ハマっ子(ハマッコ)とは、神奈川県横浜市にアイデンティティを置く者のことである。
概要
広義には横浜市出身のもののことを言う。さらに広く言う人では、横浜市に一定年数居住している人や、横浜市に生活圏のある人、あるいは横浜市と隣接する自治体の人のことまで含んで言うことがある。が、この理解に基づいて発言することは身に危険をもたらす可能性があるので注意が必要である。
一般に言われるハマっ子とは、横浜で生まれ、横浜で育った者を言う。それも横浜駅や横浜市街地と連関のある地域で育っていることが望ましい。(青葉区のような横浜市街地と文化的な連続性を持たない地域の住民をハマっ子と呼ぶことを嫌悪する人間もいる)
横浜市民の横浜愛、もとい横浜ナショナリズムは他の自治体と比べて苛烈な傾向にある。曰く横浜は文化的に成熟していて、独立した経済圏を獲得していて、名勝地にも事欠かないから、というのが説明として好まれる。事実として否定されづらいところであり、いわゆる中心部にあっては、伝統を色濃く残す山手・関内・元町・中華街地区にはじまり、先進的なみなとみらい地区や研究都市としての金沢エリアなど、あらゆるものが市内で完結できてしまううえ、かなりの部分で全国的にも高水準といって差し支えないものが揃っている。
市の西側に広がる農業地域で採れる地場産の野菜は、ハマっ子ブランドを冠して市内にあまねく供給されており、学校給食にも多く導入されている。
横浜ブランドは全国的に名高い。野球の横浜DeNAベイスターズを始め、Jリーグの強豪として鳴らしている横浜Fマリノスや、バスケットボールの横浜ビーコルセアーズなど、スポーツを通じた全国的な露出も多い。日産本社や日揮本社など、大企業の拠点も数多くあり、これも横浜ナショナリズムの形成に一役買っているものと思われる。
郵便物
横浜市民には住所を記入する際に「横浜市」から書き始める人が多い。有為な統計データがあるわけではないが、全国的にもあるあるネタとして通じるくらいには定着している。
大阪府大阪市、新潟県新潟市など、県庁所在地が県名とダブっている場合は県名を省略するのは自然なことだが、こと横浜市民に限っては、その強大なブランドにかまけて横浜市から書き始めてしまう傾向にあるようだ。
実際みんなわかるわけで、これによって何か支障があるというのは考えづらいが、横浜市民の強い自我意識が煙たがられる原因と言われることがある。
出身を口頭で聞かれた場合も「神奈川県です」ではなく「横浜です」という者が多い、とされる。
市歌
よく「モグリの横浜市民」を炙り出す方法としても使われる横浜市歌。横浜市の公立小中学校に入学すると、最初の4月に必ず覚えさせられる、ということはよく知られている。横浜で生まれ育ったものであればその大半が空で歌うことができると言われている。
市立学校の卒業式では決まって「国歌」→「横浜市歌」→「校歌」の順で斉唱が行われる。その他の地域では国歌斉唱の際に全体の起立を求め、校歌に入る際に来賓や父母等関係者に着席を促すアナウンスが入ることがほとんどだが、横浜市の公立学校の場合は市歌斉唱が終わるまで立たされる。ハマっ子の両親もまたハマっ子であることが求められ、そうでない場合は後からでも市民アイデンティティを会得しなければならない、という極めて強い《圧》がある。
市歌は各種セレモニーでも歌われる。セリーグに所属するプロ野球球団・横浜DeNAベイスターズの試合時には、選手の進塁時には市歌の1番、ホームランを打った時には市歌の2番が『応援歌として』歌われる。市民アイデンティティはファンの球団愛とも密接に絡んでいる。
シウマイ
崎陽軒のシウマイをシュウマイとか、シューマイなどと呼称したり表記したりするヤツはモグリである。横浜市内には崎陽軒の直営店が数多くあり、店頭にも弁当パッケージにも執拗に「シウマイ」と表記されている。崎陽軒は神奈川新聞、テレビ神奈川、横浜スタジアムなど、横浜市内の色々な媒体に広告をかけており、崎陽軒製品と接触しなくとも「シウマイ」の表記を目にする機会は多い。
2019年に参議院議員の立花孝志氏がYouTube上で崎陽軒を取り上げた時に、手持ちのホワイトボードに「シュウマイ」と表記してしまったばっかりに横浜市民からボッコボコにされたのは有名な話である。
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関連項目
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