ハッピーマン(Happy Man)とは、2022年生まれの中央競馬所属の競走馬。黒鹿毛の牡馬
概要
血統
父*ダノンレジェンド、母ベルミュール、母父キングカメハメハという血統。
父ダノンレジェンドは現役時代JBCスプリントを始めダート短距離重賞を9勝しており、種牡馬としても2023年から地方重賞で無双し始め、ヒムヤー系の希望として注目を集めている。
母は6戦未勝利で産駒は名古屋で11勝をあげたヴェルがいるくらい。
母父は芝ダート問わず活躍馬を出しJRA顕彰馬にも選ばれるほどの名種牡馬である。
他に特筆すべき点は祖母ショウナンタレントが2007年のフラワーカップ勝ち馬で、大叔父ショウナンアルバが2008年の共同通信杯を勝って皐月賞とダービーに出られた位だろうか。少なくとも一流血統とは言えないだろう。
ウルトラハッピーを呼ぶアイツ
誕生〜2歳(2024年)
2022年2月16日に浦河町の桑田牧場に母の7番仔として生まれ、田邉滋久オーナーの所有馬として栗東の寺島良厩舎に入厩。
近年ダートでの活躍が著しい坂井瑠星騎手を鞍上に6月の京都競馬場ダート1200mでのデビューが決まった。
ここにはノーザンファーム生まれでシルクレーシング所有の、父に米国三冠馬のアメリカンファラオ、姉にCCAオークス勝ち馬Paris Lights、母父にプリークネスS勝ち馬でG1馬を16頭出したBernardiniという良血馬のアメリカンビキニがいた。とんでもない格差である。
そんな彼女に1番人気を譲った事を受けて「血統の差が、能力の決定的差で無いと言うことを教えてやる」と意気込んでいたのかは不明だが5番手追走から上がり最速36.8秒の末脚でアメリカンビキニを3.1/2馬身差突き放して快勝。見事なデビュー戦を飾った。
陣営は次走にヤマボウシ賞(1勝クラス)を選択。ここでは小倉ダート1000mで2歳レコードを出して来たアメリカンビキニや、新馬戦を快勝したシルクレーシングの*ナダル産駒クレーキングらに押されての3番人気となる。
レースでは芝スタートで出負けした事もあって中団を追走し、道中でじわじわと位置取りを上げて直線で逃げるアメリカンビキニを差し切ろうとするが…アメリカンビキニも逃げて同等の上がり36.3を出していた。そして最後方からやってきたクレーキングにも差されて4着に敗れてしまう。まんまと前走のお返しをされてしまった。
しかし陣営はこの馬の素質を評価していたかハッピーマンを兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)に出走させる。
ここではなでしこ賞勝ち馬のコスモストームやプラタナス賞2着のコパノヴィンセント、兵庫ジュベナイルカップ勝ち馬のラピドフィオーレ、門別重賞連続2着のベラジオドリームと中央地方共にそれなりにメンバーが揃う中1番人気に支持される。
レースはスタートで出遅れて中団に置かれた上に引っかかる素振りを見せてしまっていたが、坂井騎手が事前に地元の小牧太騎手から受けたアドバイス通りにインに進路を切ると向こう正面からじわじわと先団に迫り、直線鋭い末脚で逃げ粘るコパノヴィンセントを差し切り勝利。重賞初制覇を果たし、父ダノンレジェンドに地方交流重賞の初勝利をプレゼントした。(ちなみに2025世代ではダノンレジェンド産駒の重賞一番乗りを果たしている。)
そしてその勢いのまま年末の締めくくりに全日本2歳優駿(JpnⅠ)に出走。、寺島調教師は園田でのインタビューで「気のいい馬なのでまだ分からないですけど、距離延長もこなしてくれれば、ダート三冠が整備されているので、そこを目指せるようにやっていきたいです」[1]とコメントをしていた。
当日はカトレアSを勝ったナチュラルライズ、エーデルワイス賞(JpnⅢ)を勝ったミリアッドラヴに次ぐ3番人気に支持された。レースではナチュラルライズ共々出遅れた上に引っかかってしまうも坂井騎手が上手く折り合って先行させ、直線スパートしにかかるが2番手を先行していたミリアッドラヴに自身と同じ3F40.4の末脚を出されてしまい3/4馬身差の2着に敗れてしまう。出遅れてなければ…と言いたいがそこはしっかりゲートを出て折り合えたミリアッドラヴを褒めるべきだろう。
ちなみにミリアッドラヴはアメリカンビキニと同じくノーザンファーム生まれの牝馬である。(いいトコのお嬢様に苦手意識でもあるんだろうか?)
3歳の始動先は当初サウジダービーを予定していたが、検疫中の歩様チェックに引っ掛かったため渡航を断念、国内のヒヤシンスステークス(L)へ向かう事になった。寺島師は「前肢でなくて後肢ですからね。運動、調教と乗った感じでも違和感があるわけではないので戸惑いました。実際に、調教も普通にこなせています。それも伝えましたが、渡航しても同じ判断となる可能性が高いとのことだったので断念しました」と語っており、矛先を府中のダートマイルに転換。距離延長か短距離路線か、の分かれ道になるだろう。
血統表
*ダノンレジェンド 2010 黒鹿毛 |
Macho Uno 1998 芦毛 |
Holy Bull | Great Above |
Sharon Brown | |||
Primal Force | Blushing Groom | ||
Prime Prospect | |||
*マイグッドネス 2005 黒鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
Caressing | Honour and Glory | ||
Lovin Touch | |||
ベルミュール 2010 鹿毛 FNo.11-d |
キングカメハメハ 2001 栗毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
Kelley's Day | |||
*マンファス | *ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
ショウナンタレント 2004 鹿毛 |
アグネスタキオン | *サンデーサイレンス | |
アグネスフローラ | |||
*シャンラン | Great Commotion | ||
Down the Line |
クロス:Mr. Prospector 5×4(9.38%)、Nureyev 5×5(6.25%)
関連リンク
関連項目
脚注
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