けつける。それまで頑なだったネメシスもついに助言を受け入れ、形勢を盛り返していく。互いの必殺技を返し合う壮絶な戦いの末、残された技はマッスル・スパークのみとなり、キン肉マンが先に仕掛けるがネメシスは火事場のクソ力で反撃。完璧超人としての戦いを全うするため、あえて「正義超人の技」と理解したマッスル・スパークは使わず、より難度の高く反動の大きいアロガント・スパークを仕掛けていく。しかし長時間の激闘で疲労したネメシスは反動に耐えきれず、キン肉マンを仕留めきれず、逆に自身が大ダメージを負ってしまう。ほとんど戦闘不可能になった状態でなおも立ち上がるが、キン肉マンは正義超人の決意を込めたマッスル・スパークを繰り出す。それでもなお立ち上がるネメシスだったが、兄タツノリの魂に労られたことによって、ついに力尽きた。
試合後はこれまでの掟に従い自害を決意するが、ピークア・ブーやネプチューンマンがそれに反対。武道はネメシスの自害を受け入れるものの、そこに悪魔将軍が現れ、武道との対戦を要求。ネメシスの自害については保留となり、悪魔将軍と武道との戦いが始まる。ネメシスは試合をリングサイドから見守ることになった。武道(超人閻魔)の必殺技、完璧・零式奥義千兵殲滅落としを見て「アロガント・スパーク」以上の技と評している。戦いは、悪魔将軍の勝利で終わり、敗れたザ・マン(超人閻魔)から完璧超人の未来を託される。激しい大戦は終わり、正義超人が堕落するようならば真っ先に倒しに行くと宣言。キン肉マンもそれに答え、2人は拳を突き合わせ、シリーズは大円団で締めくくられる。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編
隠居したザ・マンと共に超人墓場へと戻っていたところ、大魔王サタンの張った結界によって閉じ込められてしまう。超人界を揺るがしかねないオメガマン・アリステラたちの粛清をザ・マンに直訴するが、真の黒幕の存在を理由に制止される。このときに、超人の神たちが超人殲滅のために下天して攻め込んでくることを聞かされたと思われる。
その後、ザ・マンに会いに来たキン肉マンたちの前に姿を見せると、真相を聞かされて怖気づくキン肉マンを叱咤する。初対面となったキン肉マンの兄であるキン肉アタルに対しては清廉だった兄タツノリの面影を感じると評し、キン肉族を捨てた過去を持つ者同士シンパシーのようなものを感じている。
超神編
超神たちの侵攻に対し、"超神対策本部長"ザ・マンの命令によりネプチューンマンと共に超人墓場に残り、ザ・マンの持つカピラリアの欠片を守る任務に就く。
バベルの塔に挑む8人の超人を選出する会議では、「今の世代の超人では無い」と指摘されて代表入りを断念。超人墓場に残り、ザ・マンの警護と秘書官的な任を続ける。
キン肉マンたちがバベルの塔の試練から戻り、時間超人との闘いに局面が移ると、ザ・マン陣営の一人として彼らとの決戦に出向くことになる。その際、自らザ・マンに志願し、ジャスティスマンが消息を絶ったというサグラダ・ファミリアへと出向く。
到着後、すぐに地下のサイコマンの研究所へ足を運ぶと、サイコマンと瓜二つの五大刻・ファナティックと遭遇する。だが、そこで目撃したのは停止した状態でカプセルの中に閉じ込められたジャスティスマンの姿だった。さらにファナティックからビギニングストーン(起こりの石板)がニセモノとすり替えられ、ダンベルをマグネットパワーでガチガチに固められたことでジャスティスマンは眠らされているという衝撃の事実を知らされる。無傷で手に入れたジャスティスマンを時間超人進化のための実験に利用しようというファナティックに対して怒り心頭で襲い掛かる。サグラダ・ファミリア屋上の特設リングへ誘導される形で移動すると、いよいよファナティックとの戦いに突入する。
