ハンゾウとは、
ハンゾウとは、漫画「キン肉マンII世」に登場するキャラクターである。
概要
ノーリスペクト#2である悪行超人であり、「鬼畜ハンゾウ」の異名で恐れられている残忍な超人。幼い頃に火事によって顔に大火傷を負っており、傷跡を隠すために般若の仮面を被っている。和風の甲冑をモチーフにしたコスチュームを纏い、「ハンゾウ流極意」という妖術めいた忍術を使用する。首に巻いた襟巻や背中の鞘に納めることで右腕が変化する「妖腕刀」も武器として使用し、変幻自在の残虐技が特徴的。笑い声は「ケキョケキョ」「トートトト」。
幼い頃の火事によって火を見ると半狂乱してしまうほどトラウマになっており、同時に性格も歪んで悪の道へと進み、夜な夜な街に現れ、腕の覚えのある者を中心に妖腕刀によって顔の皮を剥がし、それを持ち帰るという作中でも類を見ない(後にネプチューンマンが同じようなことをしていたが)残虐行為を繰り返していた。アニメ版では流石に残虐すぎると判断されたようで、妖術によって相手の顔を吸い取ってのっぺらぼうにする設定に変更されている。この一連の残虐行為についてミンチは、「ハンゾウ自身がこの上ない恐怖で支配されており、それを気取られまいと行ったもの」と分析している。
その後、フォーク・ザ・ジャイアント、ボーン・コールドとノーリスペクトを結成し悪事を繰り返す。キン肉星の兵隊を295人も惨殺して顔の皮を剥がす凶行をおこなったことでザ・ニンジャ率いる超人特別機動隊(アンタッチャブル)が出動し、追い詰められる。その際にニンジャの一番弟子であるコクモを殺して顔の皮を剥がすが、ニンジャによって逮捕され、他の2人と共に収監される。
京都・清水寺でのキン肉万太郎との戦いに敗れた後は改心し、ケビンマスクやスカーフェイスたちと共にアイドル超人軍を結成。悪魔の種子との戦いに参戦する。
プロフィール
作中での活躍
火事場のクソ力修練編
収監から10年後、キン肉アタルが発案した「K・K・D修練」の対戦相手に選ばれ、他のノーリスペクトメンバーと共に一時的に釈放され、勝てば恩赦によって無罪放免となることを条件にキン肉万太郎と戦うことになり、ノーリスペクトの2番手として京都・清水寺で万太郎を待ち受ける。
そこへかつて逮捕された相手である伝説超人のザ・ニンジャが登場。弟子のコクモを惨殺されたうえに顔の皮を剥がされた恨みを持つニンジャと戦うことになる。序盤から攻勢をかけてくるニンジャの忍術に驚かされながらも、忍法クモ糸縛りを空蝉の術で逃れると、高齢であるニンジャのスタミナが切れてしまう。さらにコクモの人形を使った精神攻撃で追い打ちをかけると、釣鐘割りで頭蓋骨を砕き、最後は妖腕刀によって顔の皮を剥がし、清水の舞台に落としてニンジャを惨殺する。
万太郎との戦いは、万太郎の提案によりタタミデスマッチでおこなわれる。序盤はニンジャの弔い合戦に燃える万太郎の柔道技をくらうが、兜蟹変化によってペースを掴むとリングのロープを切断することによってマッスル・ミレニアムを使用できなくしたうえに妖腕刀によって万太郎の顔の皮を剥がそうとすることで万太郎を恐怖させる。だが、マスクの切れ目から発射されたフェイス・フラッシュによって妖腕刀が溶かされ、命乞いしながらもなかなか倒れない万太郎に逆に恐怖するようになる。さらに、日が暮れ始めたことで会場に篝火が焚かれると、幼い頃の火事のトラウマが蘇り半狂乱状態となる。この火に対する恐怖が、ニンジャの霊の助言によって恐怖を乗り越えた万太郎の逆転のきっかけとなり、最後はマッスル・ミレニアム・レングスを喰らい、仮面が割れて焼け爛れた素顔が晒け出された状態で敗北。
試合後、リングから落下しそうになったところを万太郎に救われ、さらに万太郎から素顔を隠すためにニンジャの形見である襟巻を譲り受ける。万太郎の厚意に心を打たれたハンゾウは、最後に残ったノーリスペクトであるボーン・コールドの脅威を助言し、再び囚人となる。
悪魔の種子編
悪魔の種子に立ち向かうため、一時釈放されてアイドル超人軍の一員となり、ジェネラル・パラストのバリアを通過して万太郎救出のために現れる。傷ついた万太郎に代わってミートの体のパーツを取り戻すため、悪魔の種子との戦いに身を置く。
