ノルスとは、スーパーロボット大戦シリーズに登場するオリジナルロボットである。この項目では改良機であるノルス・レイ、更にはパイロットであるセニア・グラニア・ビルセイアとモニカ・グラニア・ビルセイアについても扱う。
ノルスの概要
初登場は『スーパーロボット大戦EX』。パイロットはラングランの双子の王女、セニア・グラニア・ビルセイアとモニカ・グラニア・ビルセイアの2人。
ラングラン王国で最初に開発された魔装機であり、泉の精霊と契約している。
3体が造られたが1号機は契約に失敗したことで消失、残りの2機はセニアとモニカの護身用、式典用として与えられた。女性的で神像のような外見、肘がなく前腕が浮いていることが特徴。戦闘には向かないので、サポート用に修理装置と補給装置を搭載。後に後述のノルス・レイへと改造された。
元々は緑色のカラーリングであったが、PS1の『コンプリートボックス』に収録されたリメイクの際にはセニア機は青色に変更された。
パイロットであるセニアやモニカの出番は少なくないのだが、ノルス自体は途中でノルス・レイに改造されてしまう兼ね合いで出番を奪われがちである。『魔装機神LOE』や『スーパーロボット大戦α外伝』ではオミットされており、時系列的にはノルスが登場するべき場面に存在しない筈のノルス・レイが使われている(LOEの第一部はスポット参戦なので手間や容量を惜しんだと思われる)。DS版の『魔装機神LOE』のリメイクでも直されたなかったが、PSP版でやっと同じ境遇だったウィゾールと共に追加された。
第2次OGでは修理装置の射程2という地味ながらも便利な強化を受けてセニア機が参戦。しかしラ・ギアス編が終わると永久離脱してしまうのだが、この際改造に費やした資金はブローウェルやルジャノール改と共に全額払い戻されるので、どうせ還元されてくるのだからと資金に糸目をつけずに改造を加えるのも面白い。
ちなみに本作ではノルスをフル改造すると、ボーナスとして「『HP回復(中)』の機能を得る」という特典が付く。(これはノルス・レイも同様。)
機体スペック
全長 | 28.2m |
重量 | 39.0t |
搭乗人員 | 1人 |
動力 | フルカネルリ式永久機関 |
装甲材質 | オリハルコニウム 強化セラミック |
移動タイプ | 空・陸 |
守護精霊 | 水系低位(泉) |
開発者 | セニア・グラニア・ビルセイア |
パイロット | セニア・グラニア・ビルセイア モニカ・グラニア・ビルセイア |
武装
- 修理装置
ゲーム中におけるノルスの存在意義の一つ。ROEでは修理や補給によるレベルアップが困難になってしまった…。第2次OGではノルスは射程2マス以内までのユニットが修理可能で、サポートユニットとしての強みを見せている。 - 補給装置
スーパーロボット大戦ではスルーされているが、魔装機神シリーズの時はこちらも使うことが出来る。特にLOEで補給を行えるのはノルス・レイだけだった。ROEでは補給装置を持つ機体が増えた。 - ブラスナックル
浮遊している前腕を発射する。戦闘アニメでは光弾を発射している場合もある。 - リッパークロー
とがった爪で斬りつける攻撃。 - イビルアイ
邪視によりダメージを与える呪術。第2次OGでは命中すると「攻撃力ダウン」の効果も付与する。
ノルス・レイの概要
第4次スーパーロボット大戦で初登場。パイロットはひき続いてセニアとモニカ。
モニカがノルスを改良した機体でレイは「改められた」という意味。どの時点かは不明だがモニカから技術を伝えられたセニアも自身のノルスをノルス・レイに改良している。ノルスと違って両機ともカラーリングは緑色。翼や金色の縁取り、スカートなどが追加されてデザインはより可憐で少女的なものとなっている。
