ハルマゲドンとは、Magic:the Gatheringのカードである。
概要
Armageddon / ハルマゲドン (3)(白)
ソーサリー
すべての土地を破壊する。
かつて、《神の怒り》と一緒に基本セットの白の顔として君臨したカード。第6版まで収録され、7版以降は収録されていない。
MTGは時間が経過するごとに土地が増え強力なカードが使えるという基本構造を持っている。
土地が0に戻るということはまた効果が弱いカードしか使えない状態に戻るということであり、
《ハルマゲドン》を使用する直前のゲームの優勢、劣勢が固定されることになる。
つまり、自分が優勢に立ったところで《ハルマゲドン》を使えばそれを長時間維持できる。たいていの場合、そのまま勝利することになるだろう。
《ハルマゲドン》を使用する前に優勢を築く方法として、主に序盤に大量のクリーチャーを並べるプランや高速で大きなクリーチャーを用意するプランが用いられた。後者は「○○ゲドン」という形でデッキ名になることが多く、特に《アーナム・ジン》[1]を主役にした「アーニーゲドン」が有名である。
しかし、このカードが「4マナ」であるということは、「5マナ以上のカードは使うチャンスすらない」可能性を持つことになる。耐えに耐えて最後に大技をぶち込むタイプのデッキは多くの打ち消し呪文を入れない限り息すらできない。
《ハルマゲドン》がデッキに入っていなくても、カードリストに存在する限り《ハルマゲドン》を無視したデッキ構築などできず、デッキのバリエーションを狭める結果となってしまった。
その後、あれこれ調整した亜種がでたり、赤の大量破壊系カードのバリエーションとして色を変えてさらに調整されたものの、結局「1枚で土地を大量に破壊する」効果自体が極めて危険と判断されてしまった。
結果、《ジョークル・ホープス》の系譜を巻き添えにする形で、亜種すら滅多に登場しなくなっていくのであった。
ハルマゲドンの今
現在《ハルマゲドン》の使えるフォーマットはエターナル(レガシー、ヴィンテージなど)になる。
しかし、レガシーにしろヴィンテージにしろ「4マナのカードはよほど狂った性能でないと使いづらい」フォーマットであり、土地が4枚出た時点ですでに決着間近であるため、まったく使われていない。
一方、統率者戦では《希望の天使、アヴァシン》を統率者に置くことで、対戦相手3人の土地を空にしつつ
自分だけは土地を残せるようにできるため、亜種カードと一種に使用されている。
そのためか、《希望の天使、アヴァシン》のシングルカード価格は最近になってものすごい値上がりをしている。
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関連項目
脚注
- *(3)(緑)で4/5、「アップキープ時に対戦相手のクリーチャー1体を対象として森渡りを与える」という能力を持つ。初期MtGでは常軌を逸した強スペックだったが、10年ほど経った「ジャッジメント」で再録された時にはすでに力不足だった。まるでヤムチャのようなカードだが、べジータと真正面から殴り合って倒されたような形なのが救いか。
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