ハイエロファントグリーン(法皇の緑)とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の登場人物・花京院典明の持つスタンドである。名前の由来はタロットカード大アルカナの5番目「法皇(教皇)」。
ジャンプ連載時、初登場した時は「ハイエロファントエメラルド」と言う名前になっていたが、肉の芽を抜かれ承太郎らの仲間になってからはハイエロファントグリーンとなっていた。
このことについて、肉の芽を抜かれ正気を取り戻した事でスタンドにも何らかの変化があったのか・・・と言う説が一部であったが、単行本では最初からハイエロファントグリーンになっていた。
概要
【破壊力:C / スピード:B / 射程距離:A / 持続力:B / 精密動作性:C / 成長性:D】
分類としては遠距離操作型のスタンドで、人型である。
体をひも状(帯状)に分解する事が出来、その紐を伸ばす事で最大100m以上の射程を持つ。
後の第6部にて同じく紐に関連する能力を持つスタンド「ストーン・フリー」が存在するが、ストーン・フリーは本体の身体を紐状に分解するのに対し、ハイエロファントグリーンはスタンドの身体を紐状にするという違いがある(それ以前に近距離パワー型と遠隔操作型で違うが)。
スタンドの原則の一つ「本体から遠くに離れるほどパワーは弱くなる」の例外とされる。後述の能力により本体から遠く離れても高い攻撃力を発揮できるためと思われる。
その特性のため、障害物や死角の多い場所(町中、人体の中などを含む)では滅法強いが、砂漠や平野のような死角の少ない場所では闘い辛く、相手の反撃を受けやすい傾向にある。
なお、序盤で肉の芽の影響を受けていた頃は、スタンドで人間を操っていたことがあったが、承太郎との交戦後はスタンドを巻き付けて相手を封じることはあっても、操る描写は見せなくなった。本人が自粛したのか、それとも肉の芽の影響で一時的に身に着けた能力なのかは不明。
グリーンの名の通り全身がメタリックグリーン的な色をしており、紐の能力を象徴するかのように体中に網目模様があるため、承太郎はハイエロファントグリーンを見て「光ったメロン」と言っている。
能力
- 紐状になる能力
- 文字通り体を細長い紐にする事が可能。
ロープ程度の太さから、人間の体内に潜り込めるほどの細さにまでなる事が出来、作中で実際に人の体内に潜り込んでいる。
紐状になった体の先端で、死角から相手のスタンドを貫くといった芸当も可能。 - エメラルドスプラッシュ
- 宝石型のエネルギー弾を発射する、ハイエロファントグリーンの攻撃技。
スタンド自身のパワーは遠隔操作型と言う事もあって高くは無いが、この技で攻撃すればそれなりの攻撃力を発揮でき、近距離パワー型のスタンド相手でもなければ十分致命傷を負わせる事が可能。鋼鉄を始めとする無生物を破壊する力も高すぎず低すぎずといったところだが、それが第四部のラットと同様、敢えて反射させて相手の死角を狙える強みにもなっている。(この反射によって直接ダメージを与えた場面はないが、相手の油断を誘い隙だらけにするのには貢献した。)
基本的に手のひらから発射しているが、全身を紐状にしている状態からでも発射できる点を見るに、体のどこからでも発射出来る模様。 - 糸の結界
- 紐状になる能力とエメラルドスプラッシュを組み合わせた技。
一定距離内にハイエロファントグリーンの紐を張り巡らせ、紐に僅かでも触れると自動的にエメラルドスプラッシュで攻撃するという「結界」を張る技。
この技はDIOと対峙した時に使用され、惜しくも結界の攻撃そのものは不発に終わってしまったが、DIOのスタンド「ザ・ワールド」の秘密を解き明かす事に成功した。
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関連項目
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