ハシモトホームとは、青森・岩手・秋田を中心とした住宅建築業者。
概要
昭和52年11月7日設立。代表取締役会長・橋本貞夫、代表取締役社長・橋本吉徳はじめ151名の従業員で構成される資本金3000万円の企業。青森県を中心に、岩手県、秋田県にて注文住宅を手掛けており、三県で2022年5月31日現在9248棟の新築住宅を施工している。そのほか、三県の不動産管理、アパート・マンション建設、店舗建設、中古住宅リフォームなど住宅事業に関する幅広い事業を展開している。
地域に根づき地域に愛される企業を目指したいという願いから、タンポポをシンボルマークとし、豊かな地域社会の創造に貢献する健全かつ明るい企業をつくることを企業理念としている。
ハシモトホームの売りである注文住宅では、完全自由設計をモットーとしており、ハシモトホームのYouTubeチャンネルでは実際の施工事例を数多く紹介している。モダンな外装・内装を中心に使いやすさにこだわって作られた家は視聴者からも評価が高い。
家事をしながらの「ながらコミュニケーション」、パブリックスペースとプライベートスペースの分離、家事のしやすさなどを重視した設計となる女性が考えた「家族のため」の家『SUNDAY LATTE HOUSE(サンデーラテハウス)』や『ママが笑顔になれる家』といった商品も存在するほか、キューブタイプの企画型デザイン住宅『ZERO-CUBE』なども手掛ける。
2022年6月のパワハラ報道について
2022年6月20日に、青森支店の元従業員の遺族から会社と社長に対して損害賠償を求める裁判を起こされた。元従業員は2018年にパワハラを苦に鬱状態となり、2月に自殺していた。
遺族側の会見では元従業員の上司からショートメールなどでの罵倒の他、新年会で「症状」と書かれた賞状形式の誹謗中傷の文書が手渡されたという事実が語られた。内容を以下に引用する。
症状
第三位
█████ 殿
貴方は、今まで大した成績を残さず、
あーあって感じでしたが、ここ細菌は、前職の事務職で大成功した職歴を生かし、
現在でも変わらず事務的営業を貫き 見事おったまげーの三位です。陰で努力し、あまり頑張ってない様に見えて やはり頑張ってない様ですが、機械的営業スタイルを今年も貫き、
██みたいな一発屋にならない様に日々努力して下さい。平成三十年一月二十三日
ハシモトホーム█████の
会長█████
「症状」と題した書面渡し自殺社員を侮辱 パワハラ訴訟の勤務先、「表彰の一環」と説明 - サンスポより,2022/06/22閲覧
「症状」の文書はあまりに稚拙で中傷的であり、遺族は「こんな『症状』を渡して、家族が見たらどう思うのか、何も想像しなかったのかと不思議でなりません」と怒りをあらわにした。
当該男性は翌18年2月、自宅に駐車していた自家用車内で自殺した。男性の妻いわく、苦悩する姿に何度も退職を促したが、「家が完成して、お客さんに鍵を渡す時が一番うれしいから続けたい」と気丈に振る舞っていたという。このことから、実直な性格が伺え、『症状』に語られる「機械的営業スタイル」というのも、ゴリ押しや「熱意」をベースとせず、顧客の要望に寄り添い、真面目に回答し穏やかに商談をすすめていたものを皮肉られたのではないかと考えられる。本当に「機械的営業スタイル」であれば、そもそも営業成績第三位にはなれない。この『症状』は、男性が自殺したあと、妻が男性の部屋から発見したもの。本余興は先述の課長が企画、文面も考案したもの。
青森労働基準監督署はこのことを20年12月に、「上司のパワハラが要因でうつ病を発症した」ものとし、労災認定した。しかし会社側は「法的責任はない」とし、上記の『症状』については「表彰の一環として渡していたもの」と橋本吉徳社長は回答している。また橋本社長は「他の人にも渡していたので、亡くなった男性の不調の原因になったか疑問に思う」とも回答しており、このようなパワハラが社内体質として横行していたことを伺わせている。
この「症状」はインターネット上でも話題となり、Twitter他で拡散された。報道以後ハシモトホームはTwitterアカウントを非公開アカウントにしている (後に削除)。一方で当初Facebookはそのようなことをしておらず、コメントにて多くの批判が寄せられていた (こちらも後に削除)。YouTubeチャンネルも閉鎖しており、現存するのはInstagramのみである。
関連リンク
- ハシモトホーム公式
- 事件関連
関連項目
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