ハビタブルゾーン(HZ、habitable zone)とは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境を持ちうる領域のことである。惑星系のハビタブルゾーンと銀河系のハビタブルゾーンがあるが、この記事では前者を解説する。
概要
ハビタブルゾーンとは、生命の存続に必要な、液体の水を必要とする表面温度になりうるとされる領域のことである。太陽系では0.97~1.39AUがハビタブルゾーンであり、1AUの地球は液体の水が存在するが、0.72AUの金星や1.52AUの火星は存在しないということになる。
ハビタブルゾーンは、単純には恒星の放射で決定される。つまり、恒星の放射が弱ければ、ハビタブルゾーンは恒星に近くなるし、強ければハビタブルゾーンは遠くなる。
ただし話はそう単純なものではない。惑星の表面温度は、同じ恒星の同じ距離にあったとしても、アルベドや温室効果で表面温度は変わるが、これらは現在の観測技術では測定が難しい。
また、ハビタブルゾーンに入っていれば生命が誕生するか、それも単純ではない。恒星は長期的には熱くなる傾向にあるので、長期的に安定してハビタブルゾーンに入っていなければ生命の進化は難しい。重すぎる恒星は生命が進化する間もなく恒星が消滅するし、軽すぎると活動変動が激しく、環境の激変で生命を絶滅させる恐れがある。そもそも液体の水を必要としない生命がいたとすれば論外である。
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関連項目
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