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ノーカントリー

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ノーカントリー（原題: No Country for Old Men）とは、2007年製作のアメリカ映画である。監督はコーエン兄弟。

概要

2005年に発表されたコーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』（原題: No Country for Old Men、扶桑社ミステリー文庫）を原作とする、80年代のアメリカとメキシコの国境地帯を舞台に麻薬取引の大金を巡り凄惨な殺戮劇が繰り広げられるスリラー映画。

2007年度の第80回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞するなど、コーエン兄弟にとって『ファーゴ』と並ぶ代表作となった。日本でも2008年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位を獲得。

原題は直訳すると「年老いた者には住みにくい国」、または「老人の為の国など存在しない」という意味。

あらすじ

1980年のアメリカ合衆国テキサス州西部。

狩猟に出たルウェリン・モスは、偶然にも殺人現場にたどり着き、そこにいた息も絶え絶えに水を欲しがる生き残りの男の願いを無視し、ひょんなことからマフィアの大金を見つけそれを自宅に持ち帰る。

その夜、モスは水を欲していた男のことが気になって再び現場に赴くが、男はすでに息を引き取っており、しかも金の行方を捜していたギャングに見つかりその攻撃を受ける。

肩を負傷しながらもその場を逃れたモスは妻に実家に逃げるよう告げ、自身も逃亡生活をスタートさせるが、そんな彼に、連続殺人鬼の魔の手が迫っていた。

主な登場人物 ※()内は演者

アントン・シガー (ハビエル・バルデム)
モスが持ち逃げした大金を追う殺し屋。キャトルガンやサプレッサー付きショットガンを得物とする、眉一つ動かさず人を殺せるサイコパス。

ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)
ベトナム帰還兵。溶接工をやっていたが今は無職。偶然手にした大金を手に国境付近を逃げ惑う。

エド・トム・ベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)
モスを保護しシガーを逮捕するため事件を追う年老いた保安官。本作の語り部でもある。

カーソン・ウェルズ(ウディ・ハレルソン)
ギャングのボスに雇われた賞金稼ぎ。

カーラ・ジーン・モス(ケリー・マクドナルド)
健気なモスの妻。

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