ノンバイナリーとは、性自認(自分が認識している性)が男性・女性のどちらにもはっきりと当てはまらないセクシャリティのことである。
正式名称は、ノンバイナリージェンダー(nonbinary gender)。
また、身体構造が男性・女性のどちらとも一致しないことをインターセックス(DSD)と言う。
ノンバイナリーは、インターセックスなどとともに「第3の性(サードジェンダー)」と表現されることがある。
概要
日本国内においては、同様の意味を持つ「Xジェンダー」という言葉の方が浸透しているが、欧米ではノンバイナリーと言う。
出生時に割り当てられた性別と自認する性別が異なり「性別違和」に悩むという意味では、広義のトランスジェンダーの中に含まれると見ることができるが、いわゆる(狭義の)トランスジェンダーの人が男性または女性のどちらかの性別を強く自認していることから、ノンバイナリーはトランスジェンダーに含まれない、別であるという考え方もある。
2019年1月、米国カリフォルニア州では、ノンバイナリーを自分の性別として選択できる法律「California Gender Recognition Act (SB 179)」が施行された。
これにより、同州での出生証明書、運転免許証、身分証明書の性別欄には、男・女だけでなくノンバイナリーと記載できるようになっている。
2019年夏時点で、米国の13州でノンバイナリーが選択可能。
ノンバイナリーの人を呼ぶ際は、HeやSheでなく「They」、Ms.やMr.ではなく「Mx.(ミクス)」が用いられる。
世界には、ノンバイナリーなどのセクシャルマイノリティの人のために、パスポートやIDに「M」「F」以外に「O(otherの頭文字)」や「X(不定を意味する)」を設けている国もある。
ノンバイナリーを公表した著名人
関連項目
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