ハピラインふくいとは、JR西日本から経営分離された北陸本線のうち福井県区間を運営する鉄道事業者である。
設立時の会社名は「福井県並行在来線準備株式会社」であり、2022年7月4日に社名変更された。
概要
2024年3月16日に、北陸新幹線(金沢駅〜敦賀駅間)延伸に伴い並行在来線である北陸本線が経営分離されるため、福井県区間となる敦賀駅〜大聖寺駅間を引き継ぐことになった。
社名は公募で決定した。「鉄道」とつかないほか、正式社名は前株の「株式会社ハピラインふくい」である鉄道会社としては珍しい社名である。なお、社名の「ハピ」は「ハピネス」のことであり、福井県の「福」から取られている。「ひと」と「まち」をつなぐ鉄道(ライン)で幸せな福井を作り上げたいとのこと。路線名の愛称も「ハピライン」となる。
社名は発表時は賛否両論あったが、既に福井県内には第3セクター鉄道として「福井鉄道」と「えちぜん鉄道」があるため、これらと明確な区別が必要だったものと思われる。
福井県による出資をはじめとする第3セクター会社であるが、北陸新幹線の開業延期による影響軽減のため鉄道・運輸機構も出資することになっている。
移管前に運転されていた特急列車がすべて廃止されているため、普通列車増便や終電繰り下げ(主に武生駅〜福井駅〜芦原温泉駅間)がなされたほか、朝夕時間帯に敦賀駅〜福井駅間で特急並みの停車駅の快速列車が運行されている(越前市や鯖江市の市街地からは新幹線の駅である越前たけふ駅が離れた場所にあることから)。うち深夜の敦賀発福井行きは、米原駅からの臨時快速に接続する(「しらさぎ」廃止による代替)。
これらの影響もあり、福井鉄道は日中の急行運転を取りやめた(ハピラインふくい鉄道は駅間が長い上に線形がいいので普通電車でも110キロ近く出すことが多く、カーブや単線区間が多い福井鉄道の急行より速いため)
当初は大阪・名古屋方面との特急存続が検討されたが、車両使用料を支払うことで収支悪化が見込まれることから断念している。
東に隣接するIRいしかわ鉄道とは金沢駅まで直通運転を実施している。
西に隣接する北陸本線とは現行同様に直通運転は実施しないが、快速列車中心に新快速や特急への接続が配慮される。(敦賀駅での新快速からの接続はあまり良くない、敦賀の街や北陸新幹線を探索して時間を潰そう)2025年3月15日ダイヤ改正で敦賀駅~福井駅の日中の運転本数がほぼ毎時2本になり接続時間の問題は解消される見通し。
このほか、越美北線の列車が福井駅〜越前花堂駅間で現行同様に乗り入れる。(福井駅からの運賃はハピラインふくいの初乗り運賃を単純に乗せる形ではなく移管前の様な運賃になっている。)
2024年の時点において、新駅については福井駅〜森田駅間、武生駅〜鯖江駅間、王子保駅〜武生駅間の3ヵ所への設置に伴う計画が検討されているが、このうち王子保駅〜武生駅間に「しきぶ駅」設置すると発表しており、第3セクター転換直後に建設工事を施した。しきぶ駅は、ハピラインふくい線に移管してから最初の新駅になり、2026年3月14日に設置を果たした。
福井駅〜森田駅間の新駅は設置に向けての協議中。武生駅〜鯖江駅間の新駅はサンドーム福井向けに設置が予定されているが、鯖江駅の整備が終わってからになる見通し。
使用車両は交流区間と直流区間(直流区間は敦賀駅構内のみ)を跨る関係で、双方に対応した521系を使用(JR西日本からの転属)。ただし、非電化である越美北線乗り入れ車両についてはキハ120形が使用される。
なお、北陸新幹線は最終的に新大阪駅まで延伸する予定であるが、並行在来線である北陸本線・小浜線については扱いは未定となっている。
2024年3月21日にJR西日本出向の社員が福井駅の金庫から505万円を着服し、開業早々不穏な雰囲気を見せている。この件に関して「ハピラインちゃくふくい」などと呼ばれた。
また2024年7月26日にはハピラインふくいの小川社長が社員用の職務乗車証を持たず車掌が検札した際も名刺を見せ続けて対応しようとする「不正乗車」を行っていた事が毎日新聞により報道されている。社員用の乗車券を持っていたので不問にした模様である。
