ハクスラとは、ハックアンドスラッシュの略称である。
概要
hack(切り刻む)とslash(叩き斬る)を組み合わせた言葉で、もともとはTRPG発祥の言葉。
定義が曖昧なため、混乱が多い言葉である。大きく分けて以下の3つの使われ方をされているようだ。この3つが混同されてややこしいことになっている。
TRPGのハックアンドスラッシュ
hack(切り刻む)とslash(叩き斬る)を組み合わせた言葉で、TRPG発祥。海外でダンジョン&ドラゴンズの頃から使われており、語源としては最も古い。
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を繰り返して進めていくプレイスタイル。
戦闘して強くなることにのみ重点を置き、物語やロールプレイを楽しむプレイスタイルと対極にあり、ロールプレイなどを軽視するプレイヤーを揶揄する言葉としても使われていたが、最初からハックアンドスラッシュ推奨、もしくはそれを前提にしたTRPGも存在する。
アクションRPGのハクスラ
ビデオゲームでDiablo系の作品の事を指す時にも使われる。TRPGの文脈に近い。和製英語のようなもので、国内で2000年頃から使われている。海外でも同様の使い方がされているかどうかは不明。
- ストーリーよりひたすら戦って自身を強化していくことに重点が置かれている
- 見下ろし視点のクリック型アクションRPG
- ランダムな数値や追加効果がふかされた装備品を集めるトレジャーハント要素
(固定ステータスのアイテム収集ではない) - ステータスポイント制・スキルポイント制・装備の多彩さによる多様なキャラクタービルド
- アイテム収集や経験値稼ぎのために大量の敵をなぎ倒す爽快感
などの特徴がある。近年ではFPSと組み合わさったルーターシューター系の作品なども活況である。
ハクスラ要素があるビデオゲーム、という使い方がされる場合は、この文脈である可能性が高い。単純にトレハン要素のみがあるゲームなどもハクスラ要素があると言われたりするため、年々定義は曖昧になっている。
単純にDiablo系の作品を指す時はDiabloライクと言ったほうが角が立たないかもしれない。
アクションゲームのハックアンドスラッシュ
この流れとは別に、hack(切り刻む)とslash(叩き斬る)の言葉の元来の意味に立ち返って、3Dアクションなどで剣や斧などの近接武器で切ったり殴ったりするゲームを指す場合がある。
上記2種とは全く別の用法だが、公式にジャンル名をハックアンドスラッシュとしているものもあり、これにより混乱するものも少なくない。
この文脈では、Mount&BladeやChivalryなどだけでなく、モンハンや無双シリーズ、デビルメイクライなんかもハクスラに分類されてしまう。上記2種と混同しないように注意。
関連動画
関連項目
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