ハイエナ(Hyenas)とは,食肉目ハイエナ科に属する肉食獣である。
また、ニコニコ動画でいうハイエナとは、サザエさんに登場する波野ノリスケの俗称である。
概要
ハイエナ(動物)
一見犬に似ているためイヌ科の動物と思われがちだが、実際にはハイエナ科はジャコウネコ科(大雑把に言うとマングースの仲間)に近縁であり、どちらかというとネコに近い(食肉目・裂脚亜目にまとめられる)。
意外にも寿命は長く、野性下で30年を越え、人間による飼育下で40年以上生きた個体も確認されている。
ハイエナといえば腐肉をあさる「腐肉食動物(スカベンジャー)」という認識が一般に強い。実際、彼らの強い顎はほとんど骨ばかりとなった死体も骨ごと噛み砕いて食せるほど強く、ハイエナ科4種のうちカッショクハイエナとシマハイエナは死肉を主食としている。
またサバンナの常として、自分より弱ったライオンなどが獲物を狩ると集団で現れ、獲物を横取りすることもある。特にハイエナは個々が弱い分、集団で群がって横取りせざるを得ない。他人のおこぼれにあずかる、または困窮した者からさらに利益をむしりとるなどの行為を「ハイエナ」と呼ぶのは、こういった側面に由来する。
しかしハイエナ科の中で最大かつ代表的なブチハイエナは、上記2種と逆に群れで狩った獲物を主食としている。
ブチハイエナの狩りにおいて武器となるのは、持久力と群れの統率力である。この群れ(クラン)は、大抵先代のリーダーを務めていたメスの長女にあたるメスが率いる。またオスはメスより一回り小さく、おしなべてメスより弱い。
群れで捕らえた獲物の骨を巣穴の周囲に積み上げ、食料がないときはこの骨をアゴで砕いて飢えを凌ぐ。この骨をかじっている姿が、「ハイエナ=死体漁り」というイメージに拍車をかけたのかもしれない。
なおクラン以外にも単独またはペアで行動する個体群、複数のクランを渡り歩く個体群などの例外もある。12種類からなる鳴き声でコミュニケーションをはかり、群れ全体で子供を育てるなど、社会性も高い。また鳴き声は笑い声のようにも聞こえる為、英語では「ラフィング・ハイエナ」と呼ばれている。
サバンナならではの過酷な掟はハイエナにとっても例外ではなく、しばしばライオンや他の有力な動物に獲物を横取りされたり、そのままハイエナごと食料にされることもある。また、極限状態になるとハイエナ同士で共食いをすることもある。
ちなみにハイエナ科4種のうち残りの1種はアードウルフといい、長い舌でアリ塚からシロアリをなめ取って食べることに特化した、アリクイのような動物である。外見は割と普通のハイエナっぽい。
ライオンキングやハイエナ行為のようなスラングの影響で醜悪な見た目であるようにイメージされがちだが、意外とかわいい。
余談
ハイエナはオスもメスも肛門腺が非常に発達している。
画像検索するかイヌを飼っていれば分かるが、あの肛門にさらに肛門腺……肛門の周りが盛り上がると非常にそれっぽい。おまけにブチハイエナのメスは外性器も色々な方向に勃起屹立しているため、オスのそれと非常に区別がつきにくく、初見で下半身を見てオスとメスを判別するのは結構難しい。
なので、かつては両性具有、つまり「ふたなり」だと思われていた時期もあった。乱心したのか、キリスト教でも「神をその身に受け入れたかどうかわからんやつ」をハイエナに例えている。
出産の際には、ぶっちゃければ「●ん●んが裂ける」事になるため、大変な苦痛を伴う。ハイエナの出産では初産の60%が死産、母体も5頭に1頭が死に至るという。なお出産後は裂けた跡が亀裂となって残る為、オスメスの判断はつけやすくなる。
波野ノリスケ
波野ノリスケとは、「サザエさん」の登場人物。詳細は波野ノリスケの記事を参照。
2007年5月27日に放送されたテレビアニメ「サザエさん」の「父さん発明の母」回で、ノリスケ死のテーマ(仮題)なるBGMが話題となった。磯野家のすき焼きの匂いを嗅ぎつけ登場するというもの。
この回はあの「全自動卵割り機」が出てきたサザエさん屈指の冥界迷回であり、そもそもこの機械もすき焼きに使う生卵を抽出するための機械だった。そのためか、ノリスケも色々な意味で話題になった。
関連動画
関連項目
動物のほう |
ノリスケのほう |
- 13
- 0pt