鹿児島県の甑島へ足を運ぶと、ナポレオン岩が変形したジェネラル・フェイスにおいて悪魔の種子No.2ゲッパーランドと対戦。奇襲気味に噛み付かれ血を吸われるが、強引に首の肉を引き契って引き剥がす。だが、バズソーフィンによって肉を抉られたうえに海中へと落とされ、ゲッパーランドの土俵である水中戦に持ち込まれてますます劣勢となる。ゲッバーランドが産卵させたマイクロゲッパーによって仮面と妖腕刀を噛み砕かれたうえに瀕死のダメージを受け、海中へと沈んでしまう。
もはやこれまでと思われたそのとき、以前万太郎から貰った襟巻からザ・ニンジャの霊が出現し、「決して折れない心、決して負けない心、決して諦めない心」という正義超人の心得を説かれる。ニンジャの激励に奮起したハンゾウは再び立ち向かうと、復活させた妖腕刀によってマイクロゲッパーを撃退。最後は、釣鐘割りによってゲッパーランドを倒し、逆転勝利。ミートの左腕を取り戻す。
試合後、妖腕刀をゲッパーランドの顎に突き立て、顔剥ぎをおこなうのかと思いきや、顎に止まっていたハエを退治し、完全に正義超人へと生まれ変わったことを印象づける。ハエ「解せぬ」。ところが、敗戦に怒った恐怖の将がゲッパーランドを処刑する際にその巻き添えを受け、ジェネラル・フェイスの角によって体を貫かれ、そのまま海中へと沈んで行方不明となる。
ザ・坊ちゃんズとザ・デモリッションズによる最終決戦の際、悪魔の胎内の正義超人の骸で構成された大黒柱骨の一部とされていたが、恐怖の将が滅びたことによるリボーンダイアモンドによって他のアイドル超人と共に復活する。
その後
究極の超人タッグ編では全く姿を見せず、悪魔の種子編で出番は最後となった。作中特に言及は無かったが、悪魔の種子との戦いが終わったことで再び服役したと思われる。
必殺技
- 御面頂戴
- ノーリスペクト時代のハンゾウの代表的な技。右腕の妖腕刀を相手の顎に下から添えるようにしてから、妖腕刀を振り上げて相手の顔を切り皮を剥がす残虐極まりない技。正義超人に転身してからは使用していない。
さすがにグロすぎると判断されたのか、アニメ版では妖術で相手の顔を奪う技に変更されている。それはそれでトラウマになる気がするが・・・。 - 釣鐘割り
- ハンゾウが試合を決めるために使用するフェーバリット・ホールド。空中で相手の頭を自らの膝と相手の膝で挟み込み、両足を前後に固定したまま落下し、相手の頭を強くキャンパスに叩きつける。
初披露の際は、伝説超人ザ・ニンジャの頭蓋骨を粉々に粉砕した。 - ハンゾウ流極意 傀儡人形
- リングのキャンバスを盛り上がらせて自分とほぼ同等のサイズの人形を作り出し、それを操って攻撃させたりする技。また、顔の部分に今まで狩り集めてきた他人の顔の皮を貼り付けると、その顔の本来の持ち主の声で人形を喋らせることができ、精神攻撃として利用できる。
ゲッパーランド戦では水上で人形を作る「傀儡水人形」を使用。 - ハンゾウ流極意 二人羽織
- 傀儡人形の背中を踏み台にし、上空高くジャンプする技。ザ・ニンジャ戦でフィニッシュの釣鐘割りに繋げる前段階として使用。
- 鬼畜襟締め
- うつ伏せ状態の相手の背に跨り、コスチュームの襟で首を絞める。
- 百足脚
- 足を高速で動かし、まるでムカデのように見えるほどの連続蹴りを放つ。
- ハンゾウ流極意 兜蟹変化
- 巨大なカブトガニに変身して攻撃する。
- ハンゾウ流極意 撥雲風車
- 自身の装備している襟巻きを折り紙のように折り、巨大な風車を作り上げる。
- ハンゾウ流極意 牛馬断体車
- 撥雲風車によって作り上げた巨大な風車の中に入った状態で車輪のように縦に回転しながら突進し相手を切り裂く技。
- ハンゾウ流極意 怒濤帆掛け船
- 襟巻きを折り紙の船の形に折り、その上に乗って操り体当たりを仕掛ける技。
- ハンゾウ流極意 鮫身二枚おろし
- 妖腕刀で相手を縦向きに両断する技。ゲッパーランド戦で水中戦になった際、「ゲッパージョーズ」を破るのに使用。
- ハンゾウ流極意 人疑似餌
- 万太郎から譲り受けたザ・ニンジャの形見の襟巻きを自身に巻き付けて大王イカに変身し、それに食らいついてきた相手に対し、妖腕刀を中から出して釣り針のように突き刺す技。
- ハンゾウ流極意 雅・風船玉
- ニンジャの形見の襟巻きを折り紙の風船の形に折り、さらに息を吹き込むことで巨大な風船とする技。ゲッパーランドの「ローリングウォーター」の発射口を破壊するのに使用。
関連動画
関連静画
関連項目
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