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ハイソカーとは、1980年代に流行した国産の高級車や上級小型乗用車を指した名称。トヨタの高級車が代表的である。「ハイソ」とは「High Society」の略で、「上流階級」という意味である。
概要
バブル期前の日本では1980年にトヨタから初代・クレスタが発売され、1982年のマイナーチェンジの時に”スーパーホワイト”と名づけた白のボディカラーが設定されると爆発的に売れまくった。1984年の2代目クレスタ＆5代目・マークII＆3代目・チェイサーのいわゆるX70系が発売されるとその地位は不動の物となり、1988年に登場したX80系がデビューするとバブル景気と相まって「カローラの販売台数の次に売れる車種」と言われるまでになる。
他社も同じようなカテゴリーの車を出したが、あまり認知されなかった。それだけマークII系列はすごかったと言える。
また、1981年にトヨタから発売された高級2ドアクーペの初代・ソアラも爆発的に売れ、1986年にデビューした2代目も初代よりもさらにイロイロ盛り込んだ豪華絢爛な作りでバカ売れし、一時代を築いた。この当時の高級車・クラウンにも同じようなテイストを採用して売れた。
バブル期にはカローラよりもこれらの上級車が売れに売れ、1990年の年間の販売台数はカローラよりもマークIIが売れるという珍記録も残っている。
特にX70系マークIIシリーズの特徴として、ワインレッドの内装色がある。白いボディとワインレッドの内装色はその豪華な雰囲気を出して定番として売れた。このワインレッドの内装色は次のX80系まで採用されていた。1980年代後半のトヨタでは、格下の車種にもこのワインレッドの内装色を採用していたこともある。大衆車カローラの中間グレードから上級グレードにも採用されていたこともあった。
パワーシートやデジタルメーター等の豪華装備で彩られた車内の雰囲気はまるで高級クラブを感じさせるので、BGMにはムード歌謡や演歌が凄まじく似合うｗ。ものすごく余談だが白とワインレッドの組み合わせはファミコンカラーと似ている。80年代の日本人の心のカラーと言えるかもしれない。
他社の場合、日産では、シーマ、セドリック＆グロリア、ローレル、R31スカイライン、レパード。マツダではルーチェ、センティアがその役割に担っていた。
殆どの場合、エンジンは上級グレードで直列6気筒orV6気筒で、駆動方式はFRであった。最高峰グレードにはターボチャージャーや電子制御サスペンション等も奢られていた。
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