ハルメアス・モラとは、ゲーム「The Elder Scroll」シリーズに登場する存在である。
いわゆる魔族や邪神のような存在として扱われる「デイドラ」の一種である。 → デイドラ
概要
人間やエルフたちが住まう世界とは異なる次元オブリビオンに自らの領域を持つデイドラの王(デイドラ公)の一柱。星や天から読みとることによる、過去・未来などの運命の流れを司っている。
「Daggerfall」~「Oblivion」などにおいては、ハサミの生えた大きなイモのような姿や彫像になっているが、次作の「Skyrim」においては、DLC「Dragonborn」のメインクエストに登場しており、その時は、大きな無数の目や無数の触手が集まった、バックベアードのような姿で現れた。なおさらに後の「The Elder Scrolls Online」でも、時代的には過去になるが「Skyrim」のときとほぼ同じ姿で登場している。
地域や種族によって呼び名および二つ名が異なっており、帝国などでは一般的に「ハルメアス・モラ」の名前で知られているが、ノルドおよびその派生種族であるスコール族の間では古代アトモーラの魔族として「ハルマ・モラ」「知識の悪魔」などと呼ばれている [1]。また、ノルド信仰におけるオーキーやモーロッチとまとめて「試練の神々」とも呼ばれる。 [2]
知識や記憶を司っているデイドラでもある。同種の存在にデイドラと対をなす「エイドラ」の神ジュリアノスがいる。「知識の対価は知識である」という考え方を持ち、自らの知らない知識を持ってきたドラゴンボーン(TES5主人公)に対価として自分の保有する知識を授けるなど、約束は守るという公平な面はある。
しかしその一方で知識や記憶を集めることに非常に執着しており、知識を手に入れるためならどんな手段を使ってでも手に入れようとする貪欲さもあり、自らの欲する知識の前には定命の者 [3] たちの命など何とも思っていないという、冷酷な面もある。
スコールの呪術師ストルンに言わせると、情報それ自体の重要性は関係なく、「自らが知らない知識が存在する」という事実が、手に入れようとする衝動を強くしているとのこと。
支配領域
支配領域は無限の知識の貯蔵庫アポクリファ(Apocrypha)。一般的な知識から禁断とされた知識まで、ありとあらゆる情報や知識がそろっているといわれ、知識を追い求める者はいずれアポクリファにたどり着き、知識欲にとらわれてアポクリファから永遠に出られなくなるという。
領域内では大量の本が積み上がっていて壁や柱などを形成している。また、触手が非常に多く、プレイヤーが歩いていると襲いかかってくる。眷属には、半魚人型のルーカーやタコのような触手を生やしたシーカーなどの、海洋生物のような姿をしたデイドラが多い。
関連動画
ゲーム実況
その他
関連静画
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関連コミュニティ
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関連項目
脚注
- *ミカエル・カルクソル修道士「帝国内の様々な宗派」より
- *大司祭インガルト『神々とノルド』
- *定命の者(じょうみょうのもの): 寿命の限界や死の概念がある者たちのこと、つまり人間やエルフ、動物たちなどのこと。デイドラたちには肉体の寿命もなく魂だけで無限に復活できるので死の概念もない。このため寿命のある者たちを、不完全で下等な存在として見下しており、このように呼ぶ。
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