ハラビロカマキリ(学名:Hierodula patellifera)とは、カマキリ目カマキリ科に属する昆虫である。成虫の体長は、約5cm~7cmほど。
概要
日本国内においては本州以南に棲息する。その名の通り、腹部など身体全体が幅広でやや寸胴気味。いわゆる幼児体系である。その幼げな容姿だけでなく、前翅に白斑を持つことが多く成虫に関しては他種との区別は容易である。
また威嚇の際の腹部の屈曲が他種に比して強く、羽を持たない幼虫ではより顕著である。幼児体系の上、おしりをきゅっと突き出して扇情的に挑発するなど、狙い澄ましたかのようなそのスペックは一部で人気があるらしい。
一般的に灌木の茂みの上や、樹上などにより多く見られ草原でよく見かけられるオオカマキリなどとは棲み分けを行っているものと考えられる。普通に生活していると目にする機会は少ないかも知れないが、なかなかどうして可愛げのあるカマキリである。
ちなみに他のカマキリよりハリガネムシによる寄生がやたら多いことが分かっている。
なぜ、今ハラビロカマキリなのか?
ニコニコ動画においては、「急に来たので」歴史は比較的浅いようである。
しかし、その人気はリアリティ抜群のMMDモデルまで製作されるに及び、これから目が離せなくなること間違いなし。それでも、なおカマキリと言えばオオカマキリだなどと嘯く輩は卵を抱えた雌に食い殺されるがよい。
関連動画
腹側の模様や、各部位の色合いなども非常にリアルであり、この愛くるしい昆虫の魅力を余すところ無く表現している。
危機
そんなハラビロカマキリだが、近年は外来種ムネアカハラビロカマキリによる影響が懸念されている。
なんでもムネアカハラビロカマキリが定着した地域ではハラビロカマキリがほとんど見られなくなり、ごっそりと「入れ替わって」しまうのである。詳しくはムネアカハラビロカマキリの記事を参照。
関連項目
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