「ハントンライス」とは、あこがれの洋食である。
石川県金沢市を代表する郷土料理であり、金沢カレーと並ぶ、B級グルメである。
概要
- ケチャップ味のバターライス(肉などの具は一切ない)の上に、半熟トロトロの薄焼き卵をのせる。
- さらにカジキマグロのフライ、もしくはカレイ目の「オヒョウ」と呼ばれる白身魚のフライをのせる。
- クリーミーな風味のタルタルソースとケチャップがかかっているのが最も一般的。
さらにトッピングにトンカツや唐揚げやステーキなどがのっかっているものがある。
例:魚のフライのかわりにエビフライをのせた「エビハントンライス」
類似したメニューとして長崎県のトルコライスとよく比較されるが
大きな違いは、ハントンライス特有の具のないケチャップライスとクリーミーな風味のタルタルソースである。
誕生の経緯
- 「ジャーマンベーカリー」の社長と洋食部門のシェフたちが、片町に出店するために考案した。
直接のアイディアを出したのは、当時の料理長である。
と言う「Wikipedia説」。 - 「ジャーマンベーカリー」さんと「グリル大塚」(紙面の原文ママ)さんが
東京でハントンライスに出会い、感動して金沢に持ち帰ってきた。
そして金沢市では定着したハントンライスは、東京には残らなかった。
と言う「北國新聞説」。 - 「グリルオーツカ」さんの料理人(のちのジャーマンベーカリーさん)が東京で修行時代に見た
ハンガリー料理にヒントを得て、まかないとして食べたたものがルーツとなった。
それが、昭和40年代にジャーマンベーカリーで商品として初めて提供された。
とグリルオーツカ2代目店主が語る「秘密のケンミンSHOW説」(2016年10月27日放送)。
いずれにせよ、「ジャーマンベーカリー」から独立したコックたちが自分の店のメニューに
「ハントンライス」を加えていったため、現在では金沢市の郷土料理として認知されるほどとなった。
由来
「ハントンライス」の由来は、ハンガリーの「ハン」と
「マグロ」を意味する「tonhal」(ハンガリー語)もしくは「tonne」(フランス語)である。
しかし、ハンガリーにはこのような家庭料理はない。
「ラントット・トン(rantott tonhal)」、という要はただの「マグロのフライ」があるが、
「それが元ネタなのではないか」と金沢在住のハンガリー人のあいだでは考察された。
なお、石川県民は由来や誕生の経緯を詳しく知らないのがほとんどである。
記事主もよく分からなかったくらいだ。
関連動画
食べられるところ
- グリルオーツカ(金沢市片町)
- 旬彩グリル香林 (金沢市香林坊 大和香林坊店8階)
- 洋食屋RYO (金沢市長町 ※北國新聞社付近)
- フルオブビーンズ (金沢市里見町)
- ホームくっくわかばやし (金沢市新竪町)
- キッチンすぎの実 (金沢市石引町)
- キッチンユキ (白山市幸明町)
B級グルメ人気に伴い石川県内の飲食店やコンビニで限定商品として登場するのがテンプレ化。
※以下は閉店しました・・・
- キッチンポーレ (久安)
- かなざわ湯遊館内食堂 (西泉)
- 銀座ライオン金沢駅店 (金沢百番街あじわい館内)
- サッポロライオン金沢店 (ホテルアクティ金沢1階ビアホール)
- 洋食ラッキー (金沢市横山町)
ほかにあったらよろしく。
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関連項目
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