ノレア・デュノクとは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するキャラクターである。
概要
あなた一人が頑張ったところで地球の状況は何も変わらない
なのに大層な夢を抱いて。現実ナメてますよね
地球を拠点に活動する反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」へ派遣されてきたパイロット。同じ境遇であるソフィ・プロネとバディを組むアーシアンの少女。搭乗機はガンダム・ルブリス・ソーン。
ソフィより癖のある深緑のボブヘアが特徴。私服に黒いインナーとダメージ加工らしきショートパンツを着用。第11話のエンドカードやそれ以降のOPなどではミリタリーチックな緑のコートを羽織っている。
人物
性格はソフィと対照的で、常に平静で寡黙。自分の感情をあまり表に出そうとしない。エアリアルの砲撃を危険と判断して艦隊を後退させるなど、戦場では冷静沈着で仲間からも信頼されている。自分の任務を忠実に遂行するタイプで、自由奔放で任務よりも自分の欲望を重視するソフィのストッパー役でもある。
一方でスペーシアンへの強い憎しみと厭世観を持ち、殺人も躊躇うことなく実行する。さらに実際はかなりの激情家で、普段は静かに怒っているものの、一度スイッチが入ると憎しみを向ける相手に対してはソフィ以上の残虐性と狂暴性を見せる激情家。しかも割と短気で好戦的。また、同じアーシアンであってもスペーシアンと行動を共にする者、スペーシアンとの融和を主張する者に対しても同様の敵意を向けている。実際、同じアーシアンのニカ・ナナウラの命を奪おうとしたり、苛烈なリンチによって容赦なく痛めつけている。
絵を描くのが趣味らしく、かなり正確なスケッチを描くことができる。ただし、その内容は動物や虫の死骸などで、ここから彼女の「死」に対する心情が窺えるものとなっている。
敵意を向ける者に対して敬語で話すのが特徴的あり、「どの口が」と反発するのが口癖。ただし、これも冷静なときの話であり、激怒したときは荒っぽい言葉遣いになる。
ソフィは不満を表に発散するタイプなのに対し、ノレアは内に溜めて鬱屈するタイプ。そのためキレるとやばいのはノレアのほう。
そんなスペーシアンに対する歪んだ憎しみを持つ彼女に対し、エラン・ケレス(強化人士5号)は自分の境遇と重ね合わせて思うところがあるようで・・・・。
望みの果て
プラント・クエタ襲撃に参加した後、プリンスの手引きによってソフィと共にアスティカシア学園に編入。学園生活を楽しんでいたソフィとは対照的に「反吐が出る」と憎悪を抱いてた。エラン・ケレス(強化人士5号)から生徒手帳を奪い、プリンスの指示によってガンダム・ファラクトを調査する。そこを連絡係のニカ・ナナウラに見つかるが、裏切ろうとしたニカをファラクトで容赦なく踏み潰そうとする。
そこへ間一髪のところでスレッタがニカを救出。邪魔な二人をもろとも殺そうとするが、ソフィがスレッタからの決闘の申し入れを受諾したことで、渋々ながらも付き合うことになる。
そして、バトルロイヤル式の決闘であるランブル・リングの最中にルブリス・ソーンに乗って乱入。ソフィと共に無差別攻撃を開始するのだった。
この項目は、ネタバレ成分を多分に含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
破壊活動の中でMSのコックピットを撃ち抜き、スペーシアンの生徒であるジュベジュを殺害してしまう。その後、強化人士5号と交戦に入るが逃げられてしまい、スレッタのエアリアルと対峙していたソフィはデータストームの逆流で大きなダメージを受け、死亡してしまう。
ガンダムの呪いを受けずにスコア6を発動させたスレッタに戦慄しつつ、ソフィの亡骸とルブリス・ウルを回収し撤退する。
心の支えであるソフィを失ったノレアの精神状態は急激に悪化。地球にも帰れなくなった彼女の悲しみはどす黒く憎悪となり、不安定になっていく。表面的にはソフィのストッパー役だったノレアだが、実はソフィは彼女の情緒不安定な一面を安定させる存在でもあったのだった。
グラスレーに保護される形となった彼女は、居合わせたニカに半ば八つ当たりに近い形で暴行を働く。ニカに行動を非難されたことでさらに激昂し、何度も彼女を踏みつける苛烈なリンチを科すのだった。
どの口が!どの口がどの口がどの口がどの口が!どの口がどの口がどの口がどの口がどの口がどの口がどの口がどの口がぁー!
その後、ニカそして5号と共にグラスレー寮の同じ部屋に軟禁され、何とも奇妙な共同生活がスタート。何かと煽ってくる言動の5号にブチ切れ、鉛筆で目玉をえぐろうとするなど相変わらずの凶暴さを発揮するが、次第に5号に「これ以上ガンダムに乗りたくない」という本音を見破られるようになる。
ついにノレアの精神状態は限界に達するようになり、暴れ始めたところを5号に取り押さえられると、涙を流しながらソフィを失った悲しみと死にたくないという本音を口にする。
ソフィ…どうして死んじゃうの…待ってよ。…置いてかないでよ…
一人はやだよ…死ぬのは…怖いよ…
同じガンダムのパイロットとしてソフィの悲しみを理解する5号は、そんな彼女の手を優しく握るのだった。
クィーン・ハーバーでの惨劇を見た彼女は再びスペーシアンへの激しい憎悪を募らせる。シャディクの指示によって部屋が解放されると、一目散に飛び出し、5号の制止を振り切ってルブリス・ソーンで出撃する。
シャディクの狙いは再び魔女を暴れさせることでドミニコス隊を分散させ、宇宙議会連合と合流する時間を稼ぐことだったが、ノレアはそんな意図を知らないまま、ただ憎しみの感情のままに再びアスティカシア学園で無差別テロを敢行。学園は生徒たちに多くの死傷者が出る甚大な被害を受け、収まらないノレアは駆け付けたケナンジ・アベリーたちドミニコス隊にも応戦。
そこへ、ガンダム・ルブリス・ウルに乗った5号が現れ、必死に説得。最初は聞く耳を持とうとしなかったが、5号の感情のこもった言葉についに心を開き、パーメットスコアを解除して、ガンヴォルヴァも停止させる。
後で教えて。あなたの本当の名前。
ノレアと5号が心を通わせあったその瞬間、ドミニコス隊の狙撃によってルブリス・ソーンのコックピットは撃ち抜かれ、死亡。その光景を目にした5号は絶叫しながら初めて自らパーメットを上げ、その場から逃亡する。
その後、スレッタの放った虹色のパーメットの力によってデータストームの向こう側からソフィと共に5号の前に姿を見せる。
一連の騒動から3年後、ノレアがスケッチした風景を1人で探し続ける5号の姿があった。
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関連項目
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