「ハンティングアクション」とは、コンピューターゲームのジャンルの一つである。
「狩りゲー」とも呼ばれる。
概要
カプコンの『モンスターハンター』シリーズに代表される、巨大なモンスターなどを討伐するアクションゲームの総称である。いわゆる3Dアクションゲームの一種で、モンスターの狩猟などを主な目的とし、敵から得られる素材を集めて自分の装備や仲間を強化するといった特徴をもつ。
オンラインで他のプレイヤーと共闘してモンスターに挑めるシステムを備える作品も多い。
ハンティングアクションの源流はセガの『ファンタシースターオンライン(PSO)』であるといわれる。
PSO、MHとも、はじめはネット上で仲間を探して行うオンラインゲームとして世に出たが、両作品とも、3D描画を行うことが出来、複数人で通信プレイが可能であるということからPSPに移植されることになる(PSPo、MHP)。
これらのヒットにより、ハンティングアクションは携帯型ゲーム機向きのジャンルとして定着していくこととなった。
海外ではこのジャンルはアクションRPGとして捉えられるようで、MHWなどSteamで展開されている作品はRPGで検索すると出てくるものがある。
主な作品
- モンスターハンター (カプコン)
ハンティングアクションというジャンルを完成させたシリーズ。通称『モンハン』『MH』。
ポータブルシリーズはマルチプレイの手軽さと奥深さから社会現象になり、のちに多くのフォロワー作品を生み出す事となった。2018年に発売された『モンスターハンター:ワールド』ではその人気が全世界規模に拡大し、2,000万本以上を売り上げたことでカプコン史上最も売れたゲーム作品になった。
さらにオンライン専用のMHフロンティアをはじめ、位置情報ゲームのMHNow、RPGのMHストーリーズなど他ジャンルのシリーズ作品も多く展開されている。
ハンティングアクション最新作は2025年の『モンスターハンターワイルズ』。 - ゴッドイーター (バンダイナムコ)
近未来を舞台に、人類とアラガミの闘いを描いたゲーム。退廃的な世界観とハイスピードなアクションが特徴で、「神機」と呼ばれる近距離武器・遠距離武器・ガードの即座な切り替えが可能な武器を用いる。
タイトルの通り、ミッション中に倒したアラガミを神機で捕食することで素材が手に入り、生きたアラガミに捕食を行うと一定時間ステータスなどが強化され、戦況を有利にすることができるなど、他作にはない独自の要素が楽しめる作品として人気を集めた。
最新作は2018年の『ゴッドイーター3』。 - 討鬼伝 (コーエーテクモ)
モノノフという組織に属し、里を守りながら鬼を祓うことをテーマとした作品。鬼祓いの際に獲得するハクが通貨となっており、装備の強化や購入などに必要となる。様々な武器種と豊富な戦闘スタイルにより、幅広い戦術が特徴で、スタミナやモーションのスピードに特化した「迅」や、敵を拘束する「隠」など多岐に渡る。大型の鬼は尻尾や腕など破壊できる部位が多いが、すぐに再生してしまうため鬼祓いによって阻止することが戦闘の要となる。
最新作は2016年の『討鬼伝2』。 - SOUL SACRIFICE (ソニー)
犠牲と代償をコンセプトに、魔法使いとなって巨大な魔物を倒すために自身や仲間を犠牲にしてまでも戦うアクションゲームとなっている。使える魔法は遠距離攻撃だけでなく、近接武器の生成や地形に影響するものなど様々であり、それらを組み合わせて使うこともできる。
また、リニューアル版のSOUL SACRIFICE DELTAが発売された。 - フリーダムウォーズ (ソニー)
荒廃した未来の地球を舞台にアブダクターと呼ばれる生物兵器の排除や一般市民を救出し、生まれながらにして懲役を科せられた主人公たち「咎人」の自由をかけて戦う。特殊兵装「荊」により立体的なアクションをすることが出来る。 - ラグナロクオデッセイ (ガンホー)
王国に侵攻してきた巨人族を倒し、平和を取り戻すために傭兵となって戦う作品。PSVitaにて完全版となるラグナロクオデッセイエースが発売された。 - ロードオブアルカナ (スクウェア・エニックス)
同社のトレーディングカードアーケードゲーム『ロードオブヴァーミリオン』の世界観を受け継いだ、中世ファンタジー的な印象をもつゲーム。FFシリーズから一部のモンスターがゲスト出演している。 - 怪獣バスターズ (バンダイナムコ)
ニンテンドーDSで発売された。ウルトラシリーズの世界観を踏襲しており、怪獣が敵として現れるが、ウルトラ戦士たちは登場せず、主人公達は怪獣の住む星々をめぐり、銃や剣を使って怪獣に挑むことになる。のちに完全版の「怪獣バスターズパワード」が発売された。
関連動画
関連項目
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