ゲーム中の性能でいえば、そこそこ火力のあるエンジェルウィスパーが追加されていることが特徴で戦闘に参加させやすくなっている。ROEでは広域修理装置が追加されたものの、修理や補給によるレベルアップが困難になってしまったのでサポート要員としてはやや弱体化している。逆にランクアップ武装のチャームアイがかなり使いやすいので資金を注いで攻撃に参加させてあげた方がレベルアップしやすい。
機体スペック
全長 | 24.2m |
重量 | 52.9t |
搭乗人員 | 1人 |
動力 | フルカネルリ式永久機関 |
装甲材質 | オリハルコニウム 強化セラミック |
移動タイプ | 空・陸 |
開発者 | モニカ・グラニア・ビルセイア セニア・グラニア・ビルセイア |
パイロット | モニカ・グラニア・ビルセイア セニア・グラニア・ビルセイア |
武装
- 修理装置
ゲーム中におけるノルスの存在意義の一つ。
基本的には上述のノルスと同様だが、こちらは第2次OGではノルス・レイは修理装置の射程が3になった。 - 補給装置
こちらも上述のノルスに同じ。 - プラズマソード
ノルスのリッパークローに代わり、他の魔装機と同じ仕様の格闘用武器を装備するようになった。
α外伝ではバレエのようにくるくる回転しながら斬りつける。 - ディフェンスダガー
ROEからの武器。短いプラズマソード二刀流で斬りつける。 名前が示す通り護身目的の兵装であるため、他の武装と比較すると攻撃力は低い。 - ブラスナックル
浮遊している前腕を発射する。ROEでは登場しない。 - イビルアイ
邪視によりダメージを与える呪術。ROEではイビルアイをフル改造することで後述の「チャームアイ」へとランクアップできる。 - チャームアイ
イビルアイのランクアップ武装。ハートマークを飛ばして魅惑の力でダメージを与える。ノルス・レイの武装の中では威力、射程、燃費のバランスがよくとても使い勝手がいい。 - エンジェルウィスパー
必殺技。光輪を飛ばす近接攻撃。ラ・ギアスにおける天使の概念は不明。α外伝では遠距離攻撃となっており、翼を生物的に変化させて無数の羽を飛ばして敵にダメージを与える。どちらにせよ幻想的な攻撃で、DS版LOE以降はセニアやモニカのカットインが挿入される。
第2次OGではノルスの「イビルアイ」の代わりにこちらが使用可能なため、こちらの武器に「攻撃力ダウン」効果が付いている。 - 広域修理装置
ROEからセニア機に追加された回復MAP兵器。修理装置用のナノマシンを周囲に散布する。
操者
セニア・グラニア・ビルセイア
ラングラン王国の王女でモニカの双子の姉。魔力が基準を満たしていない為にテストに不合格となり、王位継承権を持たない。他に家族は父は第287代国王のアルザール、兄にフェイルロード、異母弟にテリウス、親戚にシュウ・シラカワやクィンティヌスがいる。
メカフェチで機械いじりやコンピューターの扱いに優れ、ハッキングや魔装機の設計に非凡な才能を発揮する。気さくな性格で地上人であるマサキ達ともすぐに打ち解けている。好奇心旺盛でゴシップが大好き。また未知の技術や地上のメカニックへの関心も非常に高い。王女ながらに戦闘に出るだけではなく、部隊の機体整備や情報収集まで手がけており、魔装機神隊(後にアンティラス隊)には欠かせない人物となっている。
LOE第一部では奪われたサイバスターを取り返そうとするマサキのジャオームに無理矢理同行。奪還後はそのままジャオームを操縦する場面もあった。
EX(ラ・ギアス事件)ではモニカと共にシュテドニアス連合軍に捕えられていた。モニカを脱出させに来たシュウが一緒に助けようとするがそれを断って、残留。ラングランを裏切って王都陥落や父の死の原因を作ったシュウのことは好きではないが、牢に閉じ込められて泣いてばかりいたモニカの想いを尊重して彼女をシュウに託した。その後、シュテドニアス軍の人質作戦でモニカの代わりに利用された時はコンピューター制御の牢に入れられていた為に自力で脱出、移動要塞に一緒に搭載されていたノルスで脱出してしまった。マサキ達に救出され、そのまま同行。ザムジードを直すと申し出たり、ZZガンダムやガンダムF91を参考にデュラクシールを作り上げるなど活躍する。
