ノコギリガザミとは、カニの一種である。地方の方言では「ドーマン」(某陰陽師とは関係なし)、「エガニ」、「ガーシメカン」とも。
概要
日本では沖縄のマングローブや静岡の浜名湖に生息している。ワタリガニ(ガザミ)の一種で第4歩脚(1番下の脚)は他のガザミと同じオール(櫂)型だが、甲羅は他のガザミの様なひし形ではなく、上部にノコギリの様なとげがついた扇の様な甲羅をしている。ハサミは左右で歯の形状が違い、一方は餌を砕いたりすり潰したりする為の大きな歯、もう一方は餌を引き裂いたりちぎったりする細かい歯がついている。このハサミの構造はロブスターと同じである。ガザミの仲間では最大で、甲幅15~25cmに達する。
このノコギリガザミの中にも更に細かく分けてトゲノコギリガザミ、アミメノコギリガザミ、アカテノコギリガザミという種類が存在する。
取り扱う時の注意
こいつの最大の特徴はその太くて強大なハサミだが、やはりその外見のとおり挟む力は恐ろしく強く、単三電池をいとも簡単に潰してしまう程である。こんなのに指を挟まれたら最悪の場合指がもげてしまう可能性も考えられる。もはやノコギリではなくギロチン。更に気性も荒いので(俗に言うあらくれ)、見つけても下手に触らない方がいいだろう。このカニの巣の近くには粉砕された餌の貝殻がごろごろ転がっているので容易に確認できる。どうしても捕まえる時は両のハサミを手で掴むと安全に捕獲できる。
余談だがTBS系列「どうぶつ奇想天外!」中のVTRでノコギリガザミを写していたらハサミでカメラを破壊されてしまうハプニングがあった。
…もちろん食べても美味しい。味は他のガザミに比べて濃厚な甘味がある。
関連動画
2:50辺りに(おそらく)ノコギリガザミが確認出来る。
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関連項目
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