ノトーリアス・B・I・Gとは、
間違えやすいが、『ノトーリアス』であり『ノートリアス』ではない。
1.の概要(HIP HOP アーティスト)
本名クリストファー・ジョージ・レイトア・ウォレス。ニューヨーク州出身のラッパー。
90年代を代表するHIPHOPアーティストの1人であり、24歳没という短命ながらヒットを飛ばした。
MCネームの「B・I・G」は「Business Istead of Games(ゲームの代わりにビジネス)」の略で、「ビー・アイ・ジー」と読むのが正しいが、「ビッグ」と呼ばれることもある。
身長190cm、体重136kgという巨漢で、幼少の頃からその体格から「Big」と呼ばれていたことが由来のひとつ。愛称は『ビギー』。「ノトーリアス」は「悪名高き」という意味。
暴力とドラッグが蔓延するブルックリン区ベッドスタイで育ち、12歳にしてギャング入りしコカインの売人として働く。17歳の時には銃の不法所持で逮捕され、19歳の時にはコカイン売買で摘発され9ヶ月服役している。
麻薬の売人をしていた頃からラップに興味を持ち、街角でフリースタイルラップを行っていた。
作成したデモテープが音楽プロデューサーの目に留まりデビュー、リリースした1stアルバム『Ready To Die(死の覚悟)』は大ヒットし、現在もなお名盤として高い評価を得ている。
転機が訪れたのは彼が22歳の時。同業者である2Pacがレコーディングスタジオから出た直後銃撃され負傷する事件が起き、たまたま同じスタジオで収録していたノトーリアスBIGを彼が疑った事から、2者の関係が悪化。2Pacは西海岸に拠点を置くデス・ロウ・レーベルへと移籍し、2Pacら「西海岸」ラッパーとビギーら「東海岸」ラッパーの間で東西抗争が繰り広げられることになる。
このアメリカ東西海岸ヒップホップ抗争は半ばショー的な意味合いも含んでいたが、ギャングスタ・ラップという彼らのスタイルから本物のギャングまで巻き込んで激化し、とうとう2Pacが何者かの銃撃により殺害されてしまう。2Pacからのディス曲をスルーするなどもとより抗争に乗り気でなくなっていたビギーは2ndアルバムの収録作業を進めるが、アルバム発売直前のプロモーションパーティーの帰路において、彼もまた何者かの銃撃を受け死亡という悲劇の最期を遂げる。没年24歳。犯人は未だ見つかっていない。
暗殺の約2週間後に発売されたアルバム『Life After Death(死後の世界)』は、全世界1000万枚を超える売上を記録。短い活動期間ながら、その名は伝説としてHIPHOP界に深く刻まれている。
2.の概要(ジョジョの奇妙な冒険)
概要へ行きたい。ぼくたちは 死体に喰われる。
ギャング組織『パッショーネ』内『ボス親衛隊』の1人「カルネ(右図)」のスタンド能力。後述の能力ゆえスタンド名のほうで語られる事が多い。
ボスを裏切り、追手を振り切るため空港へ向かったブチャラティチームを単身で襲撃。真正面から不気味な笑みを浮かべながら一行へ接近し、ミスタの銃撃で蜂の巣にされ、あっさり死亡する。
しかし彼のスタンド『ノトーリアス・B・I・G』は「本体の死により本格発動する」恐ろしいスタンドだった。
ゾンビのごとく蘇ったノトーリアスBIGは飛び立った飛行機の中という閉鎖空間で襲撃を再開し、触れるものみな喰らい尽くす恐るべき能力でミスタ、ナランチャ、ジョルノと次々に戦闘不能にしていく。
怨霊のごとき無敵のスタンドに追い詰められた末、トリッシュがついにスタンド『スパイス・ガール』を発現。「物を柔らかくする」能力を駆使してノトーリアスBIGを細切れにして消滅させることに成功する。
安心した矢先、突如飛行機が墜落を始める。異変を感じて振り返ったトリッシュの眼前には、飛行機のエンジンを取り込み巨大化したノトーリアスBIGの姿があった。
もはや絶対にこいつは倒せないと悟ったトリッシュは、飛行機をノトーリアスBIGごとティレニア海へ墜落させ、自分たちは飛行機の一部を“柔らかく”して作ったパラシュートにより脱出し、目的地へ降り立った。本体不在の不死のスタンドは、結局一行に倒されることはなく退場した。
その後、海へ墜落したノトーリアスBIGは、海上で炸裂する波しぶきを永遠に自動追跡しつづけ、たまたま通りかかった船舶などを攻撃し沈没させたことから、この海域は付近の漁師たちに「ティレニアの胃袋」と呼ばれ不吉がられることとなった。
敵スタンドの名は『ノトーリアス・B・I・G』
- ノトーリアス・B・I・G