LOE第2部では最初から最後までマサキ達と同行する。情報収集から世界情勢、メカ整備まであらゆる場面で説明役として活躍する。
ROEでは更に出番が増え、ハッカーやメカニックとしてのライバルまで登場。従兄弟のクィンティヌスにヒゲが似合わないと言って剃らせるなどフラグも匂わせている。資金調達の為にアンティラス隊のメンバーのグッズを販売するアンティラスショップを経営したりと活躍の幅は広がっている。情報収集の為に「セニア機関」を設立し、メフィルやギドを従えている。ファングも手伝っているのだがコンピューターが扱えないのでショップ運営やお茶くみをさせていることが多い。
第2次OGではラ・ギアス事件の間だけの参戦。デュラクシールはガンダムではなくてヒュッケバインを参考にしたことになるのは誰もが予想していたが、召喚にヒュッケバインが巻き込まれなかったので以前からマサキに地上の情報を送ってもらっていたことになっている(色々とストーリー的には矛盾してしまうが、ヒュッケバインが全くラ・ギアスに関わらないので仕方がない)。
モニカ・グラニア・ビルセイア
ラングラン王国の王女でセニアの双子の妹。セニアと違って魔力は高く、王位継承権を持つ。未来を予知する未来見の能力を持っており、テュッティの身に降りかかる悲しみを予言したこともあった。
おっとりした清楚なお姫様だが、姉同様にあまり立場にとらわれない気さくな性格。文法を間違えることが多く、謙譲語と尊敬語がごっちゃになったりする。清らかな女性が好みのヤンロンから崇拝されているがモニカは従兄弟のシュウ・シラカワを熱愛している。恋敵のサフィーネ・グレイスとは喧嘩が絶えないが憎んでいるわけではない。シュウへの愛情が高まると恍惚とした乙女モードに突入して独り言が漏れだすこともある。
LOE1章では護身の訓練で1度スポット参戦する。王女ながらに洗濯物を干している時にサフィーネに誘拐されることもあったが、マサキ達に救出された。その際、ボールギャグを咥えさせられており、わざわざ立ち絵も用意されている。
EXではシュウの章のみの登場。捕らわれていた所をシュウに連れだされ、彼の目的の為に邪神復活に加担することとなる。その後乗機のノルスをシュウがシュテドニアス軍から奪還してもらっている。マサキの章ではモニカの髪型のカツラをかぶらせられたセニアが登場するが、ボールギャグ姿のモニカの絵がわざわざ流用されている。
第4次スーパーロボット大戦ではノルスをノルス・レイに改修し特異点崩壊や火星の戦いに立ち会う。シュウと戦う選択肢を選ぶとモニカも敵となり、ネオグランゾンを修理装置で回復するという恐ろしい行為を働く。
LOE2章では登場するが戦闘には参加しない。相変わらずサフィーネと恋の鞘当てを繰り広げている。
ROEでもシュウ達と共に登場する。仲間になるルートがあるが、出番は少ない。
第2次OGではシュウ達と共に終盤に無条件で加入する。SP回復があるので精神コマンド要員として活躍できるほか、エースボーナスも戦闘とは別の意味で強力なので、終盤ステージの資金稼ぎの御供に。
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関連コミュニティ
関連項目
- セニア・グラニア・ビルセイア
- モニカ・グラニア・ビルセイア
- スーパーロボット大戦
- スーパーロボット大戦EX
- 魔装機神
- 魔装機
- ラングラン王国
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