ハイドンとは、ラストネームの一。音楽家のフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732年~1809年)が有名である。
フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの概要
交響楽の父とも呼ばれ、モーツァルトとともに(狭義の)クラシック音楽のツートップを飾る偉大な作曲家なのだが、悲しいかなモーツァルトに比べ巷での認知度は低い。○○のモーツァルトのような比喩表現もなく、ガチなクラシック関連以外における俗な用いられ方はモーツァルトと比べるととても少ない。これは別段ハイドンが劣っているのではなく、モーツァルトが神すぐるだけの話である。
モーツァルトやベートーヴェンがその家系の先代から音楽家であったのに対し、ハイドンの父親は車大工であった。しかし5歳のときにいとこに音楽を教えてもらったことがきっかけで才能が開花した。
一時期ベートーヴェンを指導していたが、丁度忙しい時期に相手していたので決して丁寧な教え方とはいえなかった。芸大和声のような課題の添削では禁忌を見落とす始末であった。これにベートーヴェンが拗ねて、ハイドンへの自作曲の献呈を態と見送ったという嘘なのか冗談なのかわからない話が伝わっている (事実、作品番号1のピアノトリオは自身のパトロンに献呈され、ハイドンに献呈したピアノソナタ第1番ヘ短調は作品番号2が振られている)。
ハイドンセット
モーツァルト作曲の、ハイドンに捧げた弦楽四重奏曲14-19番 K387, K421[K6417b], K428[K6421b], K458, K464, K465には「ハイドン・セット」という通称が用いられることがある。6曲目のK465には「不協和音」の愛称 (??) がよく使われる。
ハイドン変奏曲
ブラームス作曲の、8つの変奏および終曲からなる変奏曲の通称。本題の邦訳を「ハイドンの主題による変奏曲」とする楽譜・辞典が多い。メインテーマとして用いられる「"聖アンソニー"のコラール」がハイドン作曲の(だと当時思われていた)ディヴェルティメントからの引用であったためこの題になったが、近年の研究でこのディヴェルティメント自体ハイドン作であったのかどうか疑わしくなっている (少なくとも「"聖アンソニー"のコラール」のテーマ自体はハイドンオリジナルでない可能性が高いらしい)。
関連動画
関連項目
- 世界の国歌
- オーストリア
- ウィーン
- クラシック
- 古典派音楽
- 交響曲の父
- ボッケリー二(同時代のイタリアの作曲家)
- 交響曲
- 弦楽四重奏曲
- チェロ協奏曲
- トランペット協奏曲
- モーツァルト
- ベートーヴェン
- 弦楽四重奏曲第77番
- ドイツの歌
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