ハンジ・ゾエとは、進撃の巨人の登場人物である。CVは朴璐美。
概要
調査兵団の分隊長を勤める眼鏡の人。一見すると理知的で、物腰の優しい人物に見える。あくまで一見する限りは。
かつては巨人への憎しみを頼りに戦う一般的な兵士であったが、自らが切り落とした巨人の首を憎しみにまかせて蹴り飛ばしたところ、その「大きさの割には不自然なほど軽い」ことに違和感を抱き、以降は謎に包まれた巨人の生体研究に力を入れている。
そんなハンジの巨人にかける情熱はもはや変態変人の領域に差し掛かっており、巨人の新たな特性を掴むとその場にくずおれてガッツポーズを決めたり、巨人の生態について話しはじめると一昼夜ぶっ通しで語ったりする。(そのため調査兵団には「ハンジには巨人に関する質問をしてはならない」という暗黙のルールが存在するが、新入りのエレンは知らずに質問してしまい、ひどい目にあった。)
変人揃いの調査兵団においてもとりわけぶっ飛んだ人物であるのは間違いなく、アニメ版のリヴァイ曰く『奇行種』。
こと巨人の生体研究となると周りが見えなくなるところがあり、自分の身を危険に晒してまで巨人の反応を確かめ、あわや食い殺されそうになっているのを「生き急ぎすぎ」「いつか本当に死ぬ」と 部下のモブリットにたしなめられている。
また、「巨人に痛覚はあるのか?」という実験を捕獲した巨人相手に行った際には、自身が痛めつけている巨人に感情移入して号泣したり、捕獲した巨人(通称:ソニーとビーン)が何者かによって暗殺された際には頭を掻き毟りながら慟哭するなど、巨人に対する愛情は完全に常軌を逸している。
しかし、あくまでハンジは巨人の味方ではなく人類の味方であり、巨人研究も人類の勝利のために必要な情報を集めるべくやっていることである。その実、変態的情熱的な巨人研究で得た知識を生かし、エルヴィン団長や、類稀な洞察力と作戦立案能力を発揮し始めたアルミンと並んで、調査兵団のブレーンとして活躍する。
エレンの巨人化後は、エレンの巨人化能力の詳しい研究や、さらなる調査のためリヴァイ班にもちょくちょく同行することになる。エレンの巨人化能力を検証する際も巨人の腕に躊躇いも無く触り火傷しかけるなど変態的情熱的な面が見られる一方、能力を制御し切れていないエレンに対し冷静な検証結果を示している。
だが、外界と人間界を分ける壁の中身が超大型巨人であったことが判明した際には我を忘れて激昂し、頑なに壁の秘密を話そうとしないウォール教の司祭を容赦なく尋問するなどしており、あくまで巨人にかける情熱は人類への愛情の裏返しである。
5年以上前から調査兵団で活動しているベテランで、調査兵団としてそれだけ生き残ったという事実に鑑みれば、戦闘能力も折り紙つきのハズである。
シーナ内での女型戦時に各兵士へ指揮をとったり、壁上での対大型巨人戦では大型巨人と正面から向き合って剣を構え、敵の動きを見て部下たちに的確な指示を出すなど、戦闘時でも有能な上官らしい面がしっかり描かれている。
王政編以降
捕えた憲兵団の尋問を担当し、拷問にも手を染めるようになった。この経験はハンジの考え方に大きな影響を残している。
王政を打倒したのちはシガンシナ区決戦において主力として展開。調査兵団の大半が死亡するという多大な被害を出したこの戦いでも生き残り、エルヴィンから調査兵団の団長職も引き継いだ。なお、この戦いにおいて片目を負傷し、以降は眼帯をつけるようになっている。
マーレ編以降
調査兵団団長としてこれまでとは違った外部との折衝の仕事も増え、外の世界との格差と圧力、および島内部と兵団内の不満との間で板挟みになっている。一方、島の外から来た義勇兵たちと交流し、中でもオニャンコポンとは信頼し合える仲となっている。
マーレで単独行動していたエレンが連絡をよこすと、調査兵団を率いてマーレのエルディア人収容区を襲撃。見事にエレン救出とマーレ軍への打撃に成功する。
しかし、ジークを島内に入れたことにより情勢は一変。兵団内に急進派のイェーガー派の台頭を許し、義勇兵との共謀でクーデターを起こされ、ハンジは拘束されてしまう。
ハンジは隙を見て重傷のリヴァイを連れて脱走に成功するものの、もはや行くあてもなかった。だが、このタイミングでエレンが「始祖の巨人」の力を得ることに成功し、壁の外の世界を滅ぼす宣言を行った。他の仲間がそうであったように、ハンジもこの事態を静観する事は出来ず、104期生やマーレ軍の残党と手を組んでエレンを止めようと奔走する。
性別について
ハンジ・ゾエには性別不明疑惑が存在する。していた。
身長が170㎝と比較的高く、作中でも外見や行動に性別を押し出した描かれ方をしていないキャラクターのため、
原作時点ではハンジは女性であるという認識を持つ読者と男性であるという認識を持つ読者が混在していた。
作者は読者からハンジの性別についての質問を受け、ブログの2011年03月30日の記事にて
「この質問を受けてそのキャラの性別は明言しない方がよさそうだと確信ましたw」(原文ママ)と回答している。
この回答により、「女性である」「男性である」との認識の他に、「性別不明キャラである」との認識を持つ読者も現れた。
ハンジの性別については今なお明言されているわけではないが、
原作が進みアニメ化もされた現在では、
・単行本5巻の巻末嘘予告でスカートを着用している
・「1年前に死んだ兵士ね」など、女性らしい言葉で話すシーンがある
・英語版進撃の巨人における三人称が「she」である
・アニメの設定画、本編作画に胸のふくらみがある
・担当声優が女性であり、女性らしい演技をしている
などから、ハンジ・ゾエは女性であるという説でほぼ確定している。
一応、
・あくまで本編のパロディである
・親しい相手に使う言葉として男性でも不自然ではない
・担当声優は男性(少年)役の担当も多い
などという指摘も一部あり、未だ女性ではないと考える人間は少数ながら居る。
特徴的なセリフ
- それはもう・・・最高に滾るヤツをだよ
- ああああああああぁぁぁぁぁぁ
これが叫ばずにいられるか!ビーンがこんなに痛がってるんだぞ!? - ビーン!頑張れ耐えるんだ!!
- エレぇン!! その腕触っていいぃぃぃ!?
- ねぇ!?いいよねぇ!?いいんでしょ!?触るだけだから!!
- うおおおおお あッ・・・つい!!
- 皮膚無いとクッッソ熱ッいぜ!! これ!! すッッげぇ熱いッ!!
- いつの間にか忘れていたよ… こんなの…初めて壁の外に出た時以来の感覚だ…
- 怖いなぁ…
- ダメに決まってるだろ!!
関連動画
関連静画
関連項目
- 進撃の巨人
- 調査兵団
- リヴァイ
- マッドサイエンティスト
- 中性
- モブリット
- ハンジファンの聖地
- ダメに決まってるだろ!!
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