ハクション大魔王とは、タツノコプロ制作のテレビアニメ、およびその主人公の名前である。1969年10月5日から1970年9月27日に全104話(1回当たり2話なので実質全52回)がフジテレビ系列で放映された。
概要
カンちゃんこと与田山かんいちが見つけた壺からクシャミをすると「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」と登場する、ドジな魔法使い・ハクション大魔王たちが繰り広げるドタバタ劇を描くコメディ作品。タイムボカンシリーズと並ぶタツノコプロを代表するコメディ作品であると同時に、黎明期の日本アニメの代表作としてバラエティ番組などにも頻出の存在である。
なお、このハクション大魔王を皮切りに、フジテレビの日曜18:00 - 18:30枠は未来警察ウラシマンが移動する1983年3月までタツノコプロ作品が占め、大平透はほとんど出ずっぱりの状態であった。
タツノコプロの創業者・吉田竜夫の長女・吉田すずかがキャラクター原案やキャラクターデザインで参加した2002年の「よばれてとびでて!アクビちゃん」、2006年の「アクビガール」といったスピンオフ作品や、数々の他のタツノコプロ作品にも頻繁に呼ばれる存在であった他、2013年11月7日には関ジャニ∞・村上信五が主演のスペシャルドラマが放送された。また2018年10月からは着ぐるみYouTuberとなり、アクビの弟であるぷぅーたくんも登場した。
さらに2020年1月1日には50周年を記念して同年放送予定の新作『ハクション大魔王2020 』が発表されている。
登場人物
- ハクション大魔王(CV:大平透)
- クシャミをすると壺から現れ、次にクシャミをするまでその主人の言うことを聞かなければならない、ドジな魔法使い。
- アクビ(CV:貴家堂子)
- アクビをすると壺から出てくる、ハクション大魔王の娘。父親よりも魔法の腕前は確か。
- カンちゃん(与田山かんいち)(CV:加藤みどり)
- 小学2年生の男の子で、落ちこぼれだが優しい存在。
- パパ(与田山与太郎)(CV:田の中勇)
- カンちゃんのパパ。
- ママ(CV:麻生みつ子)
- カンちゃんのママ。
- ゲジゴン(CV:立壁和也(のちのたてかべ和也))
- ガキ大将でカンちゃんをいじめている。
- ユリ子(CV:松島みのり)
- カンちゃんのあこがれの美少女。
- 金田(金田ありまろ)(CV:麻生みつ子)
- 大金持ちのおぼっちゃま。
- ブル公(CV:相模武(のちの相模太郎 (2代目))
- ハクション大魔王やカンちゃんの天敵のブルドッグ。
- それからおじさん(CV:愛川欽也)
- 27話以降サブタイトルやアイキャッチに登場する狂言回し。
スタッフ
- 原作・制作:吉田竜夫
- 企画:鳥海尽三
- プロデューサー:吉田健二
- 総監督:笹川ひろし
- 制作担当:永井昌嗣
- 作画監督:山本繁、二宮常雄、白川忠志、須田正己、西城隆詞、水村十司、高橋資祐、他
- 美術設定:古原一輪
- 美術監督:中村光毅
- 録音プロデューサー:本田保則
- 録音ディレクター:水本完
- 音響効果:イシダ・サウンドプロ
- 音響制作:オムニバス・プロ
- 録音スタジオ:読広スタジオ
- 録音:棚岡元、石川武人
- 撮影:池田仁男
- 編集:中溝哲生
- 音楽:若月明人、市川昭介
- 現像:東洋現像所
- 制作:タツノコプロ
主題歌
- オープニングテーマ「ハクション大魔王の歌」
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 市川昭介 / 歌 - 嶋崎由理 / コーラス - 堀江美都子、山尾百合子、大江由貴子
- エンディングテーマ「アクビ娘の歌」
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 和田香苗 / 編曲 - 和田香苗 / 歌 - 堀江美都子
エンディングテーマである「アクビ娘(※テロップ表記はアクビ娘の歌だが、各種音楽ソフトに収録されるときはもっぱらアクビ娘表記)」は小泉今日子や野川さくらによってカバーされている。
関連動画
2012年に開設され、2015年に閉鎖されたタツノコ劇場では、タツノコプロの代表的な作品であるのも関わらず、配信されなかった(そもそも、このチャンネルではアクションものしか配信されていなかったのだが)。一方でYouTubeタツノコ公式チャンネルでは第1話、第2話、第3話が無料配信中。各種有料配信サイトでも全52話が視聴可能。
関連生放送
上述の理由で、ニコニコアニメ名作劇場 presented by タツノコ劇場でも放送されていなかったのだが、2014年11月8日に劇場版『Peeping Life –WE ARE THE HERO– 』の公開を記念して傑作選が放送されている。
関連静画
関連リンク
関連項目
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