ハイパードライブとは、映画『スターウォーズ』に登場する超光速航法技術である。
概要
スターウォーズ世界に置いて、恒星間航行を可能とするハイパードライブ・テクノロジーは2万5000年前から存在する非常に安全かつ洗練された技術であり、市民生活に深く根付いたものとなっている。
もしも、銀河の端から端まで光速で旅をした場合、10万年以上という長い年月が掛かる。だが、ハイパースペースとリアルスペースを1枚の布に例えて、そこに出来るシワを利用した宇宙時間の次元を使うことで旅の所要時間を大幅に改善された。
宇宙船の大半には、ハイパードライブ・エンジンと航法ナビゲーション・コンピューターが備わっているが、亜光速エンジンしか装備されてない宇宙船には、追加ブースター・システムとハイパースペース・ジャンプ座標をプログラムされたアストロメク・ドロイドが必要である。
ハイパースペースへの突入順序として、まずはリパルサーリフトと亜光速ドライブを使って、惑星からの強力な重力の影響から離れる。目標地点を設定して、航法コンピューターが安全な航路を探しだし、エンジンが加速してハイパースペースに突入する。
ハイパードライブはスプライト"ハイパーマター"粒子を利用し、宇宙船の複素質量・エネルギーの構成を変化させることなく、光速跳躍を可能としている。生成されたハイパードライブ・フィールドが宇宙船の周囲に照射されることで当該船はハイパースペースに留まることが出来るのだ。
航行システムが機能不全に陥った際は、宇宙船はハイパースペースからリアルスペース(通常空間)へと引き戻されるが、その場合は、アステロイド・ベルトや恒星の中心など、危険な宇宙空間に出る可能性がある。その為、全てのハイパードライブ装置にオートマチック・カットオフ(自動切断装置)が組み込まれている。
船をリアルスペースに強制的に引き戻す手段としては、重力井戸発生装置に始まり、ハイパースペース・ルートを塞ぐための巨大小惑星群に至るまで、長年に渡りあらゆる方法が駆使されてきた。だが最新の安全装置をもってしても、ハイパースペースでの事故は絶えることがない。たった1メートル四方大の小惑星の影でも、一瞬にして船と乗員を葬り去ることが出来る。また、異常作動したモティベーターのせいで、船が通常空間に復帰出来ず、永遠にハイパースペースに閉じ込められてしまうという事もある。
クラス
ハイパードライブには"クラス(等級)"分けがある。数字が小さいほど、ハイパードライブのスピードが速くなる。ほとんどの民間船は、クラス3以上の比較的遅いハイパードライブを使っている。政府や外交、軍事用船はクラス2かクラス1だが、実験的、あるいはミレニアム・ファルコンのような"ならず者の"宇宙船には、さらに速いクラスが搭載されている。ミレニアム・ファルコンと民間の一般的な船と比べると4倍もの差がうまれている。
ハイパースペース
ハイパースペースとは、リアルスペースに平行して存在する空間であり、そこでは光速を遥かに超えて航行することが可能である。科学者達はこの空間を理解出来ておらず、いくつもの説がある。
リアルスペースとハイパースペースは重なって存在しているため、両空間上には対応するポイントが正確に存在する。つまり、ハイパースペースにはリアルスペースにある物体の「影」が投影されており、その影の近くを航行するのは非常に危険である。そのため、航法コンピューターやドロイドに内蔵された宙図に緻密な航行ルートを設定することで、これらの影を回避しなければならない。リアルスペースでは物体が常に動いているので、座標もアップデートし続ける必要がある。
ハイパースペースの開拓者達は新しいルートを開拓する場合、今も昔も「マイクロ・ジャンプ(短距離跳躍)」を行う。未知のハイパースペースにジャンプすることは常に危険と隣合わせであった為、高収入が見込める仕事でもあった。
リアルスペース
通常空間(または単に宇宙)と呼ばれている。数多くの天体が存在し、多くの生物達が生活する空間。
リアルスペースでは、光速を超えることが出来ず長期の移動に時間が掛かり過ぎる為、航行中に精神を異常を来たす者が多かった。しかし、ハイパースペースを発見し、そこに侵入する技術を確立することで問題を解決した。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt