ハカイダーとは、特撮番組『人造人間キカイダー』および『キカイダー01』に登場したキャラクターである。彼をモチーフとした映画に関しては『人造人間ハカイダー』を参照されたい。
概要
今持って人気の高い悪役であり、彼を模したキャラクターがしばしば登場するほどである。人間体も存在し、その際には「サブロー」を名乗った。自らを「ジローの兄弟」と語り、「ジローが壊れた時に自動的に動き出す」と騙った。人間体は「人造人間キカイダー」のみの登場で、「キカイダー01」においては登場していない。
人造人間キカイダー
初登場は35話「ジロー デンジエンドの最期!」の予告編である。次回予告等でシルエットで登場していたが、やや両手が長いものであった。37話の「ジローの弟 強敵ハカイダー!」で本格的に登場し、41話の「変身不能!? ハカイダー大反逆!」まで活躍した。
光明寺博士をマインドコントロールさせた上でハカイダーを制作した。良心回路とは対極の存在にある悪魔回路を体内に設置した。なお、その開発には膨大な資金が必要であったとされ、この前後にダークは銀行強盗を重ねている。
その目的はジロー=キカイダーの破壊であり、その行動原理に忠実に従って行動をする。その為、父親を殺された(と誤解した)マサルを利用し、キカイダーをおびき寄せようとしていたが、一方で独自の美学を持っており、人質を取る作戦を嫌い、またバラバラになったキカイダーが生きていると知った時に喜びにも似た感情を示したり、元に戻るまで待つなどあくまで真っ向勝負で破壊する事に執着している。その為、アカ地雷ガマにキカイダーを先に倒されてしまった際は自分の存在意義を失い自我が崩壊、自分を創造したプロフェッサーギルや光明寺博士に対して自分を創造したことへの怒りをあらわにし、手にかけようとした。
キカイダーに手出しをさせない様に頭部には光明寺博士の脳が移植されている。そしてこれがハカイダーにとっては最大の武器であり、弱点でもある。脳の血液を一定時間内に交換しなければ脳が死んでしまい、ハカイダーはアンドロイドマン以下の力となってしまう。
その最期はダーク最後の破壊部隊の白骨ムササビの攻撃を受けて、機能を停止してしまう。そして、ミツ子の手によって、光明寺の脳は本人に戻された。
キカイダー01
『人造人間キカイダー』第42話で死んだかと思われたが、プロフェッサー・ギルの脳を移植されて「ギル・ハカイダー」となって蘇り(ただし呼び名は一貫して「ハカイダー」)、レッドハカイダー、ブルーハカイダー、シルバーハカイダーの3人を従えた「ハカイダー部隊」を結成する。ギル・ハカイダー以外のハカイダー部隊の脳はダーク科学陣のものを使用している。
オリジナルとの違いは、人間体に変身できないことと顔の黄色い模様がギザギザでなくなったこと(ギザギザマークは一部シーンで見ることができるが、それ以外は一貫してだらーっとした模様である)。
当初は、前作でギルの役目であったギルの笛を吹いてジローを苦しめたり、他の3人との連携でキカイダー01を苦しめたりとそこそこいい活躍をしていたが、ハカイダー部隊壊滅後に現れた犯罪組織シャドウに入ってからは使いパシリのような扱いをうけるなど、没落の一途をたどるようになる(一応、第19話で3倍にパワーアップしたらしいのだが…)。
本作のハカイダーには、前作のようなニヒルさ、格好良さは存在しない。
やはり組み込んだ脳がいけなかったのだろうか?
光明寺の脳を移植した時と一緒で基本的にその脳の持ち主のパーソナリティが反映されることはないが、催眠術でプロフェッサーギルの記憶が出てきた事もある。
なお、ハカイダー4人衆はそれぞれ怪物ロボットに変身する事ができ、さらに4人が合体してガッタイダーになる。
悪魔回路
ハカイダーの体内にある回路で良心回路とは対極の存在と劇中において説明がなされているがその内容がどのようなものであるかははっきりとしていない。
仮に劇中における説明の良心回路をジローのものとして、ジローの良心回路は不完全であり、善と悪の間で葛藤をして、時には悪の手に落ちる不安定な物である。言わば人間に最も近い心理状況を構築している事になる。つまりその対極とはそう言った葛藤がなく、自分自身の目的、つまりプログラムに対して躊躇なく行動できると言う意味で対極と表現されるかもしれない。
しかし、そうであれば、ダーク破壊部隊のロボットも似たようなものである。ここで一つの注目すべき台詞があり、ヒトデムラサキに向かって「俺はお前らのように命令通り動く低能ロボットではない」と言うセリフがある。この台詞よりハカイダーは命令によってではなく自らの意志をもって行動をする事を表し、これらの組み合わせをもって悪魔回路は構築されているのかもしれない。
一つの答えとしては悪魔回路は「目的に対して一切の葛藤をせず、そして自律的に考え行動する」部品ともいえる。おおよそ、ロボットとしては必要のない戦いの美学を重要視したりと人間臭さが垣間見える。良心回路とは対極にありながら、実はかなり近い存在であるのかもしれない。
武器など
- ハカイダーショット
左足のブーツにしまってある銃で破壊力が大きい。 - 短剣
サブローの時には左足にしまってある短剣で、これを顔の前にかざしてハカイダーに変身する。また普段は指に刺して振り回す。実際にアカ地雷ガマに投げつけて、自爆機能を封じている。 - デスホイッスル
サブローがマサルに渡した笛で、マサルにはキカイダーと出会ったときにこれを吹くと駆け付けると説明していたが、それ以外にも機械の動きを止めてしまう機能も付いている。ちなみに最初の犠牲者はハンペンのスバル360である。 - 白いカラス
ハカイダー専用のマシーンで時速600km/hである。白と名乗っているが、実際は車体は銀色である。白いカラスの名称の由来はカラスは一般的には黒であるが、その中で白は異端である事をハカイダーの立場に重ねたものである。ベースはカワサキマッハⅢ750SSである。
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関連項目
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