ファナティックは闘い方そのものもサイコマンと同じであり、グリムリパーと山ほどスパーリングを経験していることからファナティックの長所も短所も熟知できていた。このまま優位に試合を運ぶかに見られたが、ファナティックは自身を含む五大刻の超人強度が1億パワーであることを明らかにする。言葉通りの圧倒的なパワーによって技から脱出されると、その後もパワーの差で劣勢に立たされるようになる。防戦一方の状況の中、パーフェクトディフェンダーで対応するもパワーの差でガードをこじ開けられてしまう。そんなとき、かつてロビンマスクが自身に向けた言葉を思い出し、まさかのロビン戦法によって劣勢から脱出。そこから大技のネメシスドライバーを繰り出すが、マグネット・パワーによって攻略されてしまう。あえて攻撃ではマグネット・パワーに頼らないというファナティックに対し、相手と差がないテクニックで対抗しようとするも圧倒的なパワーの差でいなされてしまい、「ファナティック・ビリーバーロック」に捕らえられる。関節技のダメージのみならず、握力にも苦しめられてなすすべがなく、心が折れかけてしまう。
だが、ファナティックが兄・タツノリを侮辱する煽りをしたことへの怒りがトリガーとなり、火事場のクソ力を発動させ凄まじいパワーによって技から脱出。額の「完」のマークが「KIN」マークに変わり、感情のままに闘うことで完璧超人のネメシスとしてではなく、キン肉族のキン肉サダハルとして闘うことを決意する。これまで押され気味だったパワーで対抗できるようになり、キン肉族局中秘伝によって優位に立ち、パワー全開での<完肉>バトルシップ・シンクを決める。全身全霊の一撃が決まり勝負あったかと思われたが、ファナティックはマグネット・パワーで石のマットを柔らかくすることで致命傷を避けていた。逆に反撃に出たファナティックの「永遠の最終楽章(エターナル・コーダ)」を喰らい、ダウンする。だが、ファナティックも頭部に大きなダメージを受けていたことでダウンし、まさかのダブルノックダウンとなる。ダウンカウントが進む中、ファナティックは「超回復」を使い復活する。しかし、瀕死の重傷を負いながらも技に耐えきり、10カウントギリギリで立ち上がる。自らの過去と照らし合わせ、ファナティックにサイコマンの名は未来永劫付きまとうと指摘したことで精神的に優位に立つもののダメージの差は大きく、最後の力を振り絞ったスピアーもかわされ「アヴァランチ・デスロード」をモロに喰らうと、額のKINマークは完マークに戻って力尽き、KO負けとなる。
試合後、一命は取り留めたものの、力を認めたファナティックによってジャスティスマンと同様に時間超人量産のための実験材料するために地下の実験室へ連れ去られてしまう。
主な必殺技
- 〈完肉〉バトルシップ・シンク
- 完肉の二つ名を冠した必殺技。パワーボムの態勢からジャンプし背中合わせの状態で担ぎ飛び上がり、逆さになるように落下。相手の頭部をキャンパスに叩き付ける。
- マッスル・スパーク
- キン肉族三大奥義の一つ。キン肉王家の者しか伝えられず、習得者も僅か。連続ブリッジで相手を跳ね上げ、前半部分にて両手・首を抑え空中で極める。後半で相手の両手首・両脚を掴み固め、相手をうつ伏せ・自分がブリッジの態勢で地面に叩き付ける。
- ラーメンマン曰く、スグルが使うマッスル・スパークとは違う似て非なる技らしい。
- ネメシスドライバー
- 相手の顎を自身の両踵で抑え、相手の両脚を両手で掴む。そのまま頭に全体重を掛けながらパイルドライバーの要領で地面に激突させる。キン肉マンのキン肉ドライバーと似た技であるが、キン肉ドライバーが相手の背中側から両腋に脚を掛けるのに対し、こちらは相手の顎にネメシスドロップキックを仕掛けている点で異なっている。