【破壊力:A / スピード:∞ (無限)/ 射程距離:∞(無限)/ 持続力:∞ (無限)/ 精密動作性:E / 成長性:A】
A-超スゴイ B-スゴイ C-人間と同じ(普通) D-ニガテ E-超ニガテ - 本体のカルネの死亡後、その怨念のエネルギーによって発動する自動追跡型スタンド。
頭部と両腕部にカバーが付いたスライム状の外観をしている。 - 攻撃を受けたものは、触れた部分から侵食されるように喰われて吸収される。スタンドで攻撃するとスタンドごと喰われるため、無機物を介した攻撃以外は厳禁である。
- 「本体がいない」ため射程距離という概念がなく、周囲の物のエネルギーを取り込んで永久に活動するため持続力は無限である。既に「死んでいる」ため、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスでも生命エネルギーを察知できなかった。
- 付近の『最も速く動くもの』を最優先に追跡し攻撃する習性がある。スピードが速れば速いほどそれと同じスピードで追跡するため、スピードにも実質上限がない。もし速く動く乗り物の中で発現された場合、一時的に外へ追い出しても、「高速で動く乗り物」を追跡してしまうため、すぐに戻ってくる。劇中のように時速800Kmの飛行機内で発現された場合は最悪である。
- 逆に速く動かない限り攻撃対象にはならないため、パイプなどの無機物を用いてものすごくゆっくりすり潰すように攻撃するとダメージを与えることができる。ただし細切れにしても劇中ではほんのわずかな体液から復活しており、地の文の説明でも「完全殺害不可能」と謳われている。
- ちなみにカルネは死亡前に人型のスタンド像を出していたが、何もすることなく死亡したため、生前どういった使い方をしていたのか不明である。本体のカルネも一言も喋ることなく死亡しており、「どうやって死ぬ前に自分の能力を把握したか」などはよく読者に議論されている。
- 「本体がいない」スタンドは3部の「アヌビス神」、4部の「チープ・トリック」などがいたが、いずれも第三者の仮の本体に取り憑いて力を発揮するタイプであり、完全に単独で活動するため無敵かつ脅威であったノトーリアス・B・I・Gは毛色が違う。
- なお名前の由来であるHIPHOPアーティスト「ノトーリアス・B・I・G」は、銃殺された直後リリースされたアルバム『Life After Death(死後の世界)』が世界的大ヒットを記録しており、このスタンド能力にもそのエピソードの片鱗が窺い見れる。
各メディアにおけるノトーリアス・B・I・G
PS2ゲーム『黄金の旋風』
トリッシュ初戦闘の敵として登場。初操作時のトリッシュはスタンドを発現していないため、シートをリクライニングさせてノトーリアスの攻撃を誘導しながらステージ奥へ向かう。ジョルノのブローチに近づくとスタンド発現イベントが発生し、スパイス・ガールが発動可能になる。
ノトーリアスは触れたらアウトなはずだがゲームではスパイス・ガールのラッシュで普通にボコボコにできる。原作通りパイプですり潰す攻撃も可能。
体力を削り切ると、今度は飛行機のエンジンを取り込み巨大化したノトーリアスとのバトルになる。原作では戦闘を諦めたがゲームでは真正面からパンチをぶち込みに行く。同社開発ゲームであるバイオ2のG第5形態のように、機内後方から巨体で迫ってくるノトーリアスを攻撃で押し戻し、一定時間耐え切るとクリアとなる。
フリーゲーム『ディアボロの大冒険』
原作の「速く動くものと同等のスピードで襲ってくる」という性質から、こちらが倍速で行動しても同等のスピードで行動してくる敵になっている。逆にこちらが鈍足状態の場合は敵に気づかれることはない。
TVアニメ『黄金の風』
・漫画では本体のカルネは一切の声を発しなかったが、アニメでは「フフ…(薄ら笑い)」「ウッ!ウッ(撃たれる)」「ウッ…ウッ・・・(呻き声)」と喋る(CV:阪口大助)。メディアで初めてカルネにボイスがついたことになる。
・劇中ノトーリアスBIGを飛行機外へ放り出した後にトリッシュが飛行機の主翼上に見たものが「サッカーボール」から「何か赤い球体のもの」に変更されており、戻ってきたノトーリアスBIGであったことが明確になっている。
・原作では文章での説明のみだったノトーリアスBIGのその後について、船舶を沈没させている様が一枚絵で描写されている。肥大化した本体から触手のごとく複数の肉手が伸びている姿は、さながらクラーケンのよう。
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