ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)とは、1990年に打ち上げられた宇宙空間にある望遠鏡である。ハッブルの名称は宇宙の膨張を実証したエドウィン・ハッブルに由来する。
概要
ハッブル宇宙望遠鏡は高度約540キロを約100分で回りながら、天体の写真を撮っている。
打ち上げ当初は部品のトラブルが多く、壮大な無駄遣いと指摘されることもあった。しかし、スペースシャトルを使用し、修理を重ねたり、補正用のソフトを入れた結果、美しい写真を多く撮ることに成功し、現在に至るまで多くの写真が地球に送られている。ニコニコではその成果をスライドショーにした動画が多い。
ハッブルに搭載されているカメラは目で見える光(可視光)のほかに紫外線や近赤外線で撮影することが可能。ハッブルの写真は人の目で見えるような色に調整したものから、ガスの分布がわかりやすいように光の波長ごとに色をつけているものもある。
有名どころだと、約百億光年も離れた銀河を大量に写したハッブルディープフィールドや、キャッツアイ星雲などが代表作に挙げられる。ここまでくると軽く芸術の領域かもしれない…。
HSTは2021年に新しい宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が打ち上げられた後も現役で活動しているが、年々軌道高度が下がってきており(HSTには軌道高度を維持する機能は無い)、NASAはHSTを再び高い軌道に戻すことで延命することを検討している。[1]
実際に見てみる
ハッブル宇宙望遠鏡は地上から観測することができる。明るさはだいたい3等級くらいなので、ちょっと暗い夜空なら見ることが十分可能。実際に見てみると、夜空をすうーっと音もなく通っていくため、UFOのようにも見える。
興味のある方はこちらから→ http://star.gs/~sat/sat/map_main.cgi
同じ飛行体では国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトルのほうが見えやすいです。
関連動画
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関連項目
脚注
- *ハッブル宇宙望遠鏡を救うのは日本発の"掃除屋"かもしれない 2023.7.13
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