- ペルフェクシオンバスター
- 火事場のクソ力を発動して放ったキン肉マンの過去最高精度のキン肉バスターを返して放たれたネメシス版キン肉バスター。
- 極・吊り天井固め
- 両腕で相手の首を絞め、両脚は相手の足を抱え込み固めた状態で放つ変形ロメロスペシャル。
- パーフェクトディフェンダー
- シルバーマンも使用していた絶対防御技。顔の前に両腕を構え、わきを締めて相手からの攻撃を防御する。
- キン肉マンが使用する肉のカーテンと同様の防御技。肉のカーテンは旧シリーズではキン肉族代々の防御法とされていたが、『Ⅱ世』ではネメシスの兄であり、キン肉スグルの祖父であるキン肉タツノリによって作られた技とされた。新シリーズではタツノリがパーフェクトディフェンダーのおぼろげな伝承をもとに"肉のカーテン”として完成させたことになった。
- 防御に徹する肉のカーテンと違い、パーフェクトディフェンダーは防御から隙を見て反撃するのが目的の技となっている。
- 完璧超人としてのネメシスはパーフェクトディフェンダーとして使用するが、完璧超人になる前のミラージュマンの試練の際にも同様の技を使用していた。
- パーフェクトアセイラント
- パーフェクトディフェンダーで攻撃を防いだまま相手を上空へ放り投げ、宙に浮いた相手を鋭い手刀で突き刺す。
- ネックパンプアップ
- 首の筋肉を膨張・収縮させる事で隙間を生み出しロビンスペシャルから脱出した。
- キン肉バスター
- キン肉マンの使う技と同様。下記「バスターズ・ドッキング」の一部としてのみ使用しており、単独で用いる場面は無い。
- 新キン肉バスター
- キン肉マンの使う技と同様。ピークア・ブーのキン肉バスターを返し、マッスル・スパークに移行した。
- バスターズ・ドッキング
- ポーラマンと繰り出したツープラトン技。相手二人に同時にキン肉バスターを掛ける。
「キン肉マンジェネレーションズ」に登場した「バスター・バリエーションPART6」と同じ形である。 - バッファローマンのキン肉バスター破りと同様で、キン肉バスター中の相手と自分の位置をひっくり返して仕掛けている。
- 通常のキン肉バスターに加え、相手の両腕を自分の両足膝関節でロックしており、全身の自由は奪われ、脱出はさらに困難になっている。ミートいわく「まさに完璧な破壊技(バスター)」。
- キン肉族局中秘伝亡羊捕牢固め
- 右手で相手の片腕をロックしながら、そのまま卍固めの亜種の固め方に捻る複雑な形の立ち関節技。初期にキン肉スグルが見せたキン肉スペシャルと同じ形。
- キン肉族局中秘伝罵苦怒髏投
- 見た目は通常のバックドロップと同じだが、1億パワーを持つファナティックが受け身が取れないほどの強烈なGがかかっている。
- <完肉>新奥義アロガント・スパーク
- マッスル・スパークの原型。先祖であるシルバーマンが使用して見せた技で、マッスル・スパーク以上の難度と攻撃力を持つ。それだけに負担も大きく、繰り出したネメシス自身の体に大きなダメージをもたらしてしまった。
もっとも技を放ったネメシス自身も自分の身を滅ぼすことが分かっていたようで、それでも正義超人ではなく、完璧超人としての勝ちにこだわりケジメとしてあえてこの技を選択していた。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ストロング・ザ・武道
- グリムリパー
- マックス・ラジアル
- ターボメン
- クラッシュマン(キン肉マン)
- ダルメシマン
- マーリンマン
- ピークア・ブー
- マーベラス(キン肉マン)
- ジャック・チー
- ポーラマン
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