2024年GWにも敦賀駅北にあるデットセクションでの交直切換を忘れて折り返しの運転が出来なくなり3本の電車が運休したりしているがなんとか頑張っている。
イベント時の輸送力については不安があるらしく「北陸新幹線もご利用ください」とイベント告知に記載されることもある。
輸送力増強のためにJR西日本に車両の追加譲渡の交渉を行っているが、JR側も(521系E編成は滋賀県からの補助金の関係で譲渡が難しいなど)交直流電車の余剰車両がなく交渉は難航している。
ICカードでハピラインふくい線とJR線をまたいで乗車する場合、敦賀~近江今津・米原~京都~大阪駅ではきちんと精算出来るが、それらの路線の駅を外れると精算できずエラーが出る問題が出ている。これについては中間改札的なICカードタッチの機械を導入する等の方法を検討している。2026年3月より敦賀駅に中間改札的なICカードタッチを用意した事でエラー問題を対処した。
なお清掃等の業務は今のところJR西日本メンテックが行っている模様。
青春18きっぷの扱いに関して
開業日(2024年3月16日)以降の青春18きっぷについては敦賀駅~越前花堂駅間の普通列車普通車自由席でJR線へ通過利用する場合に限り利用可能。
敦賀駅・越前花堂駅に限り途中下車可能であり、「敦賀駅~越前花堂駅」間以外の区間を乗車(区間内の下車や区間を越えて乗車した場合)では別途運賃が必要となる(越前花堂駅から450m程西の位置に福井鉄道の花堂駅がありそこから福井駅・田原町駅方面に向かえる。(福井駅・田原町駅までは260円)バスも福井駅まで走っておりそちらは210円、うまく活用してみよう)。
駅一覧
以下は経営移管後2026年3月時点の駅一覧である。かつての路線については「北陸本線」を参照のこと。
普通(各駅に停車する)
快速(区間快速含む)[敦賀〜福井]
●:全列車が停車する ▲:快速の一部の場合に停車(または通過)する △:区間快速の場合に停車する
|:通過 - 普通のみ停車。ただし、(貨)南福井駅は旅客駅対象外。
| 快速 | 駅名 | ■乗り換え路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|
| ● | 敦賀駅 | ■JR西日本 北陸新幹線・北陸本線・湖西線・小浜線 | 福井県 | 敦賀市 |
| この間で北陸トンネル (13,870m)を通過する。 | ||||
| 南条郡 南越前町 |
||||
| | | 南今庄駅 | |||
| ▲ | 今庄駅 | |||
| | | 湯尾駅 | |||
| ▲ | 南条駅 | |||
| | | 王子保駅 | 越前市 | ||
| ▲ | しきぶ駅 | |||
| ● | 武生駅 | ■福井鉄道 福武線(たけふ新駅) | ||
| ● | 鯖江駅 | 鯖江市 | ||
| △ | 北鯖江駅 | |||
| △ | 大土呂駅 | 福井市 | ||
| △ | 越前花堂駅 |
※「えちぜんはなどう」ではなく「えちぜんはなんどう」である |
||
| | | (貨)南福井駅 | |||
| ● | 福井駅 | ■JR西日本 北陸新幹線 ■えちぜん鉄道 勝山永平寺線・三国芦原線 ■福井鉄道 福武線(福井駅停留場) |
||
| 森田駅 | ||||
| 春江駅 | 坂井市 | |||
| 丸岡駅 | ||||
| 芦原温泉駅 | ■JR西日本 北陸新幹線 | あわら市 | ||
| 細呂木駅 | ||||
| 牛ノ谷駅 | ||||
| 大聖寺駅 | ■IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 (金沢駅まで直通運転) |
石川県 | 加賀市